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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第178回

格安スマホ派もそろそろ5Gに対応しておくべき? 3大キャリアのお手頃5Gスマホを比較した

2021年05月16日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 5Gがいよいよ身近になろうとしている。実際に5G機を持ち歩いていても、以前と比べると「5G」表示を見る機会が増えており、どこに行っても5Gという時代はそんなに遠くないことを実感する。そこで今入手できる3大キャリアの最も安価な5Gスマートフォンを実際に購入して比べた。

左からGalaxy A32 5G(au)、Redmi Note 9T(ソフトバンク)、AQUOS sense 5G(ドコモ)

MNPで1円の機種も登場、5Gを体験するだけならお手軽に

 格安SIMと5Gは縁が薄かったが、ahamoやLINEMOなど月20GBで2000円台の新料金プランが登場。5Gにも対応したことで、いよいよ5Gも身近になってきそうな気配がある。と、同時に低価格5Gスマートフォンも相次いで登場。今春、3大キャリアから2~3万円台の機種が出揃った。

 まず、注目はソフトバンクから登場したシャオミの「Redmi Note 9T」だ。2020年にSIMフリー端末の「Redmi Note 9S」が話題になったシャオミだが、ソフトバンクのキャリアモデルとして一括2万1600円の5Gモデルを登場させた。しかも、割引施策を利用すれば1円で購入でき、たいへんオトクな機種となっている。

 次に紹介するのが、auからのリリースの「Galaxy A32 5G」。サムスンの普及タイプの5Gモデルだが、au Online Shopでの価格は3万1190円。こちらはソフトバンクのように簡単に2万円引きとなる割引施策はないが、一部ショップでは「学割」での購入で非常に安く買える例もあるようだ。なお、auでは昨年リリースの「Mi 10 Lite 5G」が値下がりしてauの5Gモデルでは最安値となっている。

 最後はドコモ。こちらは格安機といっても4万円近い3万9600円となってしまうが、シャープ「AQUOS sense 5G」が登場した。他の2機種が6型クラスの画面サイズに対して、5.8型とひとまわりコンパクトになっている。

 ちなみに、いずれの機種もahamo/povo/LINEMOといった新料金プランのみならず、UQ mobileやY!mobileでも扱っていない、あくまでメインブランドのプラン用に販売されている。タテマエ的には定価で単体購入もできるはずだが、ahamo/povo/LINEMOで使う場合、一旦それぞれのメインブランドのプランに加入して端末を購入。その上でプラン変更をする方が簡単かもしれない。キャリアによっては加入特典で、オトクに入手できる可能性もある。

性能は近いが、機能や仕様はだいぶ違う

 まず、基本的なスペックを見ていきたい。CPUはそれぞれ、Mediatek「Dimensity 800U」、MediaTek「Dimensity 720」、クアルコム「Snapdragon 690G」と、性能面ではミドルクラスと言える。

 また、動作の機敏さにつながるメインメモリーはいずれも4GB。現在は6GBや8GBの機種が多くなっていることからすれば、もう少し欲しいところ。ストレージはいずれも64GBで、アプリを多くインストールせず、本体に保存するデータを少ない運用をすれば問題ない。

 microSDカードの追加はいずれも対応。キャリアモデルはいずれもSIMカードは1枚のみの対応なので、microSDカードを挿入することでSIMの利用に制限が出ることはない。ちなみにeSIMはいずれも非対応でシングルSIMでの運用となる。

SIMスロットはいずれも1枚+microSD。2枚挿入できそうな形跡は残している

 OSはRedmi Note 9T以外はAndroid 11が搭載されている。各社カスタマイズされたUIだが、最近のシャープ機は設定画面など標準のAndroidに近くなっているため、そこを重視するのであればAQUOS sense 5Gがおすすめ。それ以外の2機種はメーカー独自のカスタマイズが独特なので、気になるなら確認したほうがいいだろう。

5G対いずれもミリ波非対応 対応バンドは意外に多い

 そして今回、これらの機種を紹介する最大の理由である5Gの対応状況だ。まずミリ波については、残念ながらいずれも非対応となる。

 また、対応バンドも5Gに関してはそれぞれの事業者の周波数をサポートするが、ドコモ機の場合、n78とn79を使うがn77も対応することが多い。

 そして、注目は4Gのサポート。現時点でさまざまな場所で安定して使うには4Gの対応バンドが重要になるが、Redmi Note 9TとAQUOS sense 5Gは3大キャリアのプラチナバンドである8/18/19のすべてに対応となるため、SIMロック解除して他キャリアのSIMで使った場合でもエリアの不利は少なくなる。

カメラは3眼以上を装備、そのほかの機能もチェック

 スマートフォンの性能では重視されることの多いカメラ性能などだが、いまどきのミドルクラスなので3眼以上は備えており、Galaxy A32 5Gだけが4眼だ。ただし、カメラの構成はそれぞれなので、カメラ数だけでなく構成やスペックまで確認することが重要だろう。

左からGalaxy A32 5G(au)、Redmi Note 9T(ソフトバンク)、AQUOS sense 5G(ドコモ)。4眼カメラはGalaxy A32 5Gのみ

 Redmi Note 9Tは標準とマクロだけ。Galaxy A32 5Gは123度という非常に広い画角の超広角カメラを搭載する。AQUOS sense 5Gは標準のほかに光学2倍の望遠と広角カメラが付く。こちらの広角カメラは18mm相当で画角は121度となっている。

 画質や画像処理などについても、こればかりは好みの問題もあるが、いずれもミドルクラスなので、驚くほどキレイではないが、どれも普通に使えるレベルを持っている。

 さらに、おサイフケータイは3機種とも対応、防水はRedmi Note 9Tだけ非対応となる。防水はどうしても必要という人は注意したい。また指紋センサーは3機種とも装備している。

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