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ASCII Power Review 第126回

3対2画面で超おススメですよ

Surface Laptop 4 実機レビュー = Tiger LakeとRyzen搭載で爆速化だ!

2021年05月07日 13時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 マイクロソフトは13.5型/15型ディスプレーを搭載したクラムシェルスタイルノートPC「Surface Laptop 4」を4月13日に発表した。今回もAMDとインテルのプロセッサーを搭載したモデルを用意。幅広いラインナップのなかから、目的に応じた最適なマシンを選べるようになっている。今回は、15型/Ryzen 7/RAM16GB/SSD512GBを試用した。

「Surface Laptop 4」13.5型:12万8480円~、15型:16万1480円~

豊富なラインアップだが
メモリー、ストレージ容量をAMD、インテルマシンで揃えてほしいぞ

 Surface Laptop 4の一般向けには下記の15モデルが用意されている。
・13.5型、Ryzen 5、RAM8GB、SSD256GB、プラチナ/ファブリック 12万8480円
・13.5型、Ryzen 5、RAM16GB、SSD256GB、プラチナ/ファブリック 15万480円
・13.5型、Core i5、RAM8GB、SSD512GB、プラチナ/ファブリック 16万1480円
・13.5型、Core i5、RAM8GB、SSD512GB、ブラック/メタル 16万1480円
・13.5型、Core i5、RAM8GB、SSD512GB、アイスブルー/ファブリック 16万1480円
・13.5型、Core i5、RAM8GB、SSD512GB、サンドストーン/メタル 16万1480円
・13.5型、Core i5、RAM16GB、SSD512GB、プラチナ/ファブリック 18万3480円
・13.5型、Core i7、RAM16GB、SSD512GB、プラチナ/ファブリック 21万6480円
・13.5型、Core i7、RAM32GB、SSD1TB、ブラック/メタル 29万3480円
・15型、Ryzen 7、RAM8GB、SSD256GB、プラチナ/メタル 16万1480円
・15型、Ryzen 7、RAM8GB、SSD512GB、プラチナ/メタル 17万2480円
・15型、Ryzen 7、RAM8GB、SSD512GB、ブラック/メタル 17万2480円
・15型、Ryzen 7、RAM16GB、SSD512GB、ブラック/メタル 21万8680円
・15型、Core i7、RAM16GB、SSD512GB、ブラック/メタル 23万1880円
・15型、Core i7、RAM32GB、SSD1TB、ブラック/メタル 30万2280円

 Ryzen 5は「AMD Ryzen 5 4680U」(6コア)、Ryzen 7は「AMD Ryzen 7 4980U」(8コア)、Core i5は「Core i5-1135G7」(4コア)、Core i7は「Core i7-1185G7」(4コア)となる。また、Ryzen 5とRyzen 7は「Microsoft Surface Edition」と冠されている。

 AMDとインテルのCPUを選べること自体は大歓迎したい。しかし、RAM32GB、SSD1TB構成のモデルがインテルCPU搭載マシンにしか用意されていない点は残念。カラーラインナップはともかく、メモリー、ストレージ容量についてはAMD、インテルマシンで揃えてほしいと強く思う。

 また、一般向けモデルについては、すべて「Office Home & Business 2019」がプリインストールされている。サブスクリプション「Microsoft 365」を愛用している筆者としては、Office非搭載モデルを用意してほしいと根気強くマイクロソフトにお願いしておきたい。

 ディスプレーは、13.5インチPixelSenseディスプレイ(2256×1504ドット、201ppi、グレア、3:2、10点マルチタッチ対応、Surfaceペン対応)、15インチPixelSenseディスプレイ(2496×1664ドット、以下同)を用意。

 本体サイズは13.5型が308×223×14.5mm、15型が339.5×244×14.7mm。重量は13.5型/ファブリックが1265g、13.5型/メタルが1288g、15型が1542gだ。

 バッテリー容量は公称47.4Wh、最小45.8Whで同じだが、バッテリー駆動時間は13.5型/AMDが最大19時間、15型/AMDが最大17.5時間、13.5型/インテルが最大17時間、15型/インテルが最大16.5時間となっている。

 これ以外のスペックは共通。インターフェースは、USB Type-C×1、USB Type-A×1、Surface Connectポート×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1を搭載。通信機能は、Wi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5.0をサポート。また、Windows Hello対応顔認証カメラ、720p HDカメラ(F2.0)、遠くの音声をクリアにキャッチする「Dual far-fieldスタジオマイク」、没入感のある音場を実現する「Dolby Atmos搭載Omnisonicスピーカー」を搭載している。

