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人気マザーボード「MEG X570 UNIFY」採用、PCケース「Define 7 Compact TG Light Tint」もステキ!

”質実剛健”MSIマザー&ビデオカードをしっかり活かすハイエンド構成が魅力、Ryzen 9とRTX 3080搭載「ZEFT R33 UNIFY」をチェック

2021年06月17日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●市川/ASCII

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セブンアールジャパンの「ZEFT R33 UNIFY」

 自作ユーザーは、ブランドやメーカーに自分なりのこだわりを持つ人が多い。それは、過去の経験や、友人からの助言、ネットの評判など理由はさまざまだが、自作歴が長ければ長いほど、製品を購入する際にそのこだわりを大切にする傾向が強いように思われる。

 そんな中において、MSIはマザーボードやビデオカードで人気を博しているメーカーの1社で、とくにマザーボードはゲーミング向けモデルであっても派手なLEDを省略し、それでいて高性能な仕様を備える“質実剛健”仕様が、多くのユーザーの心に刺さっている。

 そんなMSIをメインに据えたセブンアールジャパンのゲーミング向けBTOパソコンが、「ZEFT R33 UNIFY」だ。では、このZEFT R33 UNIFYはどのようなパソコンなのか、さっそく詳しく見ていこう。

質実剛健らしくシックで落ち着いた外観
Ryazen 9 5950XとRTX 3080搭載のハイエンドモデル

 ZEFT R33 UNIFYは、CPUにAMDの16コア/32スレッドタイプの「Ryzen 9 5950X」を採用したハイエンドモデル。CPUクーラーには、セブンアールジャパンがSilverStone Technologyとコラボレーションした簡易水冷モデルの「PF240-ARGB-7R」を搭載し、ラジエーターにも240mmクラスのものが用意されているので、Ryzen 9 5950Xの発熱もまったく気にする必要がない。

CPU-Z(Version 1.96.1)の実行結果

CPUクーラーは簡易水冷タイプの「PF240-ARGB-7R」。ラジエーターは240mmクラスだ

 ビデオカードには、「GeForce RTX 3080」を搭載したMSIの「RTX3080 GAMING Z TRIO 10G」を装備。このRTX3080 GAMING Z TRIO 10Gは、「TRI FROZR 2」と呼ばれるオリジナルクーラーを搭載し、TORX FAN 4.0仕様のユニークなファンを採用している点が最大の特徴だ。ブーストクロックは1830MHzと、リファレンスの1710MHzから120MHz引き上げられており、高性能が期待できる点も見どころの1つといえる。

GPU-Z(Version 2.40.0)の実行結果

NVIDIAコントロールパネルからシステム情報を確認したところ

 さらに、付属アプリケーションの「Dragon Center」で、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Create Mode」「Customize」といった、5つのユーザーシナリオが利用可能。さらに、リアルタイムで動作クロックなどをモニタリングできるほか、Misytic Lightからビデオカードやメモリー、CPUクーラーの色や光り方を一括して制御することも可能だ。

リアルタイムモニタリングなど豊富な機能が用意された付属アプリケーションのDragon Center

Misytic Lightではビデオカードだけでなく、ほかのデバイスのLEDも制御できる

 そして、ZEFT R33 UNIFYの中核ともいえるのが、MSI製のマザーボード「MEG X570 UNIFY」だ。このMEG X570 UNIFYは、AMD X570チップセットを採用したモデルで、2.5GbEに対応した有線LANや、Wi-Fi 6対応の無線LANを備えており、ネットワーク周りが高機能な仕上がりを誇る。そのほかにも、「Shield Frozr」と呼ばれる金属製カバーが取り付けられた拡張スロットや、専用のオーディオプロセッサーを搭載した「Audio Boost HD」など、機能性もかなり高い。

 ストレージには、M.2タイプのSSDで、Samsungの980 PROシリーズの1TBを搭載。このSSDは、PCI Express 4.0に対応しており、高速なデータ転送が期待できる。さらに、最近は非搭載モデルも多い中、本製品では外付けながらもUSB接続のDVDスーパーマルチドライブが付属する点は、こだわりを感じる。

