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決勝の3戦が配信、終盤の攻防はとくに激熱!

「フォートナイト」歴戦の学生たちの激闘は必見! NASEF JAPAN MAJOR Fortnite Tournament Summer 2021」レポート

2021年06月22日 13時15分更新

文● BRZRK 編集● ASCII

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「NASEF JAPAN MAJOR Fortnite Tournament Summer 2021」が開催

 6月19日に、NASEF JAPAN(北米教育eスポーツ連盟日本本部)がEpic Gamesの人気オンラインバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」を用いて、高校生を対象にしたeスポーツ大会「NASEF JAPAN MAJOR Fortnite(フォートナイト) Tournament Summer 2021」を開催した。

 今大会では二人一組の42チームが参加し、3マッチ終了時の合計得点により勝敗を競うルールとなっている。人気タイトルを用いた若獅子たちの熱き戦いの模様を、簡単ではあるがレポートしたいと思う。

 なお、本大会の様子はNASEF JAPANのYoutubeチャンネルにて配信されていたので、気になる方は是非そちらも確認してほしい。

 配信では実況を大和 周平氏、解説をゼラール氏、ゲストとして現役高校生でプロゲーマーのdokn氏という豪華な3人が登壇。大会を大きく盛り上げてくれていた。

終盤は大混戦に!

 最初の試合はバトルバスが東から西へと横断するルートで飛行。この経路にはダーティ・ドックスやプレザント・パークといったゲーム序盤の激戦区となりやすいエリアだ。実際に多くの選手が物資の豊富そうなエリアへと降下し、激しい争奪戦が展開された。

 

 そして、プレイヤーの行動範囲を狭めるストームが2段階目へと突入。プレザント・パーク周辺へとエリアが収縮し、参加選手が一斉に安全地帯への移動を開始。現在フォートナイトで猛威となっているリーコンスキャナー(敵の居場所を炙り出せる武器)を多くの選手が活用し、相手に対してアドバンテージを取る戦いが展開されていく。

 

 選手によっては即着かつ高威力を誇るだけでなく、壁を1枚貫通する凶悪なレールガンと組み合わせて戦ったりもしていた。

レールガンで壁ごと撃ち抜く!

 

 試合終盤ともなれば安全地帯のサークルはかなり狭くなるのだが、その中には27名もの選手が生存しており、身を守るために築き上げた遮蔽物がウィンチェスターミステリーハウスを彷彿とさせるメチャクチャな具合に。フォートナイト終盤の醍醐味といえる展開になった。


終盤は建築物だらけの大混戦に

 純粋に撃ち合いで負けたり、ストームに巻き込まれて力尽きるプレイヤーが次々と現れる文字通り大混戦となり、阿鼻叫喚といった様相の戦場。しかし、そこでも冷静に立ち回りヴィクトリーロイヤルを掴んだのが、歴戦王ギギネブラ希少種選手と歴戦王ギギネブラ亜種選手のチーム「漆黒のクレラップ」だ。

 試合後、1戦目を解説のゼラール氏は「どんなにいい武器を持っていてもリーコンスキャナーで探し出されて倒されるケースが多かった」と評し、持っていることのアドバンテージについて言及した。

チーム「漆黒のクレラップ」が2連続ビクロイ!

 次の試合はマップのやや南側のレイジー・レイクの上空を東から西へと横断する形でバトルバスが飛行。

 リーコンスキャナーを持ったチーム同士の激しい戦いが展開されていく。とくに目を引いたのがチーム「シャイニングコウタ」と「TOSHIHIKO LEGENDS」の戦い。お互いの位置がスキャナーの効果で見えているが、有利な高い位置を取られたシャイニングコウタが建材を駆使してなんとか逆転をしようと奮戦。

 しかし、資材が尽きそうになったタイミングでTOSHIHIKO LEGENDSのHeart.Heaven選手が一気に距離を詰め2対1の状況にも関わらず近接での撃ち合いを制していた。

ギリギリの攻防を競り勝ったHeart.Heaven選手

 

 試合終盤ともなれば建築合戦となるのがフォートナイトで、この試合もご多分に漏れず遮蔽物を設置しながら周囲の敵に対しチョッカイをかけ、スキあらば倒すというセオリーに忠実なハイレベルの戦いが展開されていた。

 設置された建材は攻撃すると破壊でき、うまく出し抜けば敵を強襲することが可能だ。このときに爆発物などを持っていればより効果的に破壊活動が可能で、相手からしてみれば身を守る壁が減っていくプレッシャーも感じてやり辛いはずだ。とはいえ猛者どうしの戦いなので織り込みじみの立ち回りであり、滅多にそんな隙は見せないのだが……。

 しかし、そんな激しい地上戦をはるか上空から監視していたのがファーストマッチで勝利した漆黒のクレラップの2人。地上近くでの戦いにチャチャを入れながら圧倒的に有利なハイグラウンドを維持し続ける戦いを徹底。圧倒的なチームワークでセカンドマッチも手中に収めヴィクトリーロイヤルとなった。

やはり高所での立ち回りは強い!

 

UFOにさらわれるハプニングも!
高所をうまく陣取りチーム「Loddaimしか勝たん」が勝利

 最後の試合は、ホーリー・ヘッジズからスチーミー・スタックスを通過する西から北東というバトルバスの航路でスタート。ビリーバービーチに降り立った選手がUFOに攫われるハプニングに見舞われつつも序盤から激戦が展開された。

UFOに攫われるハプニングも

 

 この試合でもリーコンスキャナーが大活躍で、遮蔽物越しの敵の位置を特定し、レールガンでの貫通攻撃でプレッシャーを与えていくという戦術がかなりの猛威に。さらには建築・編集を活用して相手を詰めていくというお手本戦術が光る。

 

 安全地帯が一気に狭くなり、残り8人となった最終盤。ここでも漆黒のクレラップが注目を浴びるが、ハイグラウンドを取って有利に戦いを進めるチーム「Loddoaimしか勝たん」も善戦を繰り広げる。

 有利な立ち位置を活かし地上で戦っている敵の建築を破壊しつつ、チャンスがあればダメージを狙うというスタイルを徹底。豊富な資材を活用し、常に敵よりも高い位置をキープし続け、敵どうしで削りあっているところにストームによるダメージが入り決着。ラストマッチは、チーム「Loddaimしか勝たん」が危なげなく勝利した。

スタイルを徹底して「Loddaimしか勝たん」が勝利

 

 3試合を終え優勝に輝いたのは、歴戦王ギギネブラ希少種選手と歴戦王ギギネブラ亜種選手のチーム漆黒のクレラップとなった。3マッチ中2マッチでヴィクトリーロワイアルを獲得し、最終戦では奮戦するも2位に。これは文句なしのチャンピオンチームだ。今後の活躍にも期待したい。

 配信中にはNASEF本部のeスポーツプログラムスペシャリストのケビン・ブラウン氏から日本語でのお祝いメッセージとして選手の健闘を讃えeスポーツの魅力を拡散してほしいとコメントした。

 

 番組の最後にはNASEF JAPANは今後も各種eスポーツ大会を開催する予定であると発表。高校生がeスポーツプレイヤーとして活躍する場面が増えるのはうれしいことだ。まだまだ幕が上がったばかりの国内eスポーツシーン。NASEF JAPANが開く大会から将来のスター選手が生まれることを願いつつ、次のイベントも楽しみにしたい。

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