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世界中のイノベーターと課題を抱える企業をつなぐアゴライズジャパン・中澤亮太氏も愛用する「ston」

文●村野晃一/編集 ASCII

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 今までになかった休憩体験が得られることで話題になっているston(ストン)。独自テクノロジーにより、カートリッジ内のリキッドを熱し、発生する蒸気からフレーバーを楽しむというもの。もうひと踏ん張りしたい時にはさわやかなミントフレーバーでカフェイン配合の「POWER」、気分を落ち着かせたい時には心安らぐココナッツフレーバーでGABA配合の「CALM」。2種類のカートリッジを気分に合わせて交換して楽しめるのも魅力だ。

 現在は、起業家やビジネスマンはもちろん、パリコレのバックステージやカーレースのピット、eスポーツプレイヤーまで様々なプロフェッショナルの現場で「ston」は愛用されている。

 本企画では、各界のビジネスパーソンにstonを利用してもらい、その感想や使い心地をレポートしてもらう。「ston」は、特に新しいものに関心が高い、ベンチャーやスタートアップ企業に従事するビジネスマンからの支持が多い。

 今回は、オープンイノベーションプラットフォームを提供するAgorize Japan(アゴライズジャパン)の代表取締役カントリーマネジャー・中澤亮太氏にお話を伺った。

Agorize Japan(株)
代表取締役カントリーマネジャー
中澤亮太

フランス発のオープンイノベーションプラットフォーム Agorize(アゴライズ)を日本展開し、日本企業・行政のグローバルにおけるオープンイノベーション活動を支援。大学卒業後、上場IT企業の海外事業立ち上げを経て起業。起業した会社でAgorizeの日本展開を支援。その後、Agorize Japan株式会社を設立、代表就任。一橋大学経済学部卒、開成高校卒、イリノイ大学小山八郎記念奨学生。

イノベーションでタッグを組むパートナーを探せるプラットフォーム

 アゴライズは、2011年にフランスでスタートしたベンチャー企業で、世界中のイノベーターと企業をマッチングするオープンイノベーションを促進するプラットフォーマーを主事業としている会社だ。

 アゴライズジャパンはその日本支社にあたり、困り事や実現したい課題を抱えた日本の企業と、アゴライズのプラットフォームを利用する世界中のベンチャー企業や研究者、学生などを引き合わせ、イノベーティブな事業へと発展できるよう、クロスボーダーなプラットフォームを提供している。

 日本では、アゴライズの名前を耳にする機会はまだあまりないかもしれないが、フランスやドイツを始めとする欧州や、香港、シンガポールといったアジアの国々のイノベーターには、ちょっと知られたプラットフォームとして活用されている。

 そんなアゴライズが、日本ではどういったサービスを展開しているのか。ここからは、アゴライズジャパン代表である中澤亮太氏に、同社の活動をもう少し具体的に、また、中澤氏が「ston」をどのように活用されているかを聞いていこう。

現地の肌感を分かっている海外の人材やベンチャー企業を探せる!

アゴライズジャパン代表の中澤亮太氏。※オンラインインタビューのため、一部画像が粗い箇所があります。

──ではまず、アゴライズジャパンの事業について教えて下さい。

中澤亮太氏(以下、中澤) アゴライズは、世界中のイノベーターと企業をマッチングしてオープンイノベーションを起こしていこうと掲げているプラットフォームです。

 具体的には、我々が「チャレンジ」と呼んでいるコンテスト形式で、企業とか行政の方たちの困り事や実現したいことなどを、私達のプラットフォームに掲載していただきます。

 それに対して、世界中の、ベンチャー企業であったり研究者や学生が、「こんなことできますよ」とか「こんなことやったら面白いんじゃないか」といったアイデアや技術、自分自身を売り込む。

 この両者をマッチングすることで、クロスボーダーで協業とか出資が発生したり、採用が生まれる。そういったきっかけをつくっているプラットフォームになります。

 フランス以外に、日本、香港、シンガポール、ドイツ、カナダに支社があって、アゴライズジャパンはその日本支社になります。

 また、オンラインのプラットフォームなので、支社のある国以外にもアフリカのイノベーターの方々にも利用していただいていて、国内だけでなく、いろんな国や地域の方々、現地の課題とか肌感を分かっている方が、ソリューションを提案してきてくれるというのが面白いプラットフォームになっているかなと思います。

──具体的な募集法としてはどんな形になるんでしょう?

中澤 現在募集中のチャレンジが一覧できるページがあって、それぞれのチャレンジ別に、学生向けであるとか、スタートアップ向けなど、募集対象を記載して掲示されています。

──応募対象を絞るのにはどういった意味があるんですか?

