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小さな会社の兼任IT担当者、ネットギア「Insight」で社内ネット環境を整える 第15回

本社オフィスと小規模拠点や従業員宅をVPN接続し簡単にリモートアクセス可能にする

「Orbi Pro WiFi 6」導入で「InsightビジネスVPN」を利用する

2022年01月06日 11時00分更新

文● 谷崎朋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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(※このストーリーはフィクションです。ネットギア以外の実在する人物・組織には一切関係ありません)

低コストで簡単なVPNを構築したい顧客への提案は?

 ケンタロウの古い友人であるリョースケは、某地方のシステムインテグレーターにエンジニアとして勤務している。学生時代には情報科学を専攻し、大学キャンパスのネットワーク管理チームで学生スタッフとしても活躍していたリョースケが、卒業後にITの仕事に就職したのはごく自然な流れだった。

 ある日、地元のねじメーカーであるネジマキ工業が新工場を建設することになったという話を聞いた。同社には以前からリョースケの会社の営業担当が出入りしており、今回の新工場に敷設するWi-Fiネットワークの構築、工場-本社間のVPN構築について提案を求められたという。

 ……と言っても、ネジマキ工業にはIT専任の担当者はいない。総務部の若手社員が兼任IT担当者に任命されているが、その理由は「社内でいちばんスマホを使いこなしているから」というものだ。IT予算もわずかしかなく、今回の案件もWi-FiとVPNの構築作業だけを依頼したいという。営業担当は「あとの運用管理は自分たちでなんとかするって言うけど、そもそもこの予算じゃ構築だけでも厳しいよねえ」と嘆いている。

 その話を聞きつつ、リョースケはこれまで何度か相談を受けたケンタロウの会社のことを思い出していた。ケンタロウが勤めるゴチソー弁当も似たようなもので、兼任IT管理者に任命されたケンタロウが、ネットギアの「NETGEAR Insight」を活用して、大きなコストをかけることなくうまく社内ネットワークを運用している。

 リョースケがネットギアのWebサイトを調べてみると、最近「Orbi Pro WiFi 6」ルーターで「InsightビジネスVPN」というオプションが使えるようになったことがわかった。新工場のWi-Fi環境をメッシュWi-Fiで構築すればシンプルで工事コストが抑えられるし、Wi-FiもVPNもInsightのGUIで一括運用/管理できる。ケンタロウでも管理できているのだから、自社で運用管理したいというネジマキ工業にはピッタリなんじゃないかな。

 さっそく社内で提案してみると、担当営業も先輩エンジニアもこのアイデアに賛成してくれた。提案書の作成もプレゼンもスムーズに進み、ネジマキ工業からのGOサインも獲得。2セットのOrbi Pro WiFi 6が手元に届いた週末、リョースケはネジマキ工業本社に出向いた。

簡単に設定/利用できる「InsightビジネスVPN」とは

 これまで本連載では、ゴチソー弁当の兼任IT担当者であるケンタロウの活躍(?)ストーリーをお届けしてきた。今回は“スピンオフ”回として、ケンタロウの友人であるリョースケのストーリーをお届けしたい。

 今回、リョースケが顧客企業のネジマキ工業に導入するのは、Wi-Fi 6/トライバンドメッシュWi-Fi対応のビジネス向けWi-Fiルーター「Orbi Pro WiFi 6」だ。最大2401Mbps(5GHz帯)+2401Mbps(5GHz帯専用バックホール)+1147Mbps(2.4GHz帯)のWi-Fi 6通信が可能で、中小規模のオフィスや拠点、店舗、工場などに適したモデルだ。

「Orbi Pro WiFi 6」はWi-Fi 6/トライバンドメッシュWi-Fi対応のWi-Fiルーター

 Orbi Pro WiFi 6はWi-Fi 6ルーターの単体購入も可能だが、最大6台(推奨4台まで)のサテライトと無線接続することで、簡単にWi-Fiエリアを拡張できる。NETGEARストアでの直販価格(税込、本稿執筆時点)は、ルーター+サテライト1台の「Orbi Pro WiFi 6 2台セット」が7万1807円、単体の「Orbi Pro WiFi 6 ルーター」が6万3461円となっている。

