新型ブリージングデバイスのコンセプトワーク

よりパフォーマンスマネージしたい人に向けた休息デバイス「ZORN」ブリーザー菅沼CEO・御神村CTOインタビュー

文●村野晃一/編集 ASCII

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 6月15日、ブリージングデバイス「ston」を販売するブリーザー株式会社は、同じくブリージングデバイスである新製品「ZORN」を発表、販売を開始した。

 同製品は、「ston」で使われているものと同じ、リキッドの入った「カートリッジ」を取り付け、経口吸引、つまり口から吸い込むことによってリキッドを摂取する「休息」のためのマテリアルだという。そう聞くと、「ston」の後継デバイスなのか? とも思ってしまうがそういうわけでもない。

 ではいったい、この「ZORN」とはどういった製品なのか。「ZORN」の製品戦略的な立ち位置について、同社CEO菅沼辰矢氏、ならびにCTO御神村友樹氏にインタビューさせていただく機会を得たので、その詳細に迫ってみたい。

BREATHER CEO
菅沼辰矢

1991年生まれ。長野県出身。東京大学卒業、北陸先端大修了。大手消費財メーカーにて子会社生産管理、ベンチャー企業への出向等を担当した後、BREATHER株式会社を設立。現在に至る。

BREATHER CTO(獣医師)
御神村友樹

 1988年生まれ。東京大学卒業。大手消費財メーカーで研究開発員として病態モデル開発(in vivo)、研究職採用業務等を担当した後、BREATHER株式会社の設立に参画。神奈川出身。

なぜ「ZORN」が必要なのか?

──まずはじめに、「ZORN」とはどんなデバイスなのか、簡単にご説明ください。

菅沼:レコメンド機能付きのブリージングデバイスといった位置づけになります。

 「ZORN」で使用するカートリッジは「ston」と共通のものです。ですから、「ZORN」を利用することで得られるユーザーメリットとしては、「ston」と同じものになります。

 これに加えて、「ZORN」ではデバイスに脈波センサーを組み込むことで、ユーザーのおつかれ度を計測して、そのときどきの休息のとり方を、LEDによってレコメンドしてくれる機能が付いています。

 脈波計測の結果、LEDが青く光れば3分間の短い休憩を、黄色なら5分、赤なら10分程度の休息が必要という指針になっています。ですが、この時間はわかりやすく目安化しているだけで、もっと大雑把に青なら少し、黄色は中休憩、赤ならしっかり休憩してくださいね、くらいの意味合いだと思っていただければいいと思います。

──なるほど。これを伺っただけだと、なぜ「ston」のほかに「ZORN」が必要なのか、まだイマイチ理解できない感じが残るのですが……。では、「ZORN」の、そもそもの開発経緯について教えていただけますか?

菅沼:発売は今になってしまいましたが、開発自体はもっと前から行っていたんですよね。「ston」ができるもっと前の基礎研究の段階で、我々が知る限り「口に付けて吸うデバイスでセンサー付きのもの」というのが無かったので、これはいろいろなことができるんじゃないかと。

 まず、ブリーザーの立ち上げの時期から「ひと休みのためのデバイスをつくる」というコンセプトがあって、バッテリーが使えるんだから、それにレコメンド機能を持たせるのはどうだろうというアイデア自体は、割と早い段階であったんです。でも、その一方で、休憩なんて自由に取るものだし、ひと休みを指示されて行うのは何か違うんじゃないか、みたいな見方もあって。

 その考えがちょっと変わったのは、「ston」が発売になったことがすごく大きくて。「ston」の発売後にユーザーインタビューを行ったんです。そのときに分かったのが、人って基本的に、時間で働いて、時間で休むんだなっていうことだったんですね。1時間働いたら10分休むねとか、何時から何時間は仕事、そのあと何分休憩、みたいな。でも、実はもっと個人に適した休み方があるはずだって思ったんですよ。同じ時間働いていても、やってる内容が違ったり、疲れ方は人それぞれで、むしろ乗ってるときに無理に休憩挟まれると作業効率落ちちゃいます、みたな人がいたり。もちろん時間で休むほうがいいこともあるんです。かつてのVDTや情報機器利用基準なんかはガイドラインで決められている基準があったりしますし。

