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週替わりギークス ― 第230回

個展をやってみてわかったこと-倶楽部情報局

2022年01月28日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「個展をやってみてわかったこと」を紹介します。


 2021年12月に、個展をした。

 7月の初個展に続き、2回目の個展だ。

 夏に個展をやった時は、次の個展は5年後かなあなどと言っていた。思ったより早い2回目の個展となった。

 何事もそうだが、間が開くと期待値が上がってしまい、ハードルが高くなる。

 7月の結構大きなスペースでのバチバチに決めた個展のあとに、12月にこじんまりとプチ個展をやるというのは、次のハードルを下げる意味で自分の中では良かったと思う。

2回目の個展は「リブート」がテーマ

 12月の個展は、突如決まった。

 ギャラリー主の夢野さんに展示をしないか?と誘われて、やるなら12月にやってしまいましょう!と決まったのが11月の話だ。7月に大きい個展をやったばかりなので、完全新作は無理ですよ、リブートだったらいけますよ、と個展の内容も決まった。

 7月に個展をしている最中に、アーティストのノガミカツキくんとチャットで喋ったのが印象深かった。

 要約すると、個展だったら自分の作品に興味のある人しか来ないのだから、もっと内面や過程を曝け出して良いのではないか、という内容だ。その話をするまで、個展には自分の作品に興味のある人しか来ない、という発想がなかった。ギャラリーでの展示経験に乏しい私には、個展とグループ展の違いが頭になかったのだと思う。

 また、私の個展は他の人の個展と違って、個展をやるぞ!という意気込みで個展をやったというよりは、2020年にやった2人展ができなくなったので、残された私で展示をやるという意味合いが強かった。個展という展示の意味合いについてもっと考えるべきだったんだと思う。7月の展示はキレイに見せることに気持ちが行き過ぎて、説明しないと伝わらない&作品と研究の接続が弱い展示になってしまったと思う。

 そこで、12月の展示は作品制作までの「過程」にフォーカスして、7月の作品をリブートする、という展示にすることにした。

制作過程のメモをコラージュに

 7月に作ったアクリル作品にUVプリントで、制作過程で取ったメモをグラフィックとして載せることにした。UVプリントというのはジェルネイルのようにUVで硬化させるプリント手法で、紙じゃないものにもプリントできる。アクリルにももちろんプリントできる。

 7月に作った作品のサイズにプリント可能なUVプリンターを探して、自分でプリントすることにした。制作過程のメモを探してまとめて、グラフィックとしてプリントできるようにPhotoshopで加工した。

 今回コラージュという手法を使用した。

 実はコラージュは好きだ。

 絵を描くのが苦手なので、作品を作る前のイメージはコラージュで伝えることが多い。

 話が逸れるが、「絵を描くのが苦手」というのは、私の人生において大きな意味を持っていると思う。よく、もし絵が描ける人間だったら、多分ロボットは作っていない、と言う。

 絵が描けないから、物を作って伝えているんだと思う。物を作るための設計イラストは描くけど。

過程も含めて作品になっている

 閑話休題。

 コラージュは、今まで誰かに何かを伝えるための制作過程として使うことが多かった。コラージュそのものを作品にすることは無かった。そういう点では少し緊張した。

 今回の主な作品は20mmの厚さのアクリルに、奥側には完成したバチバチキメ写真を。手前側にはその制作過程メモのコラージュをプリントした。

 私の作品は、過程も含めて作品なんだと思う。それを7月の展示では忘れてしまっていた。

 バチバチキメ写真では伝わらない「過程」をグラフィックとして見せることができてかなり気に入っている。作品にただの写真以上の意味をちゃんと持たせることができた。

 普通の写真作品しか売れるものがないのはコンプレックスだったから。
多分この系統の作品は今後も作る。

 コラージュに使ったメモ書きをそれ単体でもハレパネにして展示して、解説の文章をつけた。

 とにかく文章を書いた。

 私が説明しなくても伝わる展示にするためには文章を書くしかない。

 作品だけで伝えられる作家ではないことは分かっている。

 文章と過程と作品、それらのバランスが取れた展示として今回の展示はかなり良かったと思う。

 やって良かった。3日間しかやらなかったけど。

女の子にワーキャーされたかった


 続きは「個展をやってみてわかったこと」でお楽しみください。

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