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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第94回

秋のヘッドフォン祭 ONLINE 2021開催、気になる各社の新製品は?

2021年09月21日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 フジヤエービック主催で恒例の「秋のヘッドフォン祭2021 ONLINE」が9月19日にオンライン開催された。Philewebが協賛。MCはオーディオ評論家の野村ケンジ氏、フジヤエービックの根本圭氏、プレミアムヘッドホンガイド編集部の平野勇樹氏。またスペシャルMCとして小岩井ことりさんもスタジオから参加した。

シュア・ジャパン/完実電気

 シュア・ジャパンは「AONIC215第二世代」を紹介した。ひとつはイヤホン付きでカラーバリエーションは二種類。またアダプターのみでも販売する。第二世代の追加機能は、IPX4防滴、カスタマイズ可能なハードウエアEQ、左右独立した通話機能、オンボードボタンコントロール、自動電源オン、PausePlus機能(再生停止で自動的に外音取り込みが起動)などがある。音質は変わりないとのこと。またシュア本社のショーン・サリバン氏もビデオメッセージを寄せた。サリバン氏はシュア完全ワイヤレスイヤホンの強みは専用のアンプが内蔵されている点だと語った。野村氏は接続が早くなったとコメント。

 完実電気はMEZE Audioの新製品「ELITE」を紹介した。Empryeanの上のクラスでMZ3SEと呼ばれる新開発のドライバーを搭載している。歪みが少なくなり高域特性が向上、さらに軽量化されているとのこと。変更点は表の通り。またMEZEの創立者のアントニオ・メゼ氏からも動画参加があり日本のユーザーへのメッセージを述べた。

ag

 finalが展開するagは世界初をうたうASMR専用完全ワイヤレス「COTSUBU for ASMR」を動画で本邦初公開した。以前からASMRに向いていると言われていた有線イヤホン「final E500」の良さを保ち、ワイヤレス化したモデルだ。E500をブラッシュアップしたようなサウンドで、小岩井さんは「COTSUBU for ASMR」は音の広さなどがベースモデルのCOTSUBUとは違いASMRに向いているとコメントした。発売については11月中旬を予定。

ディーアンドエムホールディングス

 ディーアンドエムホールディングスはDENONブランドの完全ワイヤレスイヤホン「AH-C830NCW」と「AH-C630W」を紹介。「AH-C830NCW」はノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能が搭載されている。DENONのサウンドマスター山内氏の監修で開発を進め、DENONサウンドを生かした情報量と空間の広さがポイントとのこと。山内氏は動画でも参加し、バランス的には中庸ながら解像度の点でも満足できる音にしたそうだ。「AH-C830NCW」は11x10mmの楕円形のドライバーを採用した点も珍しい。これは振動板の面積とサイズ感のバランスで選んだとのこと。

 小岩井さんは軽量でデザインもよく、「AH-C830NCW」は真空管のようなオーディオファンが好みそうな温かみのある音、「AH-C630W」はヴォーカルの帯域が特徴的で、外で抜けよく感じ取れるとコメント。野村氏は「AH-C830NCW」「AH-C630W」ともに DENONの音が楽しめるのこと。予想売価は「AH-C630W」は9900円前後、「AH-C830NCW」は19800円前後になるということだ。

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