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「セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K」試用レポ:

パナソニックの新しい掃除機がマジですばらしいので見てください

2021年10月25日 09時00分更新

文● 盛田 諒 編集●ASCII

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セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K
発売日 2021年10月25日
想定実売価格 6万5000円前後
パナソニック

https://panasonic.jp/soji/products/separate/mc_ns10k.html

 パナソニックがこのごろ面白いものをバンバン出してくれて楽しいんですが、今年のイチオシは今日発売のセパレート型コードレス掃除機。吸いこんだゴミをためるダストケースを本体から分離させ、掃除を終えるたび紙パックつきの充電ドック、クリーンドックに吸いこませるというものです。

紙パックつきの充電ドック、クリーンドック

 ダストケースがないぶん本体重量は軽くなり、すらっと棒のようにシンプルな形になりました。

まるで一本の棒のようなシンプルな形

 クリーンドックと本体のあいだはマグネットでくっつき、軽い力で取り外しができます。

マグネットで本体と充電ドックが気持ちよくつながる

 ヘッドは小さく小回りが利き、毛がからみにくい「からまないブラシ」を採用。手元荷重も軽く、すべらせるように掃除ができます。

毛や糸がからみにくい「からまないブラシ」の小型版を採用

ヘッドはコンパクトで小回りが利く

ヘッドは軽い力でくいくい曲げられる

ソファの下にもずずっと入りこませられる

 はあー気持ちいい。掃除にまつわる小さなストレスが一掃されていて、思わず「これよっこれこれぇーっ!」と部屋で一人さけんでしまいました。

 なお本体は自立しませんが、ほうきのように立てかけておけます。できれば自立してほしかったところですが、使っているうちにすぐ慣れました。

自立はしないので壁に立てかける。美しい

 吸引力はパワーコードレスシリーズの中では最弱級ということでしたが、フローリングメインなら十分。カーペットの奥に入りこんだごみなどはさすがに苦手でしたが、壁際に散らした砂ゴミは一往復できれいに吸い尽くしてくれました。

壁ぎわに砂を散らした。吸引力が弱いと残しがち

きわまできれいに吸ってくれた

 ゴミの量に反応するセンサーがついているので、ゴミが多いところでは吸引力を自動で強化。赤いランプをつけて知らせてくれます。そしてからまないブラシのパワーは強く、糸や毛を吸わせてもからむことはありませんでした。

ごみセンサーがついていて、ごみが多いところでは自動的に吸引力が強くなる

 スティックをはずせばハンディクリーナーとして使うこともできます。ただしアタッチメントはすき間用ノズルだけなので基本的な掃除に限られそうです。初代機ということもあって基本機能にフォーカスしたということですかね。

スティックをバラせばハンディクリーナーになる

アタッチメントはすき間用ノズルのみ

ソファやクルマのシート掃除に便利

スティックをつなげてすき間用ノズルをつけると家具の隙間掃除に使える。細いな〜

 ダストボックスがごみを吸い込むときは昔の掃除機のように「ブオー」と大きな音がします。本体から完全にごみを吸い切るため3回に分けて緩急をつけて吸い込むのが独特。紙パックはプラスチックのパーツから紙パックだけ取りはずせるので燃えるゴミとして捨てやすいですね。ちなみに本体にごみがたまって吸えなくなったときは赤と青のライトが光って、ゴミの収集をお知らせします。

クリーンドックの紙パックは純正品のみが使える(10枚入りで946円)

プラスチック部分から紙パックだけはずして捨てる仕組み

 これでごみ捨ての手間が減り、ごみ捨てのたびにダストケースを洗う手間がなくなるわけですが、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。本体のフィルターがつまると吸込効率が落ちるので、フィルターケースは定期的に水洗いする必要があります。

本体下部にフィルターケースが入っている

中央にあるのがフィルターケース。水洗いできる

 ちょっと難だなと思ったのは、掃除機を充電ドックに戻すたびにゴミの吸い込みが始まること。ちょっとパンくずを吸っただけでも「ブオー!」と始まって、「今はいいよ……」と思うときがありました。クリーンドック下部のスイッチ長押しでオフにできますが、逆にクリーンドックに戻した後、スイッチを押したらゴミ収集を始めるような機能があったらいいかもなと個人的には思いました。

自動収集機能はクリーンドックのボタン長押しでオフにできる

 もうひとつはクリーンドックに紙パックをつけないとフタが閉まらない構造になっていること。本体のダストケースが省かれているので仕方ないところですが、紙パックが切れたときフタが開きっぱなしになってしまうのが若干微妙。確かに紙パック式キャニスター掃除機もそうだったなとは思いつつ、インジケーターでエラー表示を出すとかにはできないかなあ、などと思いました。

紙パックを入れないとクリーンドックのフタは閉まらない

 充電ドックにごみを自動収集させるロボット掃除機はありますが、スティック掃除機は初めてです。パワーやアタッチメントの豊富さなどはパワーコードレス上位機にゆずるものの、フローリング中心のお掃除なら十分すぎるほどの性能。そして何よりこの美しいフォルム。一本の棒というコンセプトはバルミューダも似ていますが、ヘッドの取り回しの良さとクリーンベースの利便性ではパナソニック有利です。スティック掃除機のダストケースを洗って乾かすのが面倒だとか、ゴツゴツしたフォルムが好きじゃないという方、ぜひパナソニックのセパレート型にご注目ください。

 

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