このページの本文へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第1回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 9月25日~10月1日分

転職時の重視項目がコロナ禍で変化、スタートアップで働くならAI企業、ほか

2021年10月04日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」が復活。過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

■[仕事・働き方]アフターコロナの転職実態調査(エデンレッドジャパン、9月30日)
・約8割が「安定していて長く働ける企業」に転職したいと回答
・転職活動時の質問トップ3は「福利厚生」「残業時間」「職場の雰囲気」
・転職者からの人気が高い福利厚生、1位は「生活支援系」(70%)

 20~40代の転職経験者約600人を対象とした調査。コロナ禍で残業時間減や失職が生じた結果、転職は安定性重視に。そのイメージは「福利厚生・社内制度が整っている」がトップ。人気の福利厚生は、食事補助や住宅手当など「生活支援系」。企業は待遇面や従業員の健康ケアを充実させることで、従業員の定着、求職者への訴求につながるとエデンレットジャパン。

設問「アフターコロナで転職したい企業」、「「安定していて長く働ける企業」のイメージとして当てはまるもの」(出典:エデンレッドジャパン)

 

■[生活]コロナ禍における新たなEC消費・行動変容に関する調査(SBペイメントサービス、9月30日)
・コロナ禍でオンラインでの買い物・サービス利用の頻度、10代女性の61.6%が増加
・新たにオンラインで行うようになったことは「ライブ鑑賞」「誕生日のギフト」
・決済手段を選ぶ理由は「ポイント」「簡単」「セキュリティ」

 10~90代の男女3606人が対象。オンラインでの買い物・サービス利用の頻度が「増えた」は10代女性が最も多い。ECでの決済手段は「クレカ」が64%でダントツ、次いで「PayPay」(7.6%)、「コンビニ決済」(3.8%)。コロナによりさまざまな商品、サービスをオンラインで購入する需要が高まっている、とSBペイメントサービス。

 

設問「コロナ禍でオンライン(Webサイト・スマホアプリなど)で買い物・サービス利用をする頻度は増えましたか」「オンラインでの買い物・サービス利用で最も利用している決済手段を教えてください」(出典:SBペイメントサービス)

■[セキュリティ]コロナ禍でフィッシング攻撃が増加(ソフォス、9月28日)
・コロナ禍になり、日本企業・組織の60%がフィッシング攻撃数の増加を経験
・75%がフィッシングへの対応としてサイバーセキュリティ意識向上プログラムを実施
・ただしフィッシング攻撃の定義が共有されておらず、42%がビジネスメール詐欺(BEC)を「フィッシング」と分類

 世界30カ国、中規模企業の5400人のIT担当を対象とした。在宅勤務でセキュリティ対策が緩くなっていることで攻撃も増加、ホームデリバリーの利用増を受けて宅配会社を装ったもの、コロナに関する情報と見せかけたものが増えた。

 

パンデミック以降、組織に対するフィッシング攻撃数の増加を経験した回答者(出典:ソフォス

■[ビジネス]LinkedInユーザーが働きたいスタートアップトップ10(リンクトイン・ジャパン、9月28日)
・LinkedInユーザーが働きたいと思うスタートアップ、1位はUbie(ユビー)
・AI関連企業が上位10社中6社
・上位10社の社員が身につけているスキルは、「JavaScript」「Python」「Java」と上位3つはプログラミング関連

 LinkedInでカンパニーページを開設している日本のスタートアップ(従業員30人以上、非上場)を対象に、LinkedInユーザーのデータを「社員増加率」「トップ人材を惹きつける力」など4ポイントに基づき分析した。AI関連企業に注目が集まっているほか、インフルエンサーマーケティングなど「人」に関係するスタートアップもランクイン。

 

カテゴリートップへ

この連載の記事