絶対行きたい! この街のあの名所 第26回

準絶滅危惧種の可憐な花・ヒメサユリが観られる三条市で新緑シーズンを満喫!

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 新潟県のほぼ中央に位置し、上越新幹線と北陸自動車道が通る三条市。新潟空港からも車で約40分とアクセスのよい街は、古くから金属加工を中心とした「ものづくり」の街として知られ、お隣の燕市と一緒に手掛ける燕三条ブランドの金属製品は世界的にも有名です。

 市の北西部に信濃川が流れ、東部には粟ヶ岳などが鎮座する豊かな自然も魅力の街には、新緑シーズンならではの楽しみがあります。市内の山間部などに自生し、例年5月中旬~6月初旬に開花するヒメサユリ(写真)です。環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定される貴重な植物で、その可憐な花姿を観察できる「ヒメサユリの小径」でのハイキングは、年に一度の楽しみといえます。そのほか、新緑が心地よい市内のスポットをまとめてご紹介!

可憐なヒメサユリを愛でるお手軽ハイキング

ヒメサユリの小径

 春から初夏にかけてピンクの花を咲かせるヒメサユリの群生地となっているのが「ヒメサユリの小径」。およそ1時間程度で登れる初心者向けの登山道で、ヒメサユリが見ごろの時期には多くのハイカーが集まります。長禅寺近くの森町登山口から約20分の場所が群生地になっているので、ハイキング感覚で手軽に登れるのもうれしいポイント!

DATA
住所:新潟県三条市森町地内
電話:0256-34-5605(三条市経済部 営業戦略室 観光係)
ヒメサユリの小径

ハイキングコースも整備された日本三百名山の一つで森林浴♪

粟ヶ岳

 連なる3つのピークが特徴的な街のシンボル「粟ヶ岳」も人気の新緑スポットです。日本三百名山の一つに数えられる標高1,292.7mの山は、登山道やハイキングコースも整備され、近年ではトレイルランニングの大会も開催。五合目まではマイナスイオンが心地よい森林浴を楽しめ、六合目や頂上からは天気がよければ佐渡島までを見渡す絶景が味わえます。

DATA
住所:新潟県三条市北五百川地内
電話:0256-34-5605(三条市経済部 営業戦略室 観光係)
粟ヶ岳

美しい自然の中を走る風光明媚なロードバイクコース

下田郷ライド

 三条市と福島県只見町を結ぶ八十里越(国道289号線)の開通に先駆け、80kmと40kmのロードバイクコース「下田郷ライド」を設定。ニホンカモシカの生息地として知られる笠堀ダム周辺など、緑豊かな自然のなかをロードバイクで走れば、心地よい時間が体感できるはずです。「道の駅 漢学の里 しただ」などの休憩ポイントにはバイクラックも設置。

DATA
住所:80㎞コース(三条市庭月~長野)
   40㎞コース(三条市南五百川発着)
電話:0256-34-5447(三条市福祉保健部 健康づくり課 スポーツ振興室)
下田郷ライド

“映え”写真が撮れる棚田の先で涼やかな森林浴を堪能

北五百川棚田遊歩道

 日本の棚田百選にも選ばれた「北五百川(きたいもがわ)の棚田」を通る遊歩道が、「北五百川棚田遊歩道」です。往復で約1時間半、約1.5㎞の散策路は、棚田を登り進めていくと「大久保の清水」と呼ばれる湧き水に続く遊歩道となり、のどかに森林浴を楽しむことができます。例年5~6月頃の田植えの時期から、鏡のように空を反射した田んぼが連なる“映える”写真が撮影可能。

DATA
住所:新潟県三条市北五百川
電話:0256-34-5605(三条市経済部 営業戦略室 観光係)
北五百川棚田遊歩道


 まさにこの時期、この場所ならではの新緑ハイキングが楽しめる「ヒメサユリの小径」をはじめ、徒歩やロードバイクでさわやかな新緑シーズンを満喫できる三条市。自然豊かな街には、その自然が育んだお米やフルーツなどのおいしいものも充実しているので、新緑を楽しんだあとは、地元のおいしいものもぜひ味わってみてください。

※写真、動画はイメージです。
※この記事は、「つなぐ旅~東日本~ ひがしにほんトラベルガイド」から転載しています

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