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PCが目的でなく手段の時代、“安心して使えるPC”の意味とは

Alder Lake世代のIntel Evoプラットフォームは、「やりたい」を育てるためにある

2022年06月17日 12時00分更新

文● 高橋佑司 編集● ASCII

提供: インテル株式会社

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 昨今、プログラミング学習やオンライン授業などの導入によって、若年層にPCの需要が高まっている。さらに、プロゲーマーなどの環境にあこがれてゲーミングPCを購入するというケースや、YouTube/TikTokなどの動画プラットフォームで動画編集や生配信をするためにPCを用意するケースも増えているという。子供がいる親世代の多くは、我が子のPCを選ぶ機会があるだろう。

 また、テレワークなど働き方の変化で、これまで以上に社会人にもPCの必要性が高まった。それまでPCの有無があまり重要でなかった業種でも、1人に1台が求められる時代になってきている。

 しかし、PCとなると安い買い物ではないだけに、できるだけ長く使える製品を選びたいというのが本音。スペックの低い安価な製品を購入すると、使っているうちにすぐに調子が悪くなってしまったり、今後PCを使って何か新しい趣味に挑戦したいと思った時に、処理が重くて快適に動作しなかったりといったこともありえる。

 「安物買いの銭失い」とは言うが、特に技術の進歩が速いデジタルの分野においては、長く使うことを見越しているならある程度のスペックを備えておく必要がある。

 では、今PCを選ぶ上で指標にするべきものは何か。選択肢はいろいろあるが、中でも注目したいキーワードが2つある。それが「第12世代インテルCoreプロセッサー」(開発コードネーム:Alder Lake)と「Intel Evoプラットフォーム」だ。

第12世代インテルCoreプロセッサーはなぜ“買い”か?

 2021年11月から発売を開始した第12世代インテルCoreプロセッサー (以下、第12世代Core)のパフォーマンスは、前世代から飛躍的にアップしており、ここ数年ライバルに押され気味だったCPU市場のシェアを一気に巻き返すに至った。2022年に入ってからはより廉価なモデルも発売。また、ノートPC向けの第12世代Coreも登場するなど、ユーザーに合わせてCPU選択の幅も広がっている。

 そんな第12世代Coreの最も大きな特徴と言えば、メインストリーム向けCPUとして初めて、「性質の異なる2種類のコアを混在させたハイブリッド構成」を採用したことだ。

 第12世代Coreは、高性能なPerformance-cores(Pコア)と、電力効率を重視したEfficient-cores(Eコア)という異なる性質のコアを組み合わせて構成されている。高度な計算を伴う処理は高性能なPコアを使用し、単純な処理は省電力なEコアで行なうことで、より電力利用効率を上げるための設計だ。

第12世代Coreでは、2種類のコアを使い分けることで電力効率を高めている

 PコアとEコアの使い分けは、OSが自動で振り分けるようになっている。「インテル スレッド・ディレクター」という仕組みによってコアの状況を細かくモニタリングしており、処理の割り振りを動的に制御することで、そのときどきで最適なコアの使い方をしてくれる。

 例えばゲームをしている時、ゲームに関わる処理を高性能なPコアで受け持ち、優先度の低いバックグラウンドの処理はEコアで担当することによって、ゲームのパフォーマンスを最大化する。そしてゲームを終了したら、Eコアに回していた処理をPコアにも回し、高速に処理を完了できるようにする……というように、より賢いリソース活用を可能にしたCPUなのだ。

 もちろん、コアそのものの性能もアップしている。第12世代Coreは前世代から製造プロセスを大きく更新し、「Intel 7」(旧:10nm Enhanced SuperFin)プロセスを採用した。これまでは2015年6月にリリースした第5世代インテルCoreプロセッサーから14nmプロセスを使い続けていたため、デスクトップ向けCPUとしては6年ぶりの大幅な進化となる。

 加えて、第12世代Coreでは新たにDDR5のメモリーに対応するなど、CPUそのもの以外の面でも次世代の規格に対応している。つまり、単純な性能アップだけでなくCPUそのものの設計が大きな転換期を迎えた世代と言える。

 CPUにおいて、細かい改良によるパフォーマンスアップは比較的頻繁に行なわれるが、設計からがらりと変わることはそう多くはない。今後新たなCPUが投入されても、CPUの設計が大きく変わるまで第12世代Coreは“時代遅れ”なCPUにはならないのだ。だからこそ、長く使えるPCを選ぶ上で重要なポイントになる。

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