CPUはCore i7-11370Hを採用、ディスプレーはsRGB100%を実現

WQXGAの16:10液晶にMX 450搭載でゲームや写真・動画編集も! 2kgを切る軽量16型ノートPC<IdeaPad Slim 560i Pro>の魅力をチェック

文●山口優 編集●八尋/ASCII

提供: レノボ・ジャパン

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提供(PR):レノボ・ジャパン

 レノボの<IdeaPad Slim 5> シリーズは、スリムベゼルを採用することで本体サイズを抑えながら大画面を実現した薄型軽量ノートパソコンだ。搭載するCPUや画面サイズなどの違いによって複数のモデルが用意されているが、今回はそのうち16型ディスプレーを採用した<IdeaPad Slim 560i Pro>をチョイス。

 第11の世代インテルCoreプロセッサーとGeForce MX450を搭載しており、普段使いからクリエイティブ用途まで幅広いシーンで快適に使用することができる。ここでは、その特徴や使い勝手、パフォーマンスを紹介していこう。

CPUは4コア/8スレッドの第11世代インテルCore i7-11370Hプロセッサーが採用されている

GPUはGeForce MX450を搭載

試用機の主なスペック
CPU Core i7-11370Hプロセッサー(最大4.80GHz、4コア/8スレッド)
グラフィックス GeForce MX450
メモリー 16GB
ストレージ 512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 16.0型(2560×1600ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1
インターフェース Thunderbolt 4(Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、USB 2.0(Type-C)、USB 3.0×2、HDMI、マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャック、4 in 1 メディアカードリーダー
サイズ/重量 およそ幅356×奥行251×高さ16.9mm/約1.9kg
OS Windows 10 Home(64bit)

大画面ながら持ち運びも可能な本体サイズを実現

本体正面厚みは16.9mmと薄い

 <IdeaPad Slim 560i Pro>は、16型という大き目のディスプレーを搭載しながら、画面周囲のベゼルを極細にすることで、フットプリントをおよそ幅356×奥行251mmに抑えているのが特徴。厚みも16.9mmとスリムで、質量は約1.9kgと2kgを切る。本体がフラットでビジネスバッグなどにも収納しやすいので、持ち運びも十分視野に入る1台だ。

本体背面。重量約1.9kgと、16型ノートパソコンとしては軽量なのも特徴

 本体カラーは、同社がクラウドグレーと呼ぶ明るいシルバーが基調になっている。アルミ素材のため表面に鈍い光沢があり、金属ならではの上質さや剛性の高さを感じることができる。天板は端の方にタグのようなレノボのロゴがある以外はまったくの無地で、非常にシンプル。控えめながら洗練されたデザインなので、プライベートからビジネスまで、さまざまなシーンで違和感なく使用できそうだ。

本体はアルミ素材を採用しており、明るいシルバーが基調になっている。タグのような小さなメーカーロゴ以外はまったくの無地でシンプルなデザインだ

本体底面もアルミ素材が使用されている。スリット状の通気孔のデザインがユニーク

 インターフェースは、本体左側面にUSB 2.0(Type-C)、HDMI、Thunderbolt 4(Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャックが、本体右側面にUSB 3.0×2(うち、Powered USBx1)、4 in 1 メディアカードリーダーが搭載されている。使用頻度の高いポートはひととおり搭載されており、最近の薄型ノートパソコンとしては充実している。

本体左側面には、USB 2.0(Type-C)、HDMI、Thunderbolt 4(Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャックが搭載されている

本体右側面には、USB 3.0×2(うち、Powered USBx1)、4 in 1 メディアカードリーダーが搭載されている

 このほか、ディスプレー上部にはHD 720pでの撮影が可能なWebカメラと顔認証機能付きのIRカメラを内蔵。通信機能はWi-Fi 6およびBluetooth 5.1に準拠している。

ディスプレー上部にはHD 720pでの撮影が可能なWebカメラと顔認証に対応したIRカメラが内蔵されている。ディスプレーを開けたときなどに自動的に顔認証を行なってログインできる「ゼロタッチログイン」も利用できる

美しく見やすい広色域ディスプレーを搭載

16.0型のWQXGA(2560×1600ドット)ディスプレーを搭載する。スリムベゼルのため没入感はかなり高い

 ディスプレーの解像度はWQXGA(2560×1600ドット)で、IPSパネルが採用されている。ベゼルが非常に薄く没入感が高いうえ、パネルが非光沢で映り込みが少ないこともあって、作業画面に集中しやすいのが好印象。アスペクト比が一般的なノートパソコンの16:9より縦の情報量が少し多い16:10なので、Webページやビジネス文書のように縦スクロールして閲覧するような画面が見やすくなるのも、ありがたい部分だ。

 ノートパソコンのディスプレーとしては色域が広く、sRGB100%を実現しているのも魅力的なポイント。実際に写真などを表示して確認してみたが、赤やピンクの花、エメラルドグリーンの海、抜けるような青い空など、色域が狭いとくすんだように見える被写体も本来の色に近いあざやかさで再現された。普段使いはもちろんだが、画像編集などのクリエイティブ用途でも大いに活躍してくれそうだ。