 以上がOrbi Pro WiFi 6の基本スペックだが、今回注目したいポイントは「NETGEAR Insightによるクラウド管理に対応している点」、そして「簡単にリモートアクセスVPN環境を構築できる『InsightビジネスVPN』に対応している点」の2つである。

 InsightビジネスVPNは、リモートワーク/在宅勤務環境や中小規模拠点環境向けに新たに提供開始されたVPNサービスだ。本社に設置したOrbi Proとリモート拠点(ブランチオフィスや工場、従業員宅など)のOrbi Proとの間でVPNを構築し、VPN用に設定されたSSIDに接続するだけで、本社内ネットワークへ安全にアクセスできる。VPN構築はInsight上の設定だけで済み、クライアントデバイスへのVPN設定やソフトのインストールは必要ない。

 なおInsightビジネスVPNは、Insight Premium/Proプラン向けの有料オプションサービスだ(詳細は後述)。ただし、Orbi Pro WiFi 6には1年間ぶんのInsight Premium/Proライセンスが付属しており、さらにInsightビジネスVPNでは30日間の無料トライアルが提供されているので、まずは気軽に試してみてほしい。

InsightビジネスVPNは簡単に構築できる中小企業/リモートワーク向けのVPNだ

2台のOrbi Pro WiFi 6をInsightに登録する

 今回は、ネジマキ工業の本社と新工場にOrbi Pro WiFi 6を設置し、新工場から本社ネットワークに設置されたNASへアクセスできるVPNを構築するストーリーを再現してみたい。

 ネジマキ工業はネットギア製品を今回初めて導入するので、まずはInsightでネットワークロケーションを新規作成するところから始める。手順は本連載第2回にあるとおりだ。ロケーション名は「Nejimaki-Kogyo」とした。

(1)Insightアプリで新規ネットワークロケーションを作成 (2)ロケーション名や管理者パスワードを設定

 続いてこのネットワークロケーションに本社用と工場用、2台のOrbi Proルーターを登録する。

 まずInsightアプリで、本社用Orbi Proの底面にあるQRコードを読み取るかシリアル番号を入力する。複数のネットワークロケーションを管理している場合は、どのロケーションに所属させるかを設定する画面が表示される。次に、このルーターに管理用の名前を付ければデバイスの登録は完了だ。本社用ルーターは「Site A」と名付けた。

 続いて、画面下の「デバイスの表示」をタップするとデバイス画面が開き、さらに設定が必要であることが表示される。これをタップするとOrbi Proの動作モード(デバイスモード)の選択画面になるので、「ルーター」を選択して「次へ」をタップする。

 「Wi-Fiネットワークの作成」画面では、Wi-Fiネットワーク名(SSID)とネットワークキー(パスワード)を設定する。「次へ」をタップしたら「Setup In Progress(設定進行中)」という画面になるので、画面下の「終了」をタップする。

(3)管理用のデバイス名を付ける (4)デバイスの登録が完了

(5)デバイスモードを「ルーター」に (6)Wi-FiのSSIDとパスワードを設定

(7)設定反映までには数分かかる (8)設定後に正常稼働を確認

 もう1台の工場ネットワーク用Orbi Proも同様の手順で登録し、Nejimaki-Kogyoロケーションへの追加やデバイス設定を行う。こちらのルーター名は「SiteB」とした。

 なおSiteBのOrbi Proは、別拠点(工場)でインターネット接続することになる。別拠点の側にケーブル接続するだけですぐにインターネット接続できる環境が用意されているならば、あらかじめ本社側でInsightに登録したうえで本体を郵送し、ケーブルと電源を接続してもらえば問題ない。だが、工場側でインターネット接続設定が必要な場合は、Insightへの登録前にまずローカル設定を行ってインターネットに接続し、そのうえでInsightに登録する手順をとるほうがわかりやすいかもしれない。

 Orbi Proのインターネット接続設定は簡単なので、ここでは説明を省略する。インターネット接続後、QRコードやシリアルナンバーを入力してInsightに登録すれば、Insight側での一括管理モードに切り替わる。今回はリモート拠点に設置したOrbi ProのQRコードを写真で送ってもらい、Insightに登録した。

異なる拠点に設置した2台のOrbi Proを同じネットワークロケーションに登録した。いずれもインターネットに「接続済み」になっている

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