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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第43回

【鉄板&旬パーツ】ようこそ水冷沼へ! LGA1700用水枕の実力をチェック

2022年01月22日 12時00分更新

文● 藤田 忠 写真●藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 小型筐体にハイスペックパーツを詰め込んだり、最新・最速にトコトンこだわったり、静粛性とパフォーマンスを両立したりと、こだわりだすと広くて深い沼が待ち受けるPC自作。このPC自作沼を進むと見えてくるのが、“本格水冷”という新たな沼。CPUだけでなく、ビデオカードの水冷化に、ASUS、GIGABYTE、MSI、ASRockが投入しているフルカバーウォーターブロックを装備したマザーボードを組み合わせてのオール水冷マシンも実現できる。

 とは言え、“水冷沼”と言われるだけあって、オールインワン水冷ユニットと比べるとコストや導入、構築のハードルは圧倒的に高くなるが、ウォータブロックをはじめチューブやポンプなどの各種パーツ選びに、PCケースに合わせたリザーバータンクとその経路配置などを一から考えて組み上げたときの感動はひとしおだ。

 そんな本格水冷の導入動機は、ハードチューブを使った魅せるPCを組みたい、あるいは爆熱ビデオカードの冷却強化が主だが、今回は、LGA1700向けウォーターブロックに注目したい。

フルカバーウォーターブロックを装備した超ハイエンドのGIGABYTE「Z690 AORUS XTREME WB」。価格は28万5000円前後

ウォーターブロックは超大型で、CPUと電源回路だけでなく、チップセットと3基のM.2スロットを覆うようになっている

CPUよりも高発熱になるGPU。フルカバーウォーターブロックで、GPU、電源回路、メモリーを強力に冷却

90度オーバーに達することもあるGDDR6Xメモリーを採用したGeForce RTX 3090/3080 Ti/3080/3070 Ti。基板裏面側用のウォーターブロックも登場している

 現状、本格水冷パーツへの参入が比較的最近となるCorsairが、いち早くLGA1700に対応したHydro Xシリーズ「XC5 RGB PRO CPU ウォーターブロック」、「XC7 RGB PRO CPU ウォーターブロック」を投入している。

 さらに本格水冷パーツの定番メーカーのひとつであるスロベニア共和国のEK Water Blocks(EKWB)からは、第12世代Coreプロセッサー向けに設計された「EK-Quantum Velocity2 1700」が発売され、国内にも何度か入荷している。

 そこで、両メーカーのウォーターブロックを購入、360mmサイズ60mm厚ラジエーターを使った外付け水冷システムで、Core i9-12900Kをどの程度冷やせるのか試してみることにした。

インテル、AMD両用の
Corsair製ウォーターブロック

Corsair
Hydro X Series XC7 RGB PRO CPU ウォーターブロック
実売価格 1万2500円前後
製品情報

 「XC7 RGB PRO CPU ウォーターブロック」は、インテルとAMDの両方に対応する汎用性の高い製品だ。ウォーターブロックへのマウントブラケットの固定がフックで引っ掛けるのみといった点は、若干CPUとの密着度に不安を感じさせるが、1万2500円前後でマルチソケット対応、さらにiCUE対応のRGB LED内蔵と、コスパは悪くないと言える。

「XC7 RGB PRO CPU ウォーターブロック」。16個のアドレサブルRGB LEDを内蔵する。カラバリはブラック、ホワイト、シルバーの3色

トップカバーは透明。冷却の要となるマイクロフィンを確認でき、水流を強くするジェットプレートと思われる構造体も確認できる

受熱ベース部には標準でグリスが塗布されている。ウォータ―ブロックの洗浄や流水テストを考えるとこれは微妙ではある

LGA1700に対応するインテル向けのマウントブラケット

インテル向けのバックプレート。四隅のシールでマザーボードに固定する

AMD向けのマウントブラケットも同じ仕組みで取り付ける。バックプレートはマザーボード付属品をそのまま使用する

マウントブラケットの凸を、ウォーターブロックの凹に引っ掛け、バックプレートと固定する仕組みになる

手回しネジでバックプレートと固定するのだが、ネジに+の溝が欲しかった

LGA1700専用設計の大型ウォーターブロック

EK Water Blocks
EK-Quantum Velocity2 D-RGB - 1700
実売価格 1万8000円~2万1000円
製品情報

 ダイの大型化にともないCPU形状が実測37.5×44.5mmの長方形になった第12世代Coreプロセッサーに合わせて、EK Water Blocks(EKWB)は新設計ウォーターブロックの「EK-Quantum Velocity2」を投入。ウォーターブロックのサイズは、94.5×94.5mmとCPUソケット部を覆う大型形状で、CPU受熱ベース部は実測で約43×43mmになっている。

 これまでと同じくニッケル素材で覆った「Full Nickel」、アクリル製トッププレートの「Nickel + Plexi」、トッププレートにアセタール樹脂を使った「Nickel + Acetal」の3種類をラインアップしている。ここではウォーターブロック内の流路が見えるアクリルトッププレートの「Nickel + Plexi」で試している。

 ちなみにLGA1700だけでなく、LGA1200、Socket AM4用も発表。2月下旬から出荷予定になっているので、LGA1200やSocket AM4 CPUの水冷化を考えている人も注目だ。

EKWB「EK-Quantum Velocity2 D-RGB - 1700 Nickel + Plexi」

固定は専用バックプレートを使って、マザーボード裏面から行なう

バックプレートには、EKWBおなじみのロゴが入っている

ウォーターブロックの固定は、バックプレートに取り付け済みの六角穴付きネジで行なう。手回しも可能になっているので仮組みが楽だ

CPU受熱ベース部は凸形状になっており、実測で四隅部が約31mmで、最長部は43mmになる

下部のG1/4口がイン側で、クーラントはCPU受熱ベース部のフィンを通って、上部のアウト側に流れる

Socket AM4用の「EK-Quantum Velocity2」

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