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モバイル版GeForce RTX 3050&RTX 3050 Tiが発表!ノートPCでDXRゲームを遊びたい人向けのエントリーGPU

2021年05月11日 20時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

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 NVIDIAは2021年5月11日、ノートPC向けのモバイル版GeForce RTX 30シリーズから、新たに「GeForce RTX 3050 Ti」および「GeForce RTX 3050」の2つの新GPUを発表した。

 モバイル版RTX 30シリーズは、2021年1月に先んじてRTX 3080/RTX 3070/RTX 3060の3種が発表され、各メーカーのゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCを中心に採用されてきた。今回発表された2つは、既存のモバイル版RTX 30シリーズよりもエントリー向けに位置づけられるモデル。搭載モデルの価格は799ドルから。

 Ampereアーキテクチャーを採用したRTX 30シリーズは、リアルタイムレイトレーシング向けのRTコアと、AI処理を担当するTensorコアが前世代に比べてパワーアップしている。これにより、3Dゲームなどでより写実的な光の表現を可能にするレイトレーシング機能や、AIを用いてゲームのフレームレートを向上させるDLSSのパフォーマンスが向上した。

 RTX 3050/RTX 3050 Tiもまた、新世代のRTコアおよびTensorコアを採用することで、こうした機能の利用を想定したつくりになっている。レイトレーシングを有効化したフルHD(1920×1080ドット)環境でのゲームにおいて、DLSSを利用して60fps以上のフレームレートを発揮する程度のパフォーマンスが見込めるとのこと。

 NVIDIAのグラフによれば、前世代のTuringアーキテクチャーを採用したノートPC向けのGTX 1650 Tiとの比較では、「Call of Duty: Warzone」や「OUTRIDERS」といったゲームで大きくフレームレートが向上。

 また、「CONTROL」や「Watch Dogs: Legion」などのゲームでレイトレーシングを有効化した際は、DLSSを使用することで、60fpsを超えるフレームレートを記録しているとのこと。各種スペックは以下の通り。RTX 3050/RTX 3050 Tiを搭載したノートPCは、今夏発売予定としている。

モバイル版RTX 30シリーズ スペック
GPU RTX 3080 RTX 3070 RTX 3060 RTX 3050 Ti RTX 3050
CUDAコア数 6144基 5120基 3840基 2560基 2048基
RTコア数 48基 40基 30基 20基 16基
Tensorコア数 192基 160基 120基 80基 64基
ブーストクロック 1245~1710MHz 1290~1620MHz 1283~1703MHz 1035~1695MHz 1057~1740MHz
メモリータイプ GDDR6 GDDR6 GDDR6 GDDR6 GDDR6
メモリー搭載量 16/8GB 8GB 6GB 4GB 4GB
メモリーバス幅 256bit 256bit 192bit 128bit 128bit
TGP 80~150+W 80~125W 60~115W 35~80W 35~80W

 また同日、AIを活用したNVIDIAの配信サポートツール「NVIDIA Broadcast」のアップデートも実施された。AIを活用した、室内の反響音やビデオノイズを除去する新しいエフェクトが追加されたほか、ペットや虫の立てる音を消去するオーディオノイズ除去機能がアップデートされているとのこと。

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