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外部ファイル入出力機能とエラーチェックでますます拡がるkintoneの可能性

早く提案したい!ジョイゾーが語る「krewData」の気になる新機能

2021年10月28日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

提供: グレープシティ

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 グレープシティのkrewシリーズは、サイボウズのkintoneの利用価値を最大化するプラグイン製品。Excelライクな見た目で入力を容易にする「krewSheeet」、kintoneアプリのデータをフロー形式で加工・集計する「krewData」、そしてkintoneのデータを可視化する「krewDashboard」の3製品が用意されている。

 このたび、krewDataがアップデートし、外部サービスとの連携を容易にする外部ファイル入出力機能とフロー内でのエラーチェック機能が新たに追加された。新機能はkintoneのユーザーやパートナーにどのようなインパクトと価値をもたらすのか? krewシリーズユーザーでもあり、kintone SIerとして提案する立場でもあるジョイゾーの四宮琴絵氏と笹川茉衣氏に聞いてみた。

エコシステム39で「krewData」をフル活用するジョイゾー

大谷:まずはジョイゾーの会社紹介と四宮琴絵さんの自己紹介を改めてお願いします。

四宮:ジョイゾーはkintone専業のSIerで、29人のメンバーは全員kintoneの案件に携わっています。kintoneプラグインやチャットボットツールのJobocoといったプロダクト事業もやっているのですが、全体の半分以上は39万円のkintone SIである「システム39」の事業になっています。私はジョイゾーのCOOとして、このkintone SI事業を統括しています。案件大好きなので、対面開発もよくやっています。

大谷:グレープシティのkrewシリーズとはどんな関係なんですか?

四宮:krewシリーズはジョイゾー自身がリリース時からのユーザーですね。いい製品だったので、システム39のkintone案件ごとに使っていたのですが、連携ソリューションを用いたkintone SIを39万円でやる「エコシステム39」を昨年のCybozu Daysで発表して、適用範囲がさらに大きくなりました。おかげさまで発表前に比べて受注件数は倍以上になっています。

ジョイゾー COO 四宮琴絵氏

このエコシステム39でメインで使っているのが、krewDataになります。われわれの中にはコードを書けるエンジニアはもちろんいるんですが、こうしたエンジニアが動かなくても、krewDataを使うことでデータ連携が必要な業務システムを作れるようになったのがものすごく大きいです。

大谷:エコシステム39を使えば、krewDataでカスタマイズのようなことができるんですね。

四宮:はい。お客さまの目の前で対面開発するシステム39に対して、エコシステム39は案件をいったん弊社に持ち帰ります。今までフロントエンジニアがお客さまの前でひたすらkrewDataを設定する2時間みたいな事態が起こっていたので(笑)、フロントエンジニアが画面を作るシステム39と、バックエンドで別のエンジニアが連携ソリューションを組み合わせるエコシステム39を分けることにしたんです。これによって時間と人がうまく分散され、われわれとしては多くの案件を受注できるようになりました。

大谷:なるほど。エコシステム39でkrewDataを使うことで、今までカスタマイズが必要だったデータ連携が必要なkintoneシステムがより安価に作れるわけですね。

四宮:今までシステム39だけで難しかった軽微なカスタマイズは「システム59」という59万円のサービスで担っていたのですが、エコシステム39の発表とともにシステム59は辞めました。また、これ以上のカスタマイズに向けて、システム109というのがあるのですが、109万円いただかなくても、エコシステム39を1~2つ購入いただければ、krewDataだけでいろいろなカスタマイズが実現できます。見積もりはわかりやすく、安価だけど、できることは多くなったわけです。私たちも提案しやすく、お客さまは選びやすくなったと思います。

Twitterで転職し、気がつけばkrewDataを触っていた

大谷:では、次にジョイゾーで一番krewDataを使っている笹川さんの自己紹介お願いします。

笹川:はい。ジョイゾーに入社して3年目になるのですが、その前は別の会社で営業の立場でkintoneを使う立場でした。それ以前は「やたらExcelに詳しい営業アシスタント」というポジションだったのですが、kintoneと出会って、なんて便利なものがあるんだと感動し。そんなこんなで2018年のCybozu Daysに行ったら、ひときわ変なブースだったのがジョイゾーだったんです。

ジョイゾー 笹川茉衣氏

特に連携サービスの情報収集に行ったのですが、ノベルティのししゃもについていったら気がついたらジョイゾーの話を最前列で聞くことになり。そこで見ていたら、ジョイゾーってお客さまとすごく仲いいんですよ。ブースの登壇なのでジョイゾーの方が話すのかと思ったら、お客さまが登壇してたりして、「こんな関係いいなーこんな感じでkintoneを楽しめたらいいなー」と思ったのが、ジョイゾーに入社したきっかけです。

大谷:なんだか、褒めてるんだか、ディスってるんだか。

笹川:はい(笑)。

ジョイゾーさんがTwitterで人材募集していたので、私もTwitterで入社したいですとつぶやいたら、本当に来ちゃったとざわついたらしいですが(笑)。結局はきちんと面接まで行って。琴絵さんと話して、開発経験はないですけど、自分の中ではkintoneは理解しているので、勉強するという条件で入りました(関連記事:ユーザーだった私がkintone転職した話)。

大谷:今はジョイゾーでkrewDataを使っているんですよね。krewDataは以前からご存じでしたか?

笹川:はい。たぶん私がジョイゾーに入社したくらいにkrewDataがリリースされたんですが、正直「これは来たぞ」と思いました(笑)。前の会社でもこれあったらなあと思いましたし、入社前にもチュートリアルで勉強しました。

大谷:じゃあ、入社したらすぐに触れたんじゃないですか?

笹川:というわけでもなく、しばらくは琴絵さんの横で修業の毎日でした。その後、ジョイゾーで使っていたシステムでkrewDataを設定させてもらって、社長にレビューしてもらいました。それが初めてのkrewDataですね。その後、システム39のバックエンドでkrewDataを設定する役を仰せつかりました。

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