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ここが変わったWindows 11 第1回

今秋にWindows 11がお目見え! 無料でアップグレードできるPCの条件とは

2021年07月16日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII.jp

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Windows 11がお目見えする

 6月24日(現地時間)、Windows 11が発表された。もちろん、Windows 10の後継OSで、正式登場は2021年秋頃の予定。本連載では、Windows 11 Insider Previewを使い、Windows 10からどこが変わっているのかを紹介していく。初回はまずWindows 11を利用できるPCについて紹介する。

 そもそも、最後のWindowsとして2015年にWindows 10が登場したはずなのだが、どういうことなのだろうか? 実は昔のように新しいOSを発売し、買い直してもらうということではない。条件さえ満たせば、現在Windows 10をインストールしているPCなら、無料でWindows 11にアップグレードできる。内容としても、Windows 10の大型アップデートのような感覚だが、マイクロソフトとしてはここらで一度区切りを付けて大きく進化したというイメージにリフレッシュしたいという戦略なのだろう。

 ただし、この条件は少し注意が必要だ。CPUは2コア以上、1GHz以上で、メモリーは4GB以上、ストレージは64GB以上となる。システムファームウェアとしてはセキュアブート対応のUEFIが必要で、BIOSはサポートしない。基本的には現在、Windows 10が動作しているなら問題ないだろう。

 ネックになりそうなのがトラステッドプラットフォームモジュール(TPM) バージョン2.0が必要という点。TPM 2.0は暗号に関する機能で利用されるモジュールだ。盗難対策としてストレージを暗号化するBitLockerなどで使われている。TPM 2.0を搭載していない場合は、Windows 11へのアップグレードはできないことになる。

 とは言え、ネット上では回避策を盛んに探しているし、暗号機能を利用できない国向けにTPM 2.0がなくてもインストールする余地も残されているそうなので、将来はインストール範囲が広がる可能性もありえそうだ。

 ちなみに、本連載では2017年に発売されたタブレットPC「Surface Pro 5」と仮想OSソフト「VirtualBox」に、Windows 11 Insider Previewをインストールして画面をキャプチャーしている。

以前公開されていた「PC正常性チェック」ツール

 利用しているPCがWindows 11に無料アップグレードできるかどうかを診断するため、「PC正常性チェック」ツールを公開していた。しかし、NG判定となった時に理由が詳しく表示されず問題になったので、マイクロソフトはツールの公開を中断。現在は「準備中」と表示されている。近いうちに再公開されるのを待ちたい。

マイクロソフトのウェブサイトに掲載されているWindows 11のシステム最小要件

 今、PCを購入しようと考えているなら、必ずシステムの最小要件はチェックして起きたい。ツールが利用できないのは不安だが、要件とスペックを照らし合わせ、どうせならWindows 11にアップグレードできるPCを選ぼう。

 

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