 メモリーにはG.Skillの「Trident Z Neo」を採用し、総容量32GBを誇っている。ただし、このTrident Z Neoは、DDR4-3600に対応したオーバークロックメモリーだが、標準ではDDR4-2133動作になる点は注意したい。また、UEFIからXMPを有効にしてDDR4-3600を動作させたい場合は、セブンアールジャパンの動作保証範囲外となる点も気に留めておきたいところだ。

メモリーのTrident Z NeoはLEDを搭載しており、CPUクーラーやビデオカードと合わせたイルミネーションを実現

 では、ZEFT R33 UNIFYの外観を見ていこう。ケースにはFractal Designの「Define 7 Compact TG Light Tint」を採用し、黒一色の無地なデザインが落ち着いた印象を与える。MSI製マザーボードが質実剛健で人気を博していると前述したが、そのイメージを踏襲したケースではないだろうか。

Fractal Designらしくフロントパネルは無地で黒一色だ

こちらは背面の様子。USBが8系統用意されるなどインターフェースは非常に豊富だ

 天板のフロントパネル寄りには、マイク入力端子とヘッドフォン出力のほか、USBが5系統用意されている。アクセスのしやすさはもちろんだが、マウスやキーボード、それにゲームパッドやUSBメモリーなど、USB機器を多く利用するユーザーにとってはかなり使い勝手がいい。

Type-Cを含めて5系統のUSBが用意された天板のインターフェース。USB 3.0と2.0が明記されている点もありがたい

天板は標準のスチール製のほか、付属のスリットの吸気孔が用意されたタイプへの換装も可能だ

天板のフィルターは簡単に取り外しができるため、メンテナンスも容易だ

 左側面のサイドパネルは、強化ガラスを用いた内部が見えるタイプ。内部を確認してみると、CPUクーラーに簡易水冷タイプを採用していることに加えて、Define 7 Compact TG Light Tintではフロントパネル側にシャドウベイが用意されていないため、内部空間はかなりゆったりとしている。ラジエーターは天板に装着され、前面に140mm角ファンを、背面に120mm角ファンを1基ずつ搭載し、エアフローはしっかりと確保されている。また、ビデオカードにカードステイが装着されている点も好評価だ。

左側面から内部を見た様子。ビデオカードの存在感が大きいが、それでも内部空間にはかなりの余裕が確保されている

フロントパネル側には140mm角ファンを1基搭載する

 これらの屋台骨ともいえる電源ユニットには、Cooler Masterの「V1000 Platinum」を採用。定格出力1000Wの大容量タイプで、80PLUS Platinum認証を取得した高品質なモデルだ。将来的にデバイスの増設やビデオカードのアップグレードを視野に入れても十分な容量だろう。

価格は50万円超えと値は張るが、
高品質かつ高性能なハイエンドモデル

 以上のように、ZEFT R33 UNIFYは高品質かつ高性能なハイエンドモデルに仕上がっている。外観もシックで、サイドパネルから見えるLEDのライティングは、派手というよりは煌びやかな印象だ。価格は税込みで50万5780円とかなり値が張るものの、価格に見合ったマシンといっても過言ではないだろう。

 だが、実際のゲームパフォーマンスがどの程度なのかは気になる人も多いはずだ。そこで、次回はベンチマークテストを実施し、ZEFT R33 UNIFYのポテンシャルを確かめてみたい。

ZEFT R33 UNIFY
https://pc-seven.co.jp/spc/13456.html
直販価格50万5780円

ZEFT R33 UNIFYの主なスペック
CPU Ryzen 9 5950X
CPUクーラー PF240-ARGB-7R
グラフィックス MSI RTX3080 GAMING Z TRIO 10G
マザーボード MSI MEG X570 UNIFY
メモリー 32GB G.Skill Trident Z Neo
ストレージ 1TB SSD(Samsung 980 PRO 1TB)
PCケース Fractal Design Define 7 Compact TG
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
内蔵ライブ DVDスーパーマルチドライブ
電源 Cooler Master V1000 Platinum 1000W
OS Windows 10 Pro(64bit)

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