写真・動画編集などちょっとしたエンタメもOK!

13万円台でCore i7とMX350搭載、テレワークは超快適で2kg以下と持ち運びも可能な15.6型ノートPC「mouse K5」

文●周防克弥 編集●八尋/ASCII

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「mouse K5」

 マウスコンピューターから15.6型ディスプレーを採用する薄型ノートパソコン「mouse K5」が登場した。用途別に多くのブランドを展開するマウスコンピューターの中では、汎用性を重視した一般向けブランド「mouse」シリーズのノートパソコンとなる。また、シリーズの中では上位にラインナップされるモデルで、画像編集や動画編集といったエンタメ用途からオフィスワークまで幅広い用途に利用できるマシンなのが特徴だ。

 今回はテスト機を貸してもらえたので3回に渡って実用性のチェックを行なってみたいと思う。今回は詳細の確認と外観について紹介しよう。

Core i7にMX350搭載、16GBメモリーにNVMe対応SSDと高性能

 mouse K5は、CPUにインテル製の第10世代モバイルコアプロセッサー「Core i7-10750H」を、ディスクリートGPUとしてNVIDIAの「GeForce MX350」が搭載されている。CPUとGPUは固定だが、標準モデルではメモリーが16GB(8GB x2枚のデュアルチャネル動作)、NVMe接続に対応した512GB SSDという構成で、13万1780円からと魅力的な価格設定になっている。

 またmouse K5シリーズには、マイクロソフトのOffice搭載モデル「mouse K5-A」(税込み15万3780円)もラインナップされているので、必要な場合にもこちらを選ぶのもいいだろう。注文時のカスタマイズでは、メモリとストレージの変更が可能で、メモリーは最大で64GB、ストレージは2TBまで選択可能だ。またセカンドストレージにHDDを追加することも可能になっているので、あつかうファイルが大容量な場合には、追加するのもありだ。

注文時にはBTOカスタマイズでメモリーや追加ストレージの選択が可能で、用途に合わせて拡張することができる

 インテルのCPUは、第11世代のモバイル向けがすでに登場しているので最新モデルというわけではないが、型番の末尾に「H」がついてることからわかるように、第10世代のモバイルCPUの中でも上位に位置する。半年少々前ならモバイル用のハイエンドCPUとして大人気だったCPUでもあり、性能面についてはまったく不安は感じない。

 また、ノートパソコンなので当然ながら内蔵カメラも装備している。リモート会議においても6コア/12スレッド動作のCPUパワーを活かし、リモート配信しながら別の資料を開いたり見せたりするのも、難なくこなせるだろう。作業が終わったら閉じて片付けることもできるので、在宅ワークに適したパソコンともいえる。

 本気のGPUはGeForce MX350。NVIDIAのGPUは、GTXシリーズやRTXシリーズといったハイエンド製品が有名だが、4Kディスプレーで最新の3Dゲームをグラフィック設定マックスで楽しみたいといった用途や、凝ったCGを多用した動画編集をしたいというのでなければ、GeForce MX350も十分すぎる性能を持っている。

黒一色でシンプルなデザイン
インターフェースも豊富

暖色系の黒で表面はソリッドな艶消し処理がされている

 それでは外観をチェックしていこう。見ためは一般的なノートパソコンで黒一色、派手な装飾や凹凸は無くシンプルなデザインだ。色と狭額縁なデザインなのでコンパクトな印象を受ける。本体サイズはおよそ幅359.5×奥行き238×高さ22.8mm、重量は約1.95Kgで、持ち歩くことも可能だ。

センターにマウスコンピューターのロゴマークがプリントされていてアクセントになっている

フロントにあるインターフェースは動作確認用のLEDのみ

 インターフェースは左右と背面に分散されているので、接続機器が多い場合には取り回しがしやすい。左右にUSB端子が配置されているが、右側のUSB Type-A(中が黒い端子)は2.0規格なので接続する機器に注意が必要だ。また左右にあるUSB3.0 Type-A(中が青い端子)は最大転送速度が5Gbps、右側のUSB Type-Cは10Gbpsなので、こちらもストレージを接続する際には注意しておこう。

左右に大きく排気口が空いており、中央部にMini DisplayPort、HDMI端子、電源端子が並ぶ

左からセキュリティーロック、USB 3.0、USB 2.0、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子が並ぶ。ヘッドフォン端子はヘッドセット端子も兼ねており、スマホ用の4極ミニプラグに対応しているので、リモート会議などでは便利だ

左からSDカードリーダー、USB 3.1Type-C、USB 3.0、有線LAN端子が並ぶ

左右は約6mm、上辺は約9.5mmの狭額縁になっている

狭い上辺にはカメラが内蔵されている。画素数は約100万画素で、顔認証には非対応

 もう1つの注意点としてType-C端子はデータ転送のみのようだ。手持ちのポートリプリケータを接続した所、有線LANは使用できたが充電、外部ディスプレー出力は機能しなかった。しかし本機はインターフェースを犠牲するほど小型化しているモバイルノートではなく、ディスプレー出力端子は背面に2基あるなどそろっているので、気にするほどではないだろう。あくまでも利用上の注意といった点だ。

 キーボードは、テンキー以外は一般的な配列で過不足なく揃っている。キータッチは適度な重みがあり静かだ。剛性感があり、入力されるポイントは適度なクリック感を指先に的確に感じるので、打ちやすいと感じた。長文入力も苦にならないと思う。

日本語配列の104キーボード。テンキーが備わっているが本体が小型化されたせいか、通常4列で構成されるテンキーが3列になっているので、通常の配列に慣れている人はちょっと慣れが必要かもしれない

 最下段のキーがほかのキーよりも少し小さめな傾向があるが、本体サイズ小型化の影響が出ているのだろう。キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.8mmと数値で見ると普通だが見た目の印象としてはもう少し小さめに感じる。しかしキー同士の隙間が大きめにとられていて、打ち間違いはしにくいだろう。

 mouse K5は、ハイエンドクラスのCPUにディスクリートGPUが搭載された汎用性の高いノートパソコンだ。無線LANは最大2.4GbpsのWi-Fi 6に対応し、バッテリーの最大使用時間はカタログ値で約9.5時間と長時間の使用が可能でモバイルでの使用も心強いだろう。

ディスクリートGPU搭載機だが消費電力の低いMX350のおかげで、ACアダプターは軽く小さい

約434gで一緒に持ち運んでも苦にならないサイズだ

 ノートPCとしては十分なインターフェースを備えているので拡張性は十分に確保され、剛性感のある造りは持ち運んでも、ただ出して使って片付けるだけの動作でも、パソコンに気を使わず安心して使用できるのは利便性という面で優秀といっていいだろう。

 次回はその実力を確認するため各種ベンチマークテストを行いどれくらいの性能があるのかをチェックしてみたいと思う。

mouse K5の主なスペック
CPU Core i7-10750H(2.6GHz~最大5.0GHz)、6コア/12スレッド
グラフィックス GeForce MX350
メモリー 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD(NVMe対応)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1 Type-C、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、Mini DisplayPort、有線LAN端子、ヘッドフォン/ヘッドセット出力、マイク入力、SDカードリーダー
サイズ/重量 およそ幅359.5×奥行238×高さ22.8mm/約1.95kg
OS Windows 10 Home(64bit)