謎のディスプレーメーカー(?)JAPANNEXT社員が語る「ston」の魅力

文●村野晃一/編集 ASCII

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 今までになかった休憩体験が得られることで話題になっているston(ストン)。独自テクノロジーにより、カートリッジ内のリキッドを熱し、発生する蒸気からフレーバーを楽しむというもの。もうひと踏ん張りしたい時にはさわやかなミントフレーバーでカフェイン配合の「POWER」、気分を落ち着かせたい時には心安らぐココナッツフレーバーでGABA配合の「CALM」。2種類のカートリッジを気分に合わせて交換して楽しめるのも魅力だ。

 現在は、起業家やビジネスマンはもちろん、パリコレのバックステージやカーレースのピット、eスポーツプレイヤーまで様々なプロフェッショナルの現場でstonは愛用されている。

 本企画では、各界のビジネスパーソンにstonを利用してもらい、その感想や使い心地をレポートしてもらう。「ston」は、特に新しいものに関心が高い、ベンチャーやスタートアップ企業に従事するビジネスマンからの支持が多い。

 今回は、新興のディスプレーベンチャーとして注目されつつあるJAPANNEXTのセールス&マーケティング本部 本部長・剣持 開さんと、営業部で物流の窓口業務に従事する吉山武志さんのお二人にお話を伺った。

JAPANNEXT
セールス&マーケティング本部 本部長
剣持 開

同志社大学卒業後、ソニーマーケティング株式会社に入社。VAIOのマーケティング部、ソニーポーランドでの駐在などを経て、その後日本マイクロソフトに転職、現在株式会社JAPANNEXTにてセールス&マーケティングを担当。

JAPANNEXT
営業部
吉山 武志

警視庁にて警察官として11年間勤務後、現在株式会社JAPANNEXT営業部にて、受注管理、物流関連業務を担当。

大型モニターや4Kモデルなど
ハイスペックなディスプレーを安価に提供する

 JAPANNEXTは、ハイスペックなモデルを安価に提供していることで注目を集めているディスプレーメーカーの新興勢力だ。新興勢力とは言っても、同社社長のベッカー・サムエル氏が起業したのは2006年のこと。社歴としては、今年ですでに15年目を迎える。

 同社がはじめてディスプレー製品を発売したのは2014年で、当時はたった1モデルのみを販売するメーカーだった。以降、着実に取り扱う製品ラインアップを増やしていき、現在に至っている。

 同社製品の特徴は、コストパフォーマンスに優れること。4K/UHDなどハイスペックなディスプレーや、60型を超えるような大型ディスプレーなどを、大手メジャーメーカーより安価な価格で提供することで注目されている。

 実は同社、ネットを調べてもあまり多くの情報がなく、長らく謎の多いメーカーとして噂されてきた。代表者の名前がベッカー・サムエルと、どう聞いても日本人ではなく、低価格な製品をリリースし続ける理由も不明なまま。一部では、台湾や中国の日本法人なのではないかとも言われていた。

 結論から言うと、JAPANNEXTは、れっきとした日本の会社だ。JAPANNEXTが積極的に広報活動を行うようになったのはつい最近のことで、本稿では、長らくユーザーの興味の的となってきた同社の実態も含め、JAPANNEXTがどういった会社なのか、また、そこで「ston」がどのように活用されているかを、たっぷりと伺った。

創業15年だけどまだまだ若い会社!?

──まず、お二人の従事されている業務について教えて下さい。

剣持 開氏(以下、剣持) 私はセールスとマーケティングを統括ということになってますが……といいながらも、いろいろやってます(笑)。倉庫を探したりもしますし。

 当社はまだ従業員数20名規模の会社で、このくらいのサイズの会社ですと、なんでも掛け持ちで担当することになりますね。ビジネスを大きくしていくと、やらなきゃならないことは増えていきますし、課題も大きくなっていきます。結局誰かがやらなければならないことなので、楽しくやらせてもらっていますね。

JAPANNEXTの剣持 開氏。画面右後ろに写っている大型4Kモニターも同社製品。※オンラインインタビューのため、一部画像が粗い箇所があります。

吉山武志氏(以下、吉山) 私は千葉の一宮の事務所で受注の窓口と受注した製品の発送をする物流の担当をしています。

──最近、ディスプレーの選択肢として、御社のブランド名を耳にする機会が増えてきていますね。

剣持 そうですかね。我々自身はまだまだという気持ちでいるんですが。

 ひところより、JAPANNEXTの名前を耳にしていただく機会が増えたのは、以前よりも積極的に製品情報などについて広報活動を行うようになったからというのもあるのではないでしょうか。

──なるほど。最近になってリリース情報などが増えているんですね。

JAPANNEXTが謎の会社ってどういうこと?

──JAPANNEXTは、謎な会社だというネットの書き込みが散見されますが、これについてはいかがですか?

