1月28日より販売のインテル H670チップセット採用マザー
2万円台とおトク! 第12世代Core i5/i7の組み合わせに最適なASRockのコスパマザー「H670 Steel Legend」を徹底レビュー
第12世代インテルCoreプロセッサーの中~下位モデルとともに、LGA1700向けのメインストリーム&エントリーチップセット「インテル H670/B660」搭載マザーボードが登場した。ASRockは2万円台前半となる「H670 PG Riptide」や、LGA1700向けマザーボードでは最安クラスとなる1万6500円前後の「B660M Pro RS」など、おなじみのシリーズを輩出している。コスパが光るCore i5や、バランスの良さが魅力のCore i7と組み合わせた構成が狙い目になるだろう。
そんななかから、ASRockの定番マザーボード「Steel Legend」シリーズの、H670チップセット採用モデル「H670 Steel Legend」が1月28日に発売予定だ。想定売価は2万6950円前後。今回、H670 Steel Legendを発売前に試用できたので、特徴や性能を紹介する。
第12世代Core i5/i7の組み合わせに最適
コスパ良好のASRockマザー「H670 Steel Legend」
H670 Steel Legendに触れる前に、まずはインテル Z690、H670、B660チップセットの違いをおさらいしておこう。最上位となるインテル Z690とH670、B660の大きな違いは、CPUオーバークロックの対応と、CPUとチップセットを接続するDMI 4.0のレーン数や、チップセット制御のPCIe 4.0/3.0レーン数になる。
LGA1700向けチップセットの主な機能差 | |||
---|---|---|---|
Z690 | H670 | B660 | |
CPUオーバークロック | ○ | × | × |
メモリーオーバークロック | ○ | ○ | ○ |
DMI 4.0レーン | 8 | 8 | 4 |
チップセット PCIe 4.0レーン | 12 | 12 | 6 |
チップセット PCIe 3.0レーン | 16 | 12 | 8 |
最大USBポート数 | 14 | 14 | 12 |
USB 3.2 Gen2×2 | 4 | 2 | 2 |
USB 3.2 Gen2 | 10 | 4 | 4 |
USB 3.2 Gen1 | 10 | 8 | 6 |
USB 2.0 | 14 | 14 | 12 |
インテル Z690とH670チップセットの差はあまりないが、H670は「K」型番と組み合わせた際のCPUオーバークロックが非対応になるほか、チップセット制御のPCIe 3.0レーン数が16から12レーンに、USB 3.2 Gen2×2、USB 3.2 Gen2などのUSBポート数が減少している。
「Z690 Steel Legend」とH670 Steel Legendのスペック表を見てわかるように、拡張スロットの仕様や、搭載できるNVMe M.2 SSDなどに大きな差は見当たらない。それでいて、Z690 Steel Legend(実売価格:3万3990円前後)よりもコストを1万円近く抑えられるH670 Steel Legendは、なかなか魅力的だ。
Z690/H670 Steel Legend スペック | ||
---|---|---|
Z690 Steel Legend | H670 Steel Legend | |
チップセット | インテル Z670チップセット | インテル H670チップセット |
メモリースロット | DDR4×4 | DDR4×4 |
対応メモリークロック | 最大 5000MHz(DDR4-5000) | 最大 5000MHz(DDR4-5000) |
拡張スロット | PCI Express×16形状×3(single:Gen 5.0×16、Dual:Gen 5.0×16/Gen 4.0×4、Triple:Gen 5.0×16/Gen 4.0×4/Gen 3.0×4)、PCI Express 3.0×1×2 | PCI Express×16形状×2(single:Gen 5.0×16、Dual:Gen 5.0×16/Gen 4.0×4)、PCI Express 3.0×1×3 |
ストレージ | SATA 3.0×8、ハイパー M.2(M2_1)PCIe 4.0×4、ウルトラM.2(M2_2)PCIe 3.0×4/SATA 3.0、ハイパー M.2(M2_3)PCIe 4.0×4 | SATA 3.0×4、ハイパー M.2(M2_1)PCIe 4.0×4、ハイパーM.2(M2_2)PCIe 4.0×4、ハイパー M.2(M2_3)PCIe 4.0×4/SATA 3.0 |
LAN | 2.5ギガビットLAN(Dragon RTL8125BG) | 2.5ギガビットLAN(Dragon RTL8125BG) |
サウンド | 7.1chオーディオ(Realtek ALC897) | 7.1chオーディオ(Realtek ALC897) |
リアインターフェース | PS/2、HDMI×1、DisplayPort×1、USB 3.2 Gen2×2 Type-A×1/Type-C×1,USB 3.2 Gen1 Type-A×4、オーディオ端子×6、SPDIF端子×1 | PS/2、HDMI×1、DisplayPort×1、USB 3.2 Gen2×2 Type-A×1/Type-C×1,USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 2.0×4、オーディオ端子×3 |
M/B USBヘッダーピン | USB 2.0×2、USB 3.2 Gen1×2、USB 3.2 Gen2×2 フロントType-C | USB 2.0×1、USB 3.2 Gen1×2、USB 3.2 Gen2×2 フロントType-C |
電源回路に50A Dr.MOSや、ニチコン製12K耐久ブラックコンデンサーを採用している点はどちらも同じだが、H670 Steel LegendはZ690 Steel Legendの13フェーズから9フェーズに減少している。CPU補助電源コネクターも8ピン×2から8ピン+4ピンに変更されているが、第12世代Core i5/i7と組み合わせて使うには十分といっていい。
そのほか、RGB LEDイルミネーションの搭載はチップセットヒートシンクのみ、M.2ヒートシンクの装備が1基になっている点も特徴的だ。
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