ソニーは、5000mAhの大容量バッテリーを搭載した5Gスマホとして世界最軽量ボディーを実現したミドルレンジクラスのスマホ「Xperia 10 IV」を、7月上旬にau、ソフトバンク、ドコモから順次販売を開始します。
本製品はミドルレンジクラスながら超広角、広角、望遠のトリプルカメラを搭載。広角カメラにはXperia 10シリーズとしては初めて光学式手ブレ補正が採用されており、暗所でもブレない撮影が可能となっています。今回、本製品の実機を借用したので、独自機能、カメラ画質などを中心にレビューしていきましょう。
ディスプレー輝度が約1.5倍に向上
光学式手ブレ補正を搭載
Xperia 10 IVはOSに「Android 12」、SoCに「Snapdragon 695 5G」を採用。メモリーは6GB、ストレージは128GBを搭載しています。また、最大1TBのmicroSDメモリーカードにも対応します。
ディスプレーは約6型の有機EL(21:9、1080×2520ドット)を搭載。輝度が前モデル「Xperia 10 III」の約1.5倍に向上しており、「X1 for mobile」「トリルミナス ディスプレイ for mobile」などの高画質技術が採用されています。ディスプレー表面は耐落下性と耐擦傷性に強いガラス「Corning Gorilla Glass Victus」でカバーされています。
リアには16mm超広角(F2.2、8MP)、27mm広角(F1.8、12MP)、54mm望遠(F2.2、12MP)、フロントにはF2.0、8MPカメラが搭載。Xperia 10シリーズとしては初めて、広角レンズに光学式手ブレ補正を採用。被写体や環境に応じて設定を変更する「プレミアムおまかせオート」、逆光や暗所での白飛びや黒つぶれを防ぐ「オートHDR」、ノイズ処理で夜景をクリアに撮れる「ナイトモード」が搭載されています。
5G通信はSub 6に対応。ワイヤレス通信はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.1、FeliCa(おサイフケータイ)、NFCなどをサポートします。
本体サイズは約67×153×8.3mm、重量は約161g。バッテリーは5000mAhを内蔵。防水はIPX5/IPX8、防塵はIP6Xを実現しています。
「プレミアムおまかせオート」でお手軽撮影
HDRコンテンツ再生非対応は残念
Xperia 10 IVは前述のとおり5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているにもかかわらず、世界最軽量の約161gのボディーを実現。これは、握ればすぐにわかる軽さです。また、上位機と同じく21:9のディスプレーを採用することで、幅は約67mmと細身。携帯性や持ちやすさを重視するなら、本製品は最右翼の存在と言えます。
被写体や環境に応じて最適な設定を選択してくれる「プレミアムおまかせオート」は非常にお手軽。自分で設定を追求できるマニュアルモードも用意されていますが、オート設定であれば料理、人物、夜景、低照度、マクロなどなど最適な設定が全自動で選ばれます。この判定精度の高さは、デジタルカメラを長年開発してきたソニーならではのノウハウが生かされています。
約6型の有機ELディスプレーは従来モデルより明るさが約1.5倍に向上しており、画像、映像を鮮やかに表示可能です。ただしHDRコンテンツの再生には残念ながら非対応。次期モデルではHDRコンテンツ再生機能に対応することを期待したいです。
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