総務省によるスマートフォンへの割引規制が強化されて早や1年。市場での売れ筋は10万円以上するハイエンドからミドルクラスに移行した。日本でも中国メーカーが勢いづき、日本メーカーは5万円以下でコストパフォーマンスのいいモデルでの勝負を余儀なくされている。
そんななか、ソフトバンク並びにシャープとタッグを組み、日本市場に参入してきたのがドイツの老舗カメラメーカーであるライカだ。初のスマートフォンとなる「Leitz Phone 1(ライツフォンワン)」を開発。世界で唯一、日本市場だけに参入してきたのだ。
本体価格は18万7920円。ライカのカメラとすれば割安かも知れないが、スマートフォンと考えるとかなり高額な部類に入る。
実際にLeitz Phone 1を手に取ってみると、質感が高く、所有欲をくすぐられる。同じスペックのシャープ・AQUOS R6と比べて5万円も高いのだが、ライカのデザインと言われてると、ちょっと納得してしまうところもある。
シニア・インダストリアル・デザイナーであるディビッド・スー氏は「スマートフォンという、我々にとって新しいものを作る上で、まずライカという歴史あるブランドの原点に立ち返ってみることが重要だった。象徴的な製品としてMシリーズがあるが、そのデザイン哲学を踏襲したかった。そのDNAを受け継ぐ上で、シンプルであり、本物志向、最高の品質をディテールまで徹底的にこだわる。一目でライカだとわかるプレミアム感を表現したかった」という。
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