 そうした中で、未来の一休みの形として、作業時間を目安にするのではなく、おつかれ度であったり何かしらの計測値によってユーザーに「そろそろ休みませんか?」とアドバイスしてくれるデバイスがあってもいいんじゃないか? という意見が再浮上した。それが一点ですね。

 そして、もう一点は、こっちがむしろ理由の大部分なんですけど、罪悪感の軽減ですね。少しの休みをとることにめちゃめちゃ罪悪感を感じる人って案外多いんだなっていうのがインタビューを通じて分かったんです。

 これは個人的な体験も含めてなんですが、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃって感じで忙しいとき、人って焦りますよね。そんなときって、5分、10分間休むことに罪悪感を感じてしまうんです。たった5分の休憩をするのに「そんなことしてる場合じゃない!」と感じてしまう。ここで休まないと……と分かっていても、罪悪感が邪魔して働き続けてしまって、かえって効率悪くなってしまうんです。

 この解決策としては、「お前、ちゃんと休めよ」って言ってくれる優しいボスがいてくれたらいいなと思ったんですよ。でも、そんなことをこまめに言ってくれるボスなんて現実にはいないじゃないですか。だったら、デバイスにでもいいから言って欲しい、ここで休むことに対してちゃんとサポートして欲しいし、どのくらい休むべきなのか教えて欲しい、と思ったんですね。

 ですから、これは「ZORN」の想定しているユーザー層というのもあるんですけど、仕事に追われて焦っている人、スーパーハードワーカーという人がメインターゲットなんです。

──ああ、なるほど。自分に課せられたノルマに対して、自分の中に生じる罪悪感ということですね。てっきり、仲間が働いているときに休憩を取ることに対しての罪悪感の話なのかと思いました。

御神村:もちろん、そういった同調的と言うか、外的プレッシャーから罪悪感を感じるという方もいらっしゃいましたね。テレワークが普及してから、休憩を取るのに「今、この時間って休憩取っていいんだっけ?」というような罪悪感を覚える方がいたりとか。

 一方で、「一休みを肯定してもらえるとうれしい」という意見はすごく多かったですね。

──なるほど。そうすると、「ZORN」のレコメンド機能というのは、今だとスマートウォッチに搭載されているようなストレス計測機能を、休息のためのデバイスに付けた、というような考えでいいんでしょうか?

菅沼:基本的には考え方も技術も同じですが、ちょっとだけ違うところがありますかね。

 リストバンド型にして常時計測をするのは、我々も考えたんです。それこそデザインモックを作るくらいのところまで考えたんですね。で、それをテストしてて思ったのは……常時計測って、ウザいんですよね(笑)。たとえば会議中とか、どう考えても今休憩なんてできないだろ、みたいなときに「休んでください」と警告されてもどうにもできないじゃないですか(笑)。もちろん、そういったものがないよりあったほうがいいに決まってるんですが、我々は基本的な考えとしては、休息は自由であるべきと思っているので。ユーザーがそろそろ休憩しようかな、と思ったときに、じゃあ、このくらい休むといいですよというのをレコメンドしてくれるようなものが必要だという考えだったんです。

「ZORN」は、よりアスキー読者向けであり、ハードワーカー向けな製品

──では、「ston」との棲み分けについてはいかがでしょう? ターゲットとするユーザー層が違うんですか?

菅沼:基本的には同じです。でも、より焦る人、というか、よりハードワークの人向けということですかね。あとは僕のように小心者の人(笑)。ハードワーカーの人でも鉄人みたいな人はいるので、そういう人は自分のペースでちゃんと休むことができると思うんですけど、僕なんかありとあらゆることが不安で仕方ないので。そういう人は、ちゃんと休めと言ってもらったほうがいい気がしますね。

──なんだか菅沼さんが欲しい物をつくってるみたいな感じですね(笑)。そうなるとどんどんターゲットを狭めてることになりませんか?

