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FIXER cloud.config Tech Blog

Azureの診断設定がキレイに消えずにモヤモヤする

2021年10月26日 11時00分更新

文● 松枝 宏樹/FIXER

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 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「診断設定がキレイに消えずにモヤモヤする #Azureリレー」を再編集したものです。

 結論から書くと、

 診断設定はリソースグループに紐づかないため、リソースグループの削除をしても診断設定は残り続ける、

 です。

何が言いたいのか?


 例えばTerraformでAzureリソースを構築し、診断設定も実施したとします。

 ここで、「この環境作り直したいな」となった場合、terraform destroyすればいいのですが、Terraformを見守るのが辛いなどの理由でリソースグループの削除をしてtfstateファイルを捨ててから再度terraform applyをすると、診断設定の名前が重複してコケます。

 これは、リソースグループの削除で診断設定の削除が行なわれないためです。

 下記のissueに記載がありました。サブスクリプションに紐づいているみたいですね?

 https://github.com/MicrosoftDocs/azure-docs/issues/67267

 terraform destroyでリソース削除をすればいいんですが、検証で作った環境なんかはついついリソースグループ削除をしてしまい、ここでハマります…

やってしまった時の対応

 terraformでリソースの作成と診断設定の追加を実装している場合、リソースに診断設定が関連づいた状態なので、リソースが作られた後に診断設定の作成で失敗しますよね? 

 terraformが失敗したらAzureポータルでリソースの設定を見に行って診断設定を削除し、terraformを再実行するのがひとつの手です。

 結構地道ですね…

 あとはaz monitor diagnostic-settings deleteを使うなど、CLIなどで頑張るくらいですかね。

まとめ

 リソースを頻繁に作ったり消したりする場合、診断設定の扱いに注意しましょう。

 失敗しても何とかなるので、ほどほどに対処したいところです。

松枝 宏樹/FIXER

名古屋事業所所属。
得意分野はC#、ASP.NET、terraformなど。
最近はdocker、K8s関連を勉強中。

[転載元]
診断設定がキレイに消えずにモヤモヤする #Azureリレー

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