モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第58回

カレー業態「マイカリー食堂」のものをアレンジ：

松屋のスープカレーはちゃんと辛くてスパイシーだからよいのです

「チキンとごろっと野菜のスープカレー」
松屋
10月26日発売
780円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/211026.html

カレー業態のスープカレーをアレンジ

　筆者が物心ついてから、北海道（札幌）から全国に広まったのを目にしてきた刺激的なものといえば、「水曜どうでしょう」、THA BLUE HERB、スープカレー……といったところですが、今回はスープカレーのお話です。

　松屋は10月26日から、新作カレー「ごろっと野菜のスープカレー」2種を発売しました。

　松屋のカレー専門店「マイカリー食堂」で人気のスープカレーを松屋風にアレンジ。10種のスパイスと、1日に必要な野菜の1／3を摂れるというポテト・にんじん・大根・インゲンなどの野菜がごろごろ入ったサラサラのスープカレー。

　チキンと牛肉の2種類を用意。どちらも780円（生野菜セットは880円）。ゆでたまごも入っていて、野菜と肉の旨味が溶け込んだ贅沢なスープカレーとうたいます。

ごはん、スープカレー、そしてみそ汁

　なお、発売を記念して「ごろっと野菜のスープカレー」を注文すると11月9日までライス大盛が無料サービスとなります。持ち帰りも可（持ち帰りにみそ汁は付かない）。

スープカレー感のある見た目です

辛さもスパイシーさもストレート

具材の大きさが主張

　スープカレーといえば、単にカレーをサラサラにしたというだけではなくて、スパイスの効いた旨みのあるスープと、大きめの具材が特徴的ですよね。

　では、松屋のスープカレーはどうでしょうか。まず、辛いです。松屋のカレーとして考えると、シンプルな辛味が強いんですよ。ちょっと辛いかな〜というより、ストレートに「辛い！」という感じ。激辛というほどではないかもしれませんが。

　スパイス感はとても目立っているわけではないものの、口の中にスパイスの刺激がしっかりと感じられる程度には入れられており、いつもの松屋のカレーとは明らかに味わいが違う。

チキンが大きめ

　この辛さは具材のサイズと相性がよく、大きめに切られた野菜も、ピリッとした刺激で食べ進められます。大根やインゲンといった、普段の松屋ではあまり使われない具材が、スープカレーの特別感を演出します。

　チキンも大きめでごろっとしており、食べごたえアリ。このあたり、スープカレーらしいといいますか、さらさらしたカレーに大きめの具材というツボがおさえてあり、まさしくスープカレー、カレーとスープの中間のように楽しめます。

野菜類が大きいのですが、スープに辛さがちゃんとあるので、舌に感じる味としてもいいアクセント

　ちなみにゆで玉子にはしっかり火が通っているので、崩しても味変にならないというか、カレーの味は変わりません。スープカレーにはつきものの具材なのですが、半分に切られたものではなく、まるまる1個入っているのがうれしい。地味なポイントですが……。

ゆで玉子の火の通り加減、好きです

　それにしても、このスープカレーにもみそ汁が付いてくるのは、松屋の面目躍如といったところなのか、なんなのか。東洋の神秘です。一緒に飲むと舌がバグるので、スープカレーを食べ終えてから飲み干しました。

スープが2つある気がしますね……

　スパイスが織りなす複雑なテイストというよりは、シンプルな辛さ、後味にほのかなスパイシーさ、大きめの具材と、ストロングポイントを明確にしてきたスープカレーです。具材が大きめですし、780円にも納得感はありますね。

　松屋のいつものカレーとは、個性が明確に異なる点がいいと思います。単純にスープっぽくしました……という感じではないところに好感が持てる、といいますか。辛いのが苦手でなければ、なかなかおすすめです。

モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。

■関連サイト

• 松屋

---

■「アスキーグルメ」やってます

　アスキーでは楽しいグルメ情報を配信しています。新発売のグルメネタ、オトクなキャンペーン、食いしんぼ記者の食レポなどなど。コチラのページにグルメ記事がまとまっています。ぜひ見てくださいね！

　ご意見、要望、ネタ提供などはアスキーグルメ公式Twitterまで
　アスキーグルメ (@ascii_gourmet)