 無駄な装飾のないシンプルなデザインは高級感があり好ましい。ただ手脂が目立つのがやや気になった。今回はブラック/メタルを借用しているが、手油が目立たない表面仕上げとしては「Alcantara素材」(ファブリック)のほうがよいはずだ。

本体天面。ロゴは鏡面仕上げ。今回はブラック/メタルを借用している

本体底面。ゴム足以外なにもないフラットなデザインだ

PixelSenseディスプレイはグレア(光沢)仕様

日本語配列キーボードのみを用意。フルファンクションキー、Windowsキー、メディアコントロールキー、画面の明るさ調整キーなどを用意

本体前面と本体背面。排気口は背面の左側に配置されている

右側面にSurface Connectポート×1、左側面にUSB Type-A×1、USB Type-C×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1を配置

ディスプレーの最大展開角度は約137度

パッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(クイックスタートガイド、保証書、PCリサイクルマークのシール、Office Home & Business 2019ライセンスカード)が同梱

ACアダプターのコード長は実測145cm、電源ケーブルの長さは実測100cm

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~1.6A、出力15V 4A、5V 1A、容量65W

本体の実測重量は1570g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測309.5g

クラムシェルでもタッチ&スタイラス操作は重宝するのだ

 キーボードのキーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.5mm前後。打鍵感は小気味よく、打鍵音も強く底打ちしなければ比較的低めだ。「\」キーだけは幅が狭いが、ほかの文字キーはすべて等幅に揃えられており、どのキーにも自然に指が届く。フルスピードでタッチタイピングできるキーボードだ。

 タッチパッドの使い勝手は極上。面積は実測約115×77mmと広めに確保されているので3本指ジェスチャーや、ピンチイン・アウト操作が容易で、なにより浅めのクリック感が心地いい。音自体は少し大きめだが、ダイビングボード構造のタッチパッドとしては最高クラスのフィーリングだと思う。

 クラムシェルスタイルのノートPCとしてはタッチ操作、スタイラス操作に対応している点は珍しいが、個人的には大いに支持したい。筆者の仕事であればドキュメントに注釈を入れたり、書類にサインするときなどに、特にスタイラスが重宝する。他社のクラムシェルスタイルのノートPCも積極的にタッチ、スタイラス操作に対応してほしい。

 ウェブカメラについては解像度はスペックなりだが、室内灯(シーリングライト)下でも発色は比較的よかった。ただ、Windows 10の「カメラ」アプリでは少し暗めに写った。ビデオ会議アプリなどでは露出を少し調節したほうがよいかもしれない。

 ディスプレーはグレア(光沢)タイプで、色域が実測でsRGBカバー率98.2%となっており、映像、画像を鮮やかに表示できる。3:2の画面比率はビジネスワーク向けの設定だが、画質的には映画鑑賞、ミュージックビデオ鑑賞にも十二分なクオリティーである。

 なお「Dolby Atmos搭載Omnisonicスピーカー」については、左スピーカーが「Caps」キー横、右スピーカーが「Enter」キー下に配置されているようだ。どのように実装されているのかは不明だが、ボリュームは十分で、伸びやかなサウンドを楽しめる。Windows搭載ノートPCとしてはハイレベルだと太鼓判を押せる。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

キーボードバックライトは明るさを3段階で調整できる

タッチパッドの面積は実測約115×77mm

10点マルチタッチに対応しており、画像やウェブページを素早く拡大縮小できる

Surfaceペンに対応しているが、タブレットのように水平に置けないので、イラストを描くのには不向き。しかし文書に注釈を入れたり、署名などをする際には重宝するはずだ

ディスプレー上部には、Windows Hello対応顔認証カメラ、720p HDカメラ(F2.0)、遠くの音声をクリアにキャッチする「Dual far-fieldスタジオマイク」を内蔵

Windows 10の「カメラ」アプリで撮影(HDRオン)。室内灯(シーリングライト)下でも発色は良好だが、やや暗く写っている。ビデオ会議ソフトでは露出を調整したほうがよさそうだ

グレア(光沢)ディスプレーを搭載しており、発色は実に鮮やか

実測したsRGBカバー率は98.2%。モバイルノートPCとしては平均以上の色域を備えている

さすがの8コア! 「AMD Ryzen 7 4980U」は爆速だった

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