剣持 そうですね(笑)。それではまず、当社の変遷からご紹介させていただきますね。当社は社長のベッカー・サムエルが興した会社で、彼はフランス人なんですが、もう日本に住んで20年になります。若い頃から日本が大好きで、大学生時代に慶應大学に留学してきました。サーフィンが好きなサーファーでもあったベッカーは、千葉県の一宮に住んでいました。

 ベッカーが学生時代に千葉県・一宮で立ち上げた会社が、今のJAPANNEXTの礎になっているんですが、立ち上げ当初は、電子部品やエレクトロニクスアクセサリーの輸入と日本のビデオゲームや電子カメラなどの輸出、為替などを行っていたんです。けれどもベッカーがふと思ったんです。日本のものづくりに憧れて日本に来たのに、自分は何もつくっていないじゃないかと。そこで他社が作った数多くの物を単純に売るのではなく、自社で作った物を自分で社会に提供するというビジネスモデルにしたいという思いが昔からあり、事業転換を決断しました。

 それまでやっていた事業をいったん売却して、元々興味があったテレビやディスプレーを企画・生産・販売する会社にしたんです。 最初は1モデルだけ作って販売しました。2モデル目を出すまでに1年掛かった。その間、すべての 業務をかなりの少人数で行っていたんです。そのうち取り扱うモデルも増えていって、これでは成長するために回らないぞとなってきて、社員を募集したり、ヘッドハンティングをするようになって。それでもまだ今は社員数20人程度の規模で、一人の社員がいろいろなことを掛け持ちで行っている状態なんです。

 2019年に東京・秋葉原に本社を移転し、ショールームをつくったり、宣伝やマーケティングを行う部署も設けました。千葉の一宮の事務所は開発、倉庫、アフターサービス拠点として活用しています。

 そういったことから、先程も申し上げたとおり、最近になってようやく本格的に広報活動を行うようになり、いろいろな方に知っていただけるようになってきたんだと思います。

──なるほど。JAPANNEXTに謎な部分が多いのは、広報活動にまで手が回らなかったから、ということですね(笑)。では、そんなJAPANNEXT社のいいところってどんなところでしょう?

吉山 先程、剣持からも話があったとおり、まだ20人規模の会社なので、組織としては未成熟な部分が多いんですね。その分、ここをこうしたらどうか、という提案は通りやすいというか、話を聞いてもらえるのがいいところですね。自分も含めて、いろいろな人の意見で会社が良くなっていくのを実感できるのがやりがいになってますね。

剣持 誰でも提案してチャレンジできる。ああ、そういうのやってみようっていうのはすごくありますね。組織もレイヤーみたいにはなっていなくて、かなりフラットな関係です。社長にも直接みんな話をしますし。

 あと人材を一宮で集めているのも普通の会社とはちょっと違ってますかね。必ずしもITのバックグラウンドがある人ばかりが集まるわけではなくて。そういう意味では、すごく多彩な人材が揃っているんじゃないですかね。吉山さんなんて、元警察官ですからね。

──元警察官!? それがまたどうして今の会社に……!?

吉山 いろいろあって警察を辞めたあと、仕事を探していたら実家の近くの一宮が勤務地の会社があったので応募しました(笑)。もともとパソコン関係も好きだったので丁度いいかなと思いまして。

営業部で物流を管理する吉山武志氏。元警察官という異色の経歴の持ち主。

──え、一宮で働いている方達は、みなさんご近所の方ばかりなんですか?

吉山 みなさん、クルマで30分くらいで通える範囲の方ばっかりなんじゃないですかね。

剣持 そういった意味じゃ、学歴も問いませんし経験も問いませんし。もちろん、面接はありますが、たとえ一度失敗したって人などであっても、ここにくればもう一度チャレンジできるという場所にしたいという社長の思いもあって、本当にいろんな方が集まってますね。

在宅ワークやテレビ見ない層の存在が追い風に

──では、JAPANNEXT製ディスプレーのメリットを教えて下さい。

剣持 やはり高機能で安い、コストパフォーマンスがいい、というところですかね。

 もともと当社の売れ筋製品は、4Kなどの高解像度ディスプレーだったり、リフレッシュレートの高いゲーミングディスプレー、またサイネージなどに使われる大型ディスプレーでした。こうした製品は他のメーカーさんでも取り扱いが少ないので、大手のメーカーさんでも量産効果を得にくく、価格差が出しやすいんです。

 コロナ禍で世の中が急激にデジタル化していく流れが出てきて、お家のディスプレーも高解像度で資料とウェブ会議を同時に表示できると便利だとか、ゲームなどでも4K化が進んだりといったことも、当社が得意とするジャンルの製品の追い風にもなっています。

 また最近では、地上波は見ない、けど、動画配信サービスを大画面で楽しみたいという若者層の需要もあって、チューナーを搭載しない、つまりテレビではない大型ディスプレーを個人で求める方もいらっしゃるんですね。ここも、我々が得意なジャンルです。

同社の売れ筋製品28型HDR対応4Kディスプレー「JN-T2888UHDR」。価格2万9800円(税込)。

大型モニターも同社の得意とするジャンル。75型4K/UHD「JN-IPS7502TUHDR」。価格20万9980円(税込)

──JAPANNEXT製ディスプレーは、国内で生産しているんですか?