御神村:おっしゃる通りで、菅沼が欲しいものをつくってるのに近いかもしれません(笑)。

 ただターゲットユーザーに関してもう少し補足させていただくと、事前の調査では、「ston」を好きな人と「ZORN」を好きな人で分かれるなという感じがありました。

 菅沼は、より焦る人とか超ハードワーカーという言い方をしていたんですけど、もう少し別の観点で見ると、「ZORN」を好きだという人は、よりセルフマネジメントに関する興味や関心が高くて、それをさらにパフォーマンスにつなげたい人、みたいな感じですね。常にそういう価値観を持っていて、ものの選び方や日々の生き方にもそういう価値観が反映されている方は「ZORN」のほうがハマる印象です。

 一方で「ston」を好きな方は、ライフスタイルだったり、ファッションアイテムの一部としてとらえる方が多いんですが、「ZORN」の場合はもっと明確に我々の伝えたい「戦略的一休み」を利活用しようという意識の方が多いですかね。我々的には「ston」にも「ZORN」にも同じように「戦略的一休み」という言葉を使ってるのですが、「ZORN」を好きな人には、この「戦略的」という言葉がより響く人が多い気がしますね。

菅沼:それと「ZORN」を選ぶ人は、僕と同じワーカーホリックな人が多いですね。自分の仕事を1%でも2%でも良くできるなら、そこに投資することを惜しまないという人。生産性だとかパフォーマンスという言葉が好きな人に向いてますね。

──そういう意味から言うと、アスキー読者が好きそうなのは「ZORN」の方なんでしょうか?

菅沼・御神村:「ZORN」ですね(笑)。

御神村:アスキーの読者の方が「ston」を見て面白がっていただくポイントって、ガジェットとしての作り込みであったりとか、そういう部分が大きいと思うんですけど、自分の生活に取り入れるという面で言ったら、「ZORN」の方がぴったりハマるような気がしますね。

──アスキー的イメージで言うと、「ston」がMacで「ZORN」がWindowsみたいな感じに受け取ったのですが……。

菅沼:そんな感じかもしれませんね。

 とはいえ、エナジー関連商材って、ドリンク類とか錠剤とかいろいろあると思うんですけど、我々の作ってるブリージングデバイスを含め、どれもそのプロダクト単体で人の気分をどうにかできることなんてたぶんないんですよ。人の気分ってそれほど単純じゃないですし。でも人間はそれをマネージしてきたわけです。その手法が深呼吸だったり、一休みだったりしたわけで。だったら我々は全力でそれに乗っかろうと。もの単体のチカラを高めるのももちろん大事なんですが、それに加えて、深呼吸とか一休みみたいな自然のチカラをサポートするデバイスを作ろうと。それは人間に本来備わってるチカラなので。

よりデバイス感を意識して開発された「ZORN」

──「ZORN」のネーミングにはどういう意味がるのでしょう?

菅沼:ZOOM(集中)とTURN(立ち戻り)から作った造語なんです。ひとつのことに集中して、そこから一休みして立ち戻って再び集中する、みたいなイメージです。もちろん、スポーツ選手なんかがよく言う「ゾーンに入る」みたいな、領域的なニュアンスもあります。語感も「ston」に似ていることから名付けました。

──デザインコンセプトも「ston」とは大きく違っていますが、これは先程のターゲットとするユーザー層が違っているというお話と共通するのでしょうか?

御神村:「ston」のほうが少し一般ウケしやすい形に仕上がってますよね。いろんな角度から興味を持ってもらいやすいという意味で。「ZORN」のほうは、あえてガジェット感を出しているということもあって、よりパフォーマンスの質を上げるとか戦略的に休むであるといったようなメッセージ性を出せるように仕上げているので、デザインから棲み分けに寄与する部分はあるとは思いますね。もちろん、実際には明確にこういう人向け、と決まっているわけではなくて、重なる部分も大きいんだとは思いますが。

──とはいえ、「ZORN」と「ston」はまるっきり別のベクトルでデザインされているように感じられます。これはもともと、もっとガジェット寄りな製品をつくろうというコンセプトがあって開発されたものなんですか?

