このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

リニューアルした「G-Masger Hydro」シリーズは職人技のかたまり!

GeForce RTX 3080 Tiの過熱問題はサイコム独自の銅プレートで解決! 開発秘話を聞いてみた

2021年08月27日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ゲーミングPCはCPU性能だけでなく、高いグラフィック性能も求められるため、必然的にハイエンドPCとなることがほとんどだ。

 高性能なCPUはそのぶん発熱も多いため、大きなヒートシンクと高回転ファンとで強力に冷やしてやる必要がある。しかし、CPUの周辺にはそこまでスペースがない。つまり、ヒートシンクの大型化には物理的な限界があり、冷却性能をさらに高めようとすれば、ファン回転数を上げることになるわけだ。

 もちろん、これでCPUを十分冷やせるようになれば目的は達成できるが、今度は別の問題が起こってしまう。それが、騒音だ。いくら高性能なCPUを冷やせるといっても、ハンディ掃除機のような騒音をまき散らすPCであれば、使いたいとは思えないだろう。

 こういった場合に活躍してくれるのが、高い冷却能力を持ちながら、騒音を低く抑えられる水冷クーラー。これはCPUから出る熱を液体で移動し、ラジエーターを使って冷却するというクーラーだ。

 空冷クーラーと大きく違うのは、CPUにはヘッドしか装着しないため、ヒートシンクのようなサイズ制限を気にしなくて済むところ。もちろん、ケースによって装着できるラジエーターのサイズは決まってしまうが、それでも空冷クーラーのヒートシンクより容易に巨大化できる。

水冷CPUクーラーは巨大なヒートシンクがないため、CPU周りがスッキリ。熱はラジエーターで逃がす仕組みだ

 大きなラジエーターが使えれば、低回転のファンでもしっかり冷やせるようになるため、水冷クーラーと比べ騒音を抑えられることになる。簡易水冷クーラーならメンテナンスがいらず、簡単に装着することができる事から、今では多くのBTOパソコンメーカーで採用されている。

 しかし、話がゲーミングPCとなると、もうひとつ問題がある。それが、冒頭でも触れたように高いグラフィック性能が求められる事。つまり、冷やすべき対象がCPUだけでなく、ビデオカードにも広がるのだ。

 当然ながら高速なビデオカードはそれだけ発熱も多いため、搭載されているファンは高回転……つまり、かなりの騒音を出すことになる。いくら水冷クーラーでCPUが静かに冷やせるようになっても、ビデオカードが爆音では台無しだ。

 この問題に真正面から取り組み、そして解決したのがBTOパソコンメーカーのサイコム。同社の「G-Master Hydro」シリーズではCPUクーラーに水冷を採用するだけでなく、独自の水冷化改造を施したビデオカードを搭載した、デュアル水冷PCとなっているのだ。

 このビデオカードの水冷化改造は、水冷クーラーの定番メーカーとなるASETEKとの直接取引と、長年培ってきた改造技術があってこそのものだ。

サイコムの看板製品ともいえる「G-Master Hydro」シリーズ。CPUだけでなくビデオカードも水冷化し、高性能と静音性を両立している

 さすがに静音とはいえないものの、負荷の高いゲーム中でも十分に静かで、それでいてパフォーマンスもしっかり発揮できることから人気が高い。とくに、快適なゲーム環境を求める人や、騒音を減らしたいと考えているストリーマーなどから支持を集めている。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