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最新パーツ性能チェック 第373回

CPU性能が低いとGPU性能差も縮まる!?廉価版Ryzenと組み合わせる最適なRadeonを探ってみた

2022年06月28日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ

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 2022年4月15日に発売されたRyzen 7 5700XなどSocket AM4版Ryzenの廉価版モデルが発売され、以前はその性能を旧モデルと比較した。

 そこで今回は廉価版Ryzenで低予算ゲーミングPCを組む場合に悩ましい最適なRadeon搭載ビデオカードのチョイスについて検証する。今年登場した「Radeon RX 6500 XT」とRyzen 5 4500などを組み合わせた場合、「Apex Legends」等の定番ゲームでどの程度のパフォーマンスが出せるのかを見てみる。筆者がこれまで検証で得た結果によるところ、Ryzen 3 4100やRyzen 5 4500はRenoirベースであることからハイパワーGPUの性能を十全に引き出せない。

今回使用したのはSapphire製の「SAPPHIRE PULSE AMD RADEON RX 6500 XT GAMING OC 4GB GDDR6 HDMI/DP」。2万円台と3万円を切る、Radeon RX 6500 XTやRadeon RX 6400が、コスパの良い廉価版のRyzenとの組み合わせで、どのようにパフォーマンスを出すのかが焦点となる

 だが見方を変えれば性能が控えめなGPUを使えば、CPUボトルネックが来ようとあまり関係ない、ということになる。さらに言えば前述のゲームベンチは描画処理が重い設定で検証しているが、画質を落として負荷を下げることで、CPUの負荷も相応に低くなる(ただしフレームレートも上がるので負荷が劇的に下がる訳ではない)。

 そこで今回は以下のような環境を用意した。組み合わせるGPUはRadeon RX 6400(RX 6400)/Radeon RX 6500 XT(RX 6500 XT)/Radeon RX 6600(RX 6600)/Radeon 6700 XT(RX 6700 XT)の4つ。RX 6400とRX 6500 XTはPCI Express x4接続であるためPCI Express Gen4非対応のRyzen(Ryzen 5 5500以下)と組み合わせた場合「高画質設定だと」パフォーマンスが激しく低下することがこれまでの検証で判明している。だが画質を下げてPCI Expressの負荷を下げればGen3対応の廉価版Ryzenでも十分パフォーマンスが出るのではないだろうか?

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 7 5700X」
(8コア/16スレッド、最大4.6GHz)、
AMD「Ryzen 5 5500」
(6コア/12スレッド、最大4.2GHz)、
AMD「Ryzen 5 4500」
(6コア/12スレッド、最大4.1GHz)、
AMD「Ryzen 3 4100」
(4コア/8スレッド、最大4GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(AIO水冷、360mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「B550 Vision D」
(AMD B550、BIOS F15a)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(16GB×2、DDR4-3200)
ビデオカード AMD「Radeon RX 6700 XTリファレンスカード」、
GIGABYTE「Radeon RX 6600 EAGLE 8G」
(Radeon RX 6600)、
Sapphire「SAPPHIRE PULSE AMD RADEON RX 6500 XT GAMING OC 4GB GDDR6 HDMI/DP」
(Radeon RX 6500 XT)、ASRock「Radeon RX 6400 Challenger ITX D 4G」
(Radeon RX 6400)
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(NVMe M.2 SSD、1TB、システム用)+
Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(NVMe M.2 SSD、2TB、ゲーム用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(80PLUS Platinum、1000W)
OS Microsoft「Windows 11Pro」

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