御神村:そういった意味では、センサーを付けると決まった時点で、すでにガジェット寄りなものにすることは決まっていました。「ston」のデザインをする際には、自然物に近づけるというコンセプトが明確にあったので、センサーを付けるとなった時点でそれが崩れるのは分かっていましたので。

菅沼:これからのブリーザー社の製品開発には2方向あると思っていて、ご存知のように我々は「吸うもの」をメインビジネスにしている会社なので「吸うもの」の研究開発は必須です。それなら、味の違う「吸うもの」をドンドン作ればいいじゃないって、考えると思うんですけど、実は「吸うもの」の開発ってめちゃくちゃ難しいんですよ。たぶん、みなさんが想像していることの100倍くらい時間とお金が掛かるんです。なんちゃってで良ければ、簡単に作れるのですが、我々はそれを絶対にしないので。

 で、もちろんそれはそれでやっていくんですが、もうひとつの方向というのが、ブリージングデバイスというものの可能性の検証で、たとえばセンサーを入れたりだとかAIを入れたらどうだとか通信機能を持たせたらどうだとか、いろいろアイデアがあるんです。

 ただこれは、我々単独でやろうとはしていなくて、協力していただける会社があるならそっちのほうがありがたいんです。我々のビジネスはもちろん「吸うもの」の開発なので。副次的な機能の研究よりはブリージングデバイスとしての機能向上が第一義になってはいます。「ZORN」も、東北パイオニアという私の知る限りでは日本最高峰のODMメーカーの協力があって完成したものですので。

──カラーリングも「ston」の多色展開に比べて、白と黒の2色のみですね。また、本体にロゴまでプリントされています。

御神村:これも先程のガジェット感のお話と通じるコンセプトで、そっちの存在感が大事だという判断からですね。ロゴに関しても、ブランディング戦略的な意味で入れています。

──その形状から、底面を下に立てて置く、というユーザーは多そうですが、その底面に充電用USBポートが設けられています。どういった使われ方を想定していらっしゃるのでしょう?

御神村:これはもちろん試作機の段階でも出てきた話で、横にポートを設けるとか、クレードルを用意するといった話もあったのですが、それがそのままコストに反映されるという話も当然あって、その折り合いをどう付けるかというのが問題だったんですね。また、「ston」のユーザーインタビューを行った際に、クレードルを積極的に利用している方の割合を見ると、先程挙げたようなファッション感覚で「ston」を利用されている方が多かったんです。それならば、もっと実利的なニーズが強いであろう「ZORN」では、一義的には今の形でコストをかけずに、クレードルも付けずに出していこうということになりました。今後ご要望があればクレードルもアクセサリーとして用意するといった可能性も考えています。

「ZORN」の随所に見られるこだわり

──そもそもなぜ円柱じゃなくて円錐なんですか?

御神村:実際の利用シーンにおいて、立てて置けるデザインというのをやってみたかったんですよね。まあ、おかげですごく作りにくくなったりしたんですが(笑)。基板の配置とか。すごい高密度設計したりして。

──なんか、「ston」のときもそうですけど、わざと作るの難しくしてませんか?(笑)

御神村:「ston」は外郭の難しさ、「ZORN」は基板が難しかったですね。どちらもチャレンジし甲斐があって燃えました(笑)。

菅沼:小ネタになるんですけど、これ横にして置いても転がらないように、重心コントロールすごくきっちりやってるんですよ。

 あと、もうひとつ小ネタで言うと、吸うだけで蒸気が出るのって、気圧差をみてるんですね。でも、クルマで走っててトンネルとかに入って気圧が変わっただけでスイッチが入ったら危ないじゃないですか。口で吸った気圧差なのかそうじゃないのかを判別するのって、結構難しいんですけど、これはかなりがんばってやってます。

──そういう見えないところをがんばるの嫌いじゃないですけど、それは流石に言われないと気づかないと思いますよ(笑)。

新機能である脈波センサーについて

──では、「ZORN」の目玉機能である脈波センサーについても教えて下さい。これはどういった機能ですか?