中澤 ざっくり募集してしまうと、薄い提案になってしまうことが多いというのがひとつですね。単にアイデアが欲しい、といった場合には対象を絞らずに募集することもあるんですけど、たとえばスタートアップ向けのチャレンジであれば、案件にマッチする技術を持ったところと具体的に協業したいであるとか、研究者向けであれば、課題解決に転用できそうな技術開発があればそれをバックアップして、将来的に利用したいといった感じで、ある程度最終的な着地点が見えるようにするためですね。

──学生向けというのは?

中澤 募集分野に興味やアイデアのある学生のリクルーティングが多いですね。

 たとえば、BAYER(ドイツに本部を置く化学工業及び製薬会社)さんとは毎年学生向けの「Digital Campus Challenge」というイベントを行わせていただいてるんですが、製薬会社さんなので、薬学・化学分野を専攻している学生さんはたくさん採用できるんです。しかし、今の時代、既存分野に詳しい人だけ雇っていてもダメで、デジタル分野の技術も活用できる人材が必要なんですね。そういった人材の採用において競合になるのが、場合によってはGoogleであるとかAppleであるとか、いわゆるテック系の企業だったりするんです。

──なるほど。薬科出身の人ばっかりじゃ困ると。

中澤 そうなんです。そういった、アントレプレナーな人材とかIT系の人材って、日本でもDX人材とか言われて募集されるところが多いんですが、それをグローバルに募集をかけている、といった感じですね。

アゴライズは「クラウドソーシングのイノベーション版」!?

──アゴライズジャパンが関わっているチャレンジにはどういったものがあるんでしょう?

中澤 守秘義務などもあって、具体的な成果をお伝えすることができるものはあまりないんですが、これまでに大企業であれば第一生命、日立製作所、NTTデータ、JX金属、帝人、SECOMなど、行政であれば渋谷区や佐賀県など、官民問わず世界中からイノベーションのためのアイデア・人材・技術を集めたいという方々を支援しています。

 例えば第一生命さんは、シリコンバレーにも拠点を持ってらして、技術的なイノベーションのためのコネクションはすでにある状態とのことでした。ですが、今後ビジネスの中心になっていくであろうアジアでの事業のために、現地の事情や感覚が分かっているスタートアップ募集をご依頼いただいたところ、Agorizeプラットフォームを通じてアジア10ヵ国以上から160件ほどの面白い提案がいろいろ来ました。実際に、アジアでの様々な取り組みに繋がっているとのことです。

──なるほどなるほど。アゴライズとしては、仲介業だけやられてるイメージなんですか?

中澤 そうですね。正直なところ、マッチングまではお手伝いさせていただいて、その後そのプロジェクトがどうなったというところまでは、あまりお手伝いできてはいないんですけど。ただ、事業開発の専門家の方々とのネットワークはグループ内で豊富に持っているので、そうした方々と協業支援したり、お繋ぎしたりすることはあります。

──ということは、御社のプラットフォームを利用してチャレンジを募集する企業さんから、プラットフォームの利用料をいただいて収支を得ている、といった感じなんですかね?

中澤 おっしゃるとおりです。行政や大企業で、イノベーションを生みたいけど自分たちだけでは難しいなど、困ってらっしゃる方に、アゴライズのプラットフォームを有料で利用していただいて、スタートアップ企業だったり、学生の方などは、無料で掲示されているチャレンジに挑戦できるという仕組みになってます。

──なるほどー。なかなか面白いですね。マッチングアプリや人材募集のシステムとちょっと似ていますね。

中澤 そうですね。人材募集サービスというより、クラウドソーシングのイノベーション版といったほうが分かりやすかもしれませんね。

 あとは、アゴライズのシステムを使ってハッカソンを開催したりといった企業もありますね。

──チャレンジの募集をかける企業さんを探すのにはもちろん営業などもかけていらっしゃるんだと思いますけど、それに応募する研究者の方やスタートアップの方というのは、どうやって集めたんですか?

中澤 もともとは地道な積み上げからですね。アゴライズのスタート時点では学生に特化していたんです。最初は学生のビジネスコンテストプラットフォームみたいな感じではじまったので、欧州を中心にそういった学生のデータがたくさん集まって。発展させていく中で、同じ仕組みをベンチャー企業や研究者にも開放していこうと横展開していった感じですね。

世界のワクワクと日本をつなげたい

──それでは、中澤代表自身のことを少し教えて下さい。そもそもどういった経緯でアゴライズジャパンの代表になられたんですか?

