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新色ピンクにさらなる強力カメラ! iPhone 13、ASCII徹底大特集 第59回

スタンダートとして完熟した「標準iPad」最高のプライスパフォーマンスを更新

2021年10月18日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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iPad(9世代)とSmart Keyboard、ApplePencil

 早くも9世代目となるiPadは、2021年9月14日(現地時間)に開催されたオンラインイベントで発表された。iPadシリーズとしては、どうしても注目を集めやすいiPad miniの新型(第6世代)とともに登場した2モデルのうちの片方だったこともあり、地味な存在という印象を拭い切れない。とはいえ、この標準iPadは、今や社会的なインフラの一翼を担うと言っても過言ではない重要なスタンダードとなっている。旧モデルとの比較を中心に特徴を探っていこう。

形には現れない着実な進化

 名前の後ろに何も付かない標準的なiPadは、2010年に初代モデルが登場して以降、基本的に同じスタイルのデザインを貫いている。とはいえ、初代から2018年第6世代までは、何世代かごとに微妙に縦横サイズや厚さを変更しながら進化を積み重ねてきた。そして、2019年の第7世代以降は、最新の第9世代まで、3世代にわたってまったく同じ縦横サイズと厚さに固定されるようになった。これが今後変化する可能性も当然考えられるが、外形寸法的には1つの完成形に達したモデルと言えるだろう。

 また第7世代以降は、毎年9月に発表され、その月のうちに発売されるという、年単位で定期的にアップデートされる製品となっている。これも安定した標準品としての自覚を持った製品であることを示唆している。

 形状、サイズをまったく同じに維持すれば、ケースやホルダー、あるいはiPad本体をはめ込んで使う装置などの周辺機器は、iPadの世代が代わってもそのまま使える。また旧世代のモデルが故障しても簡単に入れ替えが可能だ。この点も、iPadがもはやスタンダードな電子機器の構成要素の1つとなっていることを意識した措置だろう。

 ただし重量は微妙に変化していて、第7世代から第8世代では数グラムだけ重くなり、第8世代から第9世代ではWi-Fiモデルでは3g軽く、Cellularモデルではさらに3g重くなっている。第8世代と第9世代のスペックを、現行のiPad Air、iPad miniも含めて比較しておこう。

 今述べたように、新しいiPadは、縦横のサイズと厚さは、旧モデルと比べてまったく変わっていない。重量だけが微妙に異なる。もちろん、装備するボタンやコネクター類にも変化がなく、ぱっと見には新旧モデルの違いはほとんど分からない製品となっている。

 それでも、スペック上の主な変更点を3つだけ挙げるとすれば、以下のようになる。

・プロセッサーの世代
・ストレージ容量
・フロントカメラのハードウェアスペック

 逆に言うと、他の部分には少なくともハードウェア的に見れば、大きな変更は加えられていない。もちろん、iPadOSの進化によって、使い勝手だけでなく、用途にさえ大きな影響を与えるような機能の向上が見られるのも確かだ。

 まず、性能に及ぼす影響が最も強いプロセッサーだが、旧モデルの第8世代がA12 Bionicを採用していたのに対し、新しい第9世代はA13 Bionicを採用している。今年登場したiPhone 13や、iPad miniがA15 Bionicを採用していることを考えると、これは2世代ほど古いチップということになる。

 ちなみに、A12 Bionicを採用していたiPhoneはXSやXRであり、同様にA13 BionicはiPhone 11シリーズが採用していたもの。いずれも同じチップを採用するiPadと比べて発売時期が2年ずつ古いモデルとなる。プロセッサーの選択については、標準iPadがかなり保守的ということだ。これは、いわば枯れたチップを採用することで、製造コストコストを下げると同時に安定性を確保することを狙ったものと考えられる。

 実際にこれらのチップがどの程度の性能を発揮するのかについては、後でベンチマークテストで確認しよう。

 ストレージ容量は、2年前の第7世代と1年前の第8世代が、いずれも32/128GBのモデルを用意していたのに対し、今年の第9世代では、64/256GBへとそれぞれ倍増している。これは、保守的なiPadの仕様の中では、かなり大きな進化と言える。ストレージ容量は大きくて困ることはなく、互換性の問題も生じにくい。この点だけでも、新モデルのプライスパフォーマンスはかなり高くなったはずだ。

 しかし数字の対比だけで言えば、フロントカメラの方がさらに大きな変化を遂げている。写真の画素数は旧モデルの1.2メガから、一気に10倍の12メガになった。またビデオ撮影でも、720p HDから1080p HDへと、大きくスペックアップした。さらに「映画レベルのビデオ手ブレ補正」機能が加わるなど、実用性も大きく向上している。

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