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FIXER cloud.config Tech Blog

アプリ開発者に優しいAzure Container Apps(ACA)がGAに!

2022年06月29日 10時00分更新

文● 溝口 遥大/FIXER

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 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「Azure Container AppsがGAになりました」を再編集したものです。

 先日のMicrosoft Buildで、Azure Container Apps(ACA)のGAが発表されました!

 ACAは複数コンテナのアプリケーションをデプロイ・管理するためのオーケストレーションツールです。

AKSを使ったインフラ構築は難しい

 Azureには類似のサービスとしてKubernetesのマネージドサービスであるAzure Kubernetes Service(AKS)がリリースされています。

 AKSは強力なオーケストレーションツールですがインフラストラクチャーの構築は複雑で、アプリケーション開発に集中したい利用者にとっては敷居が高いサービスでした。

 こうしたニーズに答える形でリリースされたのが今回紹介するACAです。複雑さの要因であるクラスターやマニフェストファイルの作成なしで、Kubernetes上にアプリケーションをデプロイすることができます。

AKSとACAにおけるデプロイ手順の比較

アプリケーション開発者に優しいAzure Container Apps

 ACAではK8Sの複雑さを隠蔽するために様々な機能が提供されています。

シンプルなデプロイ手順

 ACAのデプロイはシンプルです。

1. デプロイする環境(ログアナリティクスやVnet)を指定する
2. アプリケーションのイメージを指定

 これだけの手順で、Kubernetes上でアプリケーションを動作させることができます。

KEDA・Daprのフルマネージド化

 イベント駆動型で自動スケーリングを行なってくれるKEDAやマイクロサービスの構築に役立つDaprといったOSSが、マネージドサービスとして提供されています。

 AKSではこうしたコンポーネント管理の責務は利用者側にありましたが、ACAではAzure側に一任することができます。

 ここで紹介したもの以外にも様々な機能が提供されています。気になる方は、公式ドキュメントを読んでみてください!

Azure Container Apps の概要 | Microsoft Docs

最後に

 今回の記事では、ACAの概要を簡単にまとめました。

 Kubernetesの複雑さを隠蔽することで、利用者にアプリケーション開発にフォーカスしてもらうというコンセプトはそそられるものがあります。

 簡単なアプリケーションならものの数分でデプロイできるので、ぜひ試してみてください!

溝口 遥大/FIXER

[転載元]
 Azure Container AppsがGAになりました

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