菅沼:センサーに指をあてることで、脈波を計測できる機能です。この手のものってアプリにしろデバイスにしろたくさんあると思うんですが、「ZORN」で計っているのはあくまで目安で、3分、5分、10分って言ってますけど、小休憩、中休憩、大休憩と言ったほうがいいくらいのものなんです。

 センサーの色を見て休みをとるというのはそのとおりなんですが、一番大事なのは、普段青なのに黄色になってるとか、普段黄色なのに赤くなったみたいなときには、ぜひ一休みしてほしいです。

 脈波センサーって、まともに計ろうと思ったら1~2分指付けてなきゃだめなんですよ。でも5分の休みを知らせるのに2分指を付けてくれってナンセンスじゃないですか。正確性と実用性の狭間っていうのがあって、これだったら、待てて5秒くらいだろうと。「ZORN」に使われているのもマテリアルとしては一般にあるセンサーなんですが、それを5秒で計測できるくらいにチューニングを掛けて、この5秒で計測できる精度で言ったら、小休憩、中休憩、大休憩くらいの大雑把なレコメンドくらいだろうなということなんですよ。

──説明書にはBluetooth機能があるとありますが、これはどのタイミングで、どういった用途に利用されていますか?

 

御神村:今のところ使ってないんですが、今後の拡張性のために搭載しています。たとえば他のアプリやスマートウォッチと連携して、休息を記録したりだとか、そういった応用はできるかも知れません。そうやって、いろいろできることが広がるとは思ってるんですね。

菅沼:もっとずっと先の未来の話ですが、もうモノを売ることから離れたいと考えているんですよ。デバイスやカートリッジを売るんではなくて、気分をどうするかにお金を払っていただくビジネスができないかとか。気分が80だったのが100になったら20円払っていただくといった、ペイ・フォー・パフォーマンス的な取り組みをいつかやりたいと考えているんです。

ブリーザーは「ブリージングデバイス」という市場を作る会社

 ブリーザーが新しいデバイスを発表すると聞いたときには、「えっ?」と耳を疑った。ブリーザーという会社は、「ston」というデバイスを販売する会社なのだと、漠然と考えていたからだ。ブリーザーから新しい製品リリースを聞くことがあるとしたら、それは新しいフレーバーのカートリッジのニュースか、あるいは「ston2」とでも言うべき、「ston」の系譜をたどるデバイスだと勝手に思い込んでいたのだ。

 しかし、発表された「ZORN」は、ユーザーが受け取るメリットは「ston」と大きく違わないのに、製品としてはまったくの別物だった。その「ZORN」の発表を受け、今回のインタビューを通して、ブリーザー社に対する私の印象は大きく変わった。ブリーザーは、「ブリージングデバイス」という市場を作ろうとしている会社なのだ。

 「ston」が、キャッチーな見た目で好奇心をくすぐって、「ブリージングデバイス」というものを世にアピールするためのアイコンなのだとしたら、「ZORN」こそが、より実践的、実際的なブリージングデバイスなのだと言えるかもしれない。どちらがいい悪いというものでもなく、より嗜好に近いものを選べばいいのだと思う。

 そしてもうひとつ、今回のインタビューを通じて、「ZORN」の発表がユーザーにとって歓迎すべきニュースであると確信した理由がある。「ston」も「ZORN」も、ブリーザー社が考える「ブリージングデバイス」という樹の分岐した枝のひとつであると分かったことだ。すでに「ston」や「ZORN」でブリージングデバイスの魅力にハマっている私のような方はもちろん、まだいまいちピンと来ていないという方にも、もしかしたら近い将来、もっと自分の嗜好に合ったデバイスが登場するかもしれない。少なくともブリーザー社は、その可能性の探求を今後も続けていくと言っている。ブリーザーの思い描くブリージングデバイスの市場が確立されたとき、どんなデバイスが自分の手にあるのだろう。そう考えただけでも、ちょっとワクワクしてくるのだ。

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