中澤 大学卒業後に、レアジョブというオンライン英会話の、当時はベンチャー企業だったんですけど、今は一部上場の会社に就職しまして。その新卒1年目にブラジル勤務になりまして、ブラジルオンライン英会話というのを立ち上げることになりました。この事業はフィリピン人がブラジル人に英語を教えるというもので、その間になぜか日本人が入るという(笑)。

 レアジョブには、在学中にインターンでお世話になっていて、社長にも知っていただいていたので、こういった面白い海外のチャレンジがあるから改めて入社してみないかと声を掛けていただいて。

 立ち上げ当初は現地の日本人は私ひとりしかいなくて、途中で首絞め強盗なんかにも遭いながらなんとか事業を立ち上げて(笑)。

 そこで事業開発の経験などをさせていただいて、かねてから起業したいという思いがあったので、ブラジルで学んだ海外マーケティング術を基に独立しようと思いまして。2017年に、海外マーケティングとか海外人材紹介みたいな会社を起業したんですね。

 半年くらい自分の会社を運営しつつ、そうした人材支援のサービスをつくろうと考えていたんですが、それをやり始める前に、香港のイベントでアゴライズの創業者の方たちと会う機会があって意気投合しまして。

 このアゴライズのシステムを日本に持ってきたら、自分たちが考えていたようなサービスをより大規模に、面白くできるんじゃないかと考えて、一緒にやりませんかとお声がけして。それが2018年ごろのことで、最初はアゴライズの日本総代理店として始めた、というのがきっかけですね。その後、日本の大手企業などにも導入していただいて軌道に乗ってきたので、2020年5月にアゴライズジャパン株式会社ということでフランス資本で立ち上げました。

──海外と日本をつなぐ事業を、という考えはどのあたりから持たれてたんですか?

中澤 もともと海外旅行が好きで、未知のことに触れるのがワクワクすると言いますか、予期せぬ出来事に出会うのが好きだったんですね。そこから生まれる、イノベーションというと大げさですが、インスピレーションみたいなものが好きで。そうした海外のワクワクと日本をつなげたいなという思いがあったんです。

 英会話の会社もそうですけど、日本人が英語を話せて、海外の方とつながれたら、そうしたワクワクすることがもっと起こるのかなと考えてて。そういう意味では、最初から目指している枠組みは変わらないですね。

「ston」で仕事のオン・オフ切り替えがラクに!

──そんな中澤さんにも「ston」を使ってみていただいているようですが、今回編集部でお声がけさせていただく前から「ston」については知っていたとのことでしたが。

中澤 知り合いの、やっぱりベンチャーの方からこんなのあるよと教えていただいたんですよね。やっぱり僕と同じように新しいもの好きな方で(笑)。

──スタートアップとかベンチャー企業の方に知っていただいていることは多いみたいですね(笑)。実際にお使いになってみていかがでしたか?

中澤 まだ使い始めてそんなに日が経っていないんですけど、今はほとんど在宅で仕事をしていて、仕事の時間のオン・オフの切り替えができなくて苦労していたんです。けど、「ston」を使いはじめてから、割と意識して切り替えられるようになって、ありがたいですね。

──具体的にはどういった使い方をされているですか?

中澤 POWERの方は、午前中の仕事を始める前、午後ランチのあととかですね。CALMは昼寝する直前と、夜の就寝前とかに利用しています。

 どちらかというとPOWERのフレーバーのほうが好みですが、どちらも好きですね。POWERのミントフレーバーはスッキリしますし、CALMのほうは、なんとなく落ち着くけど眠くなるほどじゃないという感じですね。

──お昼寝されるんですね。シエスタみたいで、そこはスペインっぽいですね(笑)。

中澤 昼寝はしますねぇ。海外とのミーティングも多いので、時差の関係でちょっと時間が不規則になることがあるので。リラックスするには、昼寝と散歩と、時間があればサウナに行く感じですね。

──1日の平均的なサイクルって、どんな感じなんでしょう?

中澤 起床は8時で、20時くらいまで仕事して、0時に寝るみたいなサイクルが多いですね。

──0時に寝て8時に起きるとなると、8時間睡眠ですから、そこそこ寝てるようですけど(笑)。

中澤 ちゃんと寝てますよね(笑)。あと、睡眠デバイスだったり、睡眠アプリとかウェアラブルで睡眠ログを取るとか、”眠り”に関連するものは結構興味があるんですよね。

──今度はぜひ、一緒にお仕事をされている海外の方にも「ston」を勧めてみてください(笑)。本日はどうもありがとうございました。

(提供:BREATHER)

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