剣持 生産は主に中国や台湾ですね。使用しているパネルも台湾製や韓国製、中国製などいろいろです。特に昨年以降、パネルがすごく値上がりしているので、調達はかなり工夫してやってます。もちろん、パネルによって性能差はあるので、その上で基盤や半導体、ファームウェアでの調整などを、千葉の開発部隊がきっちりやって、クォリティを担保しています。

”ちょっと一口”ができるのが「ston」のいいところ

──そんなお二人に、新たな休息の取り方として、「ston」を使ってみていただいています。

吉山 私の場合、受注と発送の仕事の両方があるんですが、何時までに来た注文を何時までに処理しなきゃならないという、時間的な制限があるんですね。しかも、受注数は日によって違うので、毎日バラバラなんです。平日にすごい数の受注があったり、発送関係でトラブルがあったときなんかは煮詰まったりしやすいかなと思います。

 普段、そんな時は、遠くを見たりしています。千葉県なので周りに緑がいっぱいあるんですよ(笑)。

 stonは様々なシチュエーションで使えるのがいいですね。吸い方にもよりますが、吹かしたりしなければ蒸気もほとんど見えませんし。

剣持 私は昔総合電機メーカーに勤めていたんですが、今は普通の会社のようにスケジュールがあるような働き方じゃないんですね。いろいろなことを掛け持ちでやっているので、同時進行しつつ、その都度切り替えないといけない。休憩を取ったりお昼休みのように、何時から休み、という働き方ではなくなっているんです。いわゆるタスク単位で仕事をしていて、一息つくのはひとつのタスクの区切りということが多いんですね。根がせっかちなので、今の働き方が合っているなとは思うんですが。

 私のストレス解消法は、子どもと遊ぶことですかね。上の娘はもう大きくなったので遊んでくれませんけど(笑)。あとは、月並みですがお酒を飲んだり、山に登ったりもしますね。

 「ston」を使ったときは、ちょっと開けて一口だけ吸う、といった感覚が新しいなと思いました。一旦落ち着くために吸う、といったことができるのがいいなと。

 コーヒーを飲むにしても、そういった使い方はしなかったと思います。ちびちび飲むことはあっても、やっぱり冷める前に飲みきってしまおうという風になりますし。「ston」は本当に”ブレイク”として挟むのに丁度いいなと思いますね。

吉山 気軽にキャップを開けて吸うだけ、というスタイルがいいですよね。吸うのが億劫にならない。

 あと、口を付ける部分にキャップが付いて、外に出ないのがいいです。ポケットなどにそのまま放り込んでおいても気にならないですし。

ストーリーを感じさせるデザインがいい

──フレーバーやデザインについてはいかがですか?

剣持 フレーバーは切り替えられるのがいいところだと思ってるので、どちらも吸ってますね。仕事中はミントフレーバーの「POWER」を使っていて、夜ゆったりするためにココナッツフレーバーの「CALM」を使ったりしてます。「CALM」は香りが独特でウイスキーと一緒に嗜んでもいいかもしれませんね。

 デザインに関しては、おしゃれだなと思います。ソニーにいた頃からなんですが、インダストリアルデザインって、機能美というか、機能を追求していったらこういう形になった、ってものが好きなんですよね。デザインにもストーリーがあるものが好きなんです。「ston」も、そういうものを感じさせてくれますよね。

吉山 私はもうちょっと現実的で、サイズ感とラフにも使える感じが気に入ってます。ちゃんと充電しておけば、私くらいの使い方ならバッテリーが1日持ったり、そのままポケットに突っ込んでおいても違和感がなかったり。ペン状のものだと折ってしまいそうですけど、この形ならそんな心配はいらないですからね。

──本日はどうもありがとうございました。

 JAPANNEXTがどういった会社か、おわかりいただけただろうか。創業15年──だけど、まだまだ若さを感じさせるベンチャー企業。謎の多いメーカーという存在もそれはそれで面白くはあったのだが、やっぱり中で働く人達も、個性的で面白かった。仔細を問わず人材を受け入れる懐の広さがあり、「ston」のような新しいデバイスを社内で試すことにも抵抗が少ない。

 今の所まだ表に写真が出たことはないようだが、聞いたところによると、ベッカー社長はたいそう男前だそうだ。この会社には、同社製品同様、まだまだ多くの魅力が眠っていそうだ。

(提供:BREATHER)

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