ディスプレーは160度前後まで開くことができる。膝の上に乗せて使ったり、ソファーやベッドに寝そべって画面を見るようなときも使いやすい

 キーボードはキーピッチが実測で約19mmとなっており、テンキーも標準で搭載している。キーストロークは浅めだが、しっかりとしたクリック感があってタイピングはしやすい。タッチパッドもクリックボタン一体型で操作エリアが広く、スクロールやジェスチャーなどがやりやすかった。

キーボードはテンキーが標準搭載されている。Enterキーや右Shiftキーなど、一部のキーが隣のキーとくっついているため多少の慣れは必要だが、打鍵感はよくタイピングは快適に行なうことができた

LEDも内蔵している

クリエイティブ系の業務にも使える性能の高さ

 <IdeaPad Slim 560i Pro>には、4コア/8スレッドの第11世代インテルCore i7-11370Hプロセッサーが搭載されている。これは開発コード名「Tiger Lake H35」で呼ばれてきたハイエンドノートパソコン向けの高性能プロセッサーのひとつで、シングルスレッド性能の高さが特徴。マルチコア性能も上位モデルの「Tiger Lake H45」ほどではないものの、一般的な薄型ノート向けの省電力タイプのプロセッサーに比べるとかなり高い。

 GPUはGeForce MX450が搭載されている。ディスクリードGPUとしてはエントリークラスだが、CPU内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスや前世代のGeForce MX350などに比べるとパフォーマンスは高めで、中程度の重さのゲームならそこそこ快適に楽しめるはずだ。

 そこで、実際にベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした(なお、ベンチマークはすべて付属のユーティリティ「Lenovo Vantage」でパフォーマンスを最大化して計測している)。

「Lenovo Vantage」では、用途に合わせて動作モードを変更することができる。ここでは、パフォーマンスを最大化する「エクストリーム・パフォーマンス」に設定してベンチマークを実行している

 まずは「CINEBENCH R23」でCPUの性能をテストしてみたところ、マルチコアが6926pts、シングルコアが1560ptsとなった。モバイル向けのCPUとしてはシングルコアの性能が非常に高い結果だ。マルチコア性能も前世代の上位モデルのプロセッサーである6コア/12スレッドのCore i7-10750Hと同等。コア数の差を考えれば、大健闘だといえるだろう。

CINEBENCH R23の結果

 続いて、マシンの総合的な性能をチェックするためベンチマークソフト「PCMark 10」を実施してみたところ、次のようになった。

PCMark 10では、基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれも高スコアだった

PCMark 10の結果
総合スコア 5918
Essentials 9351
Productivity 9364
Digital Content Creation 6424

 基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationは、いずれも高スコアとなっていた。日常的な用途やOfficeなどのビジネス用途はもちろんだが、クリエイティブ系の業務も快適に行なえる性能を持っていることがわかる。

 次に、「3DMark」でGeForce MX450のグラフィックス性能をチェックしてみた。

Time Spyの結果

Fire Strikeの結果

3DMarkの結果
テスト 総合スコア グラフィックススコア
Time Spy 2512 2304
Fire Strike 5255 5602

 CPU内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスや前世代のGeForce MX350と比べると、2割ほど高め。Fire Strikeの結果をみるとちょうどDirectX 11ベースのゲームをフルHDで快適にプレイできるボーダーライン上なので、軽めのMMORPGなど負荷が軽いゲームであれば問題なくプレイできそうだ。

 そこで、ゲーム系のベンチマークテストも試してみた。今回は、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用している。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果

ラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果
グラフィック設定 解像度 スコア 評価
低品質 1920×1080ドット 21024 すごく快適
標準品質 1920×1080ドット 19489 すごく快適
最高品質 1920×1080ドット 18712 すごく快適

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果
解像度 品質 スコア 評価
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 12320 すごく快適
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) 9230 快適
1920×1080ドット 最高品質 6645 やや快適

 「ドラゴンクエストX」くらいの軽めのゲームならまったく問題なくプレイできるのがわかる。DirectX 11ベースの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」でも、設定次第では十分快適に遊べそうだ。

 このほか、ストレージ性能も「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、次のようになった。PCIe3.0x4レーン接続のNVMe対応SSDということもあって、シーケンシャルリードが3500MB/秒前後と非常に高速だ。

CrystalDiskMarkの結果

バッテリー駆動時間も長い高性能なノートパソコン

 バッテリー駆動時間はカタログ値で約17時間(JETA 2.0)となっている。そこでバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って、実際にどのくらい持つか計測してみたところ、9時間28分の駆動が可能だった。なお、計測の際はプリインストールアプリ「Lenovo Vantage」で「バッテリー省電力」に、電源モードを「より良いバッテリー」に、画面の明るさは「40%」にし、「BBench」は「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計測している。

 公称値には届かなかったものの、Wi-Fiを使いながらの計測で9時間以上持てば一般的な用途には十分だろう。自宅で使用する場合はコンセントの位置を気にせず好きな場所で作業できるし、テレワークなどでたまに出社する場合もACアダプターを自宅に置いて本体だけ持ち運んで使用できる。

製品には95WのACアダプターが付属する

 ちなみに、<IdeaPad Slim 560i Pro>には、Core i7-11370Hの代わりにCore i5-11300Hを採用したモデルも用意されているが、そちらはバッテリー駆動時間が約20時間(JETA 2.0)とさらに長くなっている。価格も少しお手頃になるので、コスパやバッテリー駆動時間を重視する場合はあわせて検討してみてはいかがだろうか。