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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台がいよいよ横浜・鶴見へ

うちなーぐちが飛び交う、沖縄より沖縄している鶴見の魅力に迫る

文●MOVIEW 清水 編集●ASCII編集部 写真●曽根田元

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沖縄よりディープな沖縄文化が残る鶴見

 「ちむどんどん」は沖縄出身のヒロインが鶴見に移り料理人を目指す物語で、沖縄料理をはじめ多くの料理が登場する。「B級グルメの食べ歩きが好き」という山中市長は、「開国の地でもある横浜は、海外のものを受け入れながら自らの文化として新しいものを生み出す街」と述べ、「昔からオープンな土地柄で、諸外国と日本の交流拠点というのが横浜の特徴。開港をきっかけに、横浜から日本に広がった食べ物がたくさんあります。アイスクリームやビール、パン、牛鍋をどんぶり飯にかけた牛丼の原型やナポリタン、ドリアといった横浜発祥といわれる食もたくさんあります」と横浜の食の発祥の多さと多様性を紹介。その横浜の中でも鶴見はそうした傾向がもっとも色濃く出ている地域だという。

 「多文化共生の街でもある鶴見は様々な国の人を受け入れる度量が大きい。沖縄料理のほかに南米料理のお店も多くあります。元々は移民政策で南米に移り住んだ沖縄系の人たちが鶴見で暮らす沖縄出身者を頼って移住したのがきっかけです」という下里氏に、川田氏は「鶴見では沖縄人と南米の人が一緒に沖縄角力(すもう)をしていたり、こんなチャンプルー(ごちゃまぜ)してる街は鶴見しかない。だからおもしろい」と語る。

 また川田氏が「サーターアンダギーに月替わりの味があったりするのは沖縄にはあんまりないですね」というと下里氏は、「サーターアンダギーや沖縄そばなど鶴見ではいろいろな沖縄料理が味わえます。『ちむどんどん』でもたくさんの食が出てくるので、鶴見の中の沖縄料理として広まってくれるといいなと思います」とアピールした。

横浜の食べ物は、様々な文化が混ざり発展し全国で親しまれているものが多いという山中市長

 料理以外でも鶴見には多くの沖縄文化が残っている。すでに沖縄でなくなりつつある文化が残っているのが鶴見のすごいところという下里氏は、その象徴が沖縄角力だという。「沖縄にいたときは知らなかったですね。地域によっては残っているし、そのときだけ開催するということはあっても毎年開催するということはなかったです。それから道じゅねーというエイサーもそうですね。沖縄本島では沖縄市で伝統的に残っていますが、鶴見では通りを通行止めにしてエイサーをやるというのがすごいです」

 このエイサーは旧盆のときに踊りながら練り歩く沖縄の伝統芸能で、鶴見では小学校の運動会で子どもたちが踊ることもあるという。「沖縄では子どものころから染みついていて、エイサーの太鼓の音を聞くだけで興奮するし、三線の音色で血が騒ぎます。誰かがカチャーシー(三線に合わせて踊る沖縄の踊り)を踊ったら行くぞ!ってなるし、耳が遠くて聞こえないおばあなのに、カチャーシー聞くととたんに踊り出したりする(笑) そういった沖縄の文化が鶴見にもありますね」

 また、川田氏がもっとも驚いたのが方言だという。

 沖縄の方言はうちなーぐちと呼ばれるが地域ごとに違いがあり、離島によっても異なる。「鶴見はさらにディープ」という川田氏は「鶴見で聞く方言はおじいやおばあが使っている、僕らでもわからない方言」と語る。

 両親が宮古島出身で、自身が那覇出身の下里氏は方言をしゃべらないで接客していたら、鶴見のお客さんに「沖縄出身なのに方言しゃべれないの?」と言われたという。

 川田氏は「那覇ではそこまで方言が強くないのに、鶴見の人たちはほんとにおじい・おばあが使っている方言をいまでも使っています。あるお店で方言が全然わからないのですごいなと思いながら、その後違う店に行ったら、今度は南米の人たちが何言ってるか全然わからない。鶴見ってほんとすごい街だなと思いました」と、沖縄出身者が舌を巻くディープな沖縄文化が鶴見の魅力なのだ。

知られざる横浜・鶴見の魅力を知り、さらに興味が湧いたという川田氏

横浜への期待、そしてこれから

 最後に横浜、そして鶴見についての期待やこれからについてメッセージをいただいた。

 下里氏「沖縄は琉球、鹿児島、アメリカとつながり、アジアのハブになってもおかしくない立地で、外との貿易がすごくうまい。横浜と沖縄はそうした部分でとても共通する部分があり、雰囲気も似てる。だから沖縄の人が根付いたのだと思います。こうした知られざる鶴見=横浜の魅力をもっと発信していきたいですね」

 川田氏「連続テレビ小説『ちむどんどん』も沖縄編からいよいよ東京・鶴見編となります。主人公の暢子が鶴見で出会う人たちとどう困難を乗り越えていくのかが見どころです。沖縄の助け合いの精神“ゆいまーる精神”で助けてくれる仲間がいて、暢子がどう成長していくのか、ぜひ応援してください。そして、鶴見でがんばった沖縄の人たちを台本にしているので、50年前の、ほんとにリアルな鶴見が感じられますので、そこもぜひ見てください」

 山中市長「全世代から愛されているNHKの連続テレビ小説の舞台の一つが鶴見区であることを本当にうれしく思います。鶴見は多様性があって、伝統行事があり、トータルで魅力を創り出している街です。『ちむどんどん』横浜鶴見プロジェクトの皆様の活動もあって、全国的に鶴見に注目が集まっています。これを機にたくさんの方々に横浜・鶴見にお越しいただいて、その魅力を実感していただけるとうれしいです。ちむどんどんのヒロインは夢を叶えるために横浜に来ました。横浜の魅力をさらに高め、誰もがチャレンジできる街、そして、誰もが自分らしさを発揮し、いきいきと安心して暮らすことができる街にしたいと思っています」

(提供:横浜市)

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