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脳波から「社交性」読み取る、東北大などがマウス実験で

2022年05月27日 06時36分更新

文● MIT Technology Review Japan

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東北大学と東京大学などの研究グループは、マウスを使った研究において、社交性の高低によって変化する脳波のパターンを発見した。社交性を決定する情動や不安といった要因には、脳の前頭前皮質や扁桃体が大きな役割を果たしていることは分かっていたが、どのようにして社交性に影響するのかは明らかではなかった。

東北大学と東京大学などの研究グループは、マウスを使った研究において、社交性の高低によって変化する脳波のパターンを発見した。社交性を決定する情動や不安といった要因には、脳の前頭前皮質や扁桃体が大きな役割を果たしていることは分かっていたが、どのようにして社交性に影響するのかは明らかではなかった。 研究グループはマウスの前頭前皮質と扁桃体に金属電極を埋め込み、脳波を測定した。マウスが他のマウスと社交的な行動を見せる時間をビデオから割り出し、脳波を解析したところ、社交的な行動を取っている時間帯には脳波のうち4〜7Hzの周波数帯の脳波が減弱し、30〜60Hzの周波数帯の脳波が増強していることが分かった。慢性的なストレスを与えてうつ状態にしたマウスや、自閉スペクトラム症の症状を発するように遺伝子を改変したマウスでも脳波を計測したが、これらのマウスは社交的な行動をほとんど取ることがなく、先述の脳波パターンも観察できなかった。 研究成果は5月18日、「イーライフ(eLife)」誌にオンライン掲載された。うつ病など、社交性が低下する疾患の治療法開発につながる可能性があるという。

(笹田)

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