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プログラム参加9社が自社におけるDXの取り組みについて最終報告

デルとNAISTの「中堅企業DX支援プログラム」、9社の成果発表会

2021年10月25日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 デル・テクノロジーズは2021年10月21日、「中堅企業DXアクセラレーションプログラム」の成果発表会を開催した。

 このプログラムは、中堅企業のDX推進のための総合支援施策として2020年2月に募集を開始したもの。2020年10月に開催した本選で上位に入賞した9社を対象に、デル・テクノロジーズと奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)が共同で各社プロジェクトを支援。これまでに3回に渡る中間報告会を実施し、今回がプロジェクトの最終報告会となった。

 成果発表会では、中堅企業DXアクセラレーションプログラムに参加した9社が、10分間ずつの最終報告を行った。

デル・テクノロジーズ 執行役員 製品本部長 データセンターソリューションズ事業統括の上原宏氏、デル・テクノロジーズ 上席執行役員 広域営業統括本部長の瀧谷貴行氏、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)先端科学技術研究科 特任助教の平尾俊貴氏

「情報のデジタル化、課題の分析能力、経営層の参加」が重要

 デル・テクノロジーズ 執行役員 製品本部長 データセンターソリューションズ事業統括の上原宏氏は、このプログラムについて「変革の必要性は感じていても、何から手をつけていいかわからない、プロジェクトはどうやって進めていくのか、社内の人材育成をどうすればよいかといった、さまざまな課題を解決するためにスタートしたプログラム」だと説明する。

中堅企業DXアクセラレーションプログラムのタイムライン

 上原氏によると、プログラミング技術の習得を支援する「中堅企業DXエンジニア養成講座」参加者へのアンケート結果を見ると、「5Gやエッジコンピュータなどの最新技術を身近に感じることができた」「業務への最新技術の活用意欲が大きく高まっている」「DX関連技術を幅広い領域に活用したい」といった意識の高まりがわかるという。

 「売上・受注予測、既存解析ツールの応用、工場の不良識別、適正在庫分析、生産計画の補助のほか、これまでにない取り組みとしてEC参入や画像分析、生産設備へのIoTセンサーの取り付けといったさまざまなアイデアが出ている。また同講座を通じて『継続的に情報交換の場に参加したい』『学習型の受講機会があれば参加したい』という人が、いずれも9割以上になっている」(上原氏)

「中堅企業DXエンジニア養成講座」のアンケート調査結果

 またNAIST 先端科学研究科 教授の松本健一氏は、同プログラムを通じて得られた成果だけでなく、取り組むプロセスのなかでの気づきや新アイデアの発見、課題への直面などの「すべてが次につながる活動になっているだろう」と述べる。同プログラムでは1年間に渡り、NAIST研究員が講師となってAIやブロックチェーン、IoTなど、DX関連の技術概要や活用方法を学ぶ講座を提供し、プログラミング技術のDXエンジニア養成講座と合わせて中堅企業のDX推進を支援した。

 デル・テクノロジーズ 上席執行役員 広域営業統括本部長の瀧谷貴行氏は、「プログラムの参加チームごとに成果はさまざまであり、デル自身も多くの気づきがあった。日本の中堅企業のDXを加速するためにも、その成果を市場にフィードバックしてほしい」と講評。DXプロジェクトを6つの点から総括し、各項目において参加企業は高い平均点を獲得したことを示した。

 ここでは、プロジェクト発足当初から経営層が参加し、関連組織が一体となって活動している「組織体制」、課題の解決に必要なデジタルデータが準備できている「情報のデジタル化」、収集したデータから問題の糸口を発見し、社内外のリソースを活用し、実装できる「分析・実装力」、発生した課題の解決に必要な準備ができており、質と量ともに問題がない「実行力」、目的を明確にし、適切な売上げ向上、コスト削減効果を算出する「費用対効果」、プロジェクト体制を含め、中長期の取り組みとして社内や組織の理解を得る「継続性」を挙げている。

 「課題解決に必要となる情報のデジタル化、データから課題を見つけることができる分析能力、経営層の参加という3点が大切である。参加企業は、この1年間の成果をもとに、2年目以降の実装につなげてほしい。始まりはあっても終わりがないのがDXだ」(瀧谷氏)

DXプロジェクトの全体総評

DXプロジェクトのまとめ

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