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親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第114回

キャラ入手にお金は惜しみたくない!

20代の10人に1人は生活に困るほどゲームに課金したことがある!?

2021年05月04日 09時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII

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4人に1人が課金に前向き

 コロナ禍でインターネットやゲームの利用時間が増加傾向にある。若者世代はゲームといかに付き合い、課金に対してはどのように考えているのだろうか。SMBCコンシューマーファイナンスの「20代の金銭感覚についての意識調査2021」(2021年1月)を見てみよう。

 お金を使ってゲームをすることについて、「お金を使ってでもゲームを有利に進めたい」は13.0%、「お金を使わないと楽しく遊べない」が14.9%だった。ゲームの満足度を上げるためにはお金をかける必要があると思う人は少なくないのだ。

 さらにアイテムやキャラクターの入手について、「アイテム・キャラ入手のためのお金は惜しみたくない」は15.0%、「レアアイテム・キャラを入手すると誇らしい」が34.4%となった。

 全体に女性より男性のほうが課金に対して積極的・肯定的であり、「お金を使わないと楽しく遊べない」「アイテム・キャラ入手のためのお金は惜しみたくない」という回答については男性のほうが約10%高くなっている。

20代男性はゲーム課金に比較的積極的だ

ゲーム課金で生活に困る人も……

 ゲーム課金をしている割合は12.2%(男性16.8%、女性7.6%)であり、かけている金額は月額平均4191円に上る。

 また、「ゲーム課金しすぎて生活に困ったことがある」10.6%(男性14.6%、女性6.6%)、「ゲーム課金に後悔したことがある」20.1%(男性26.6%、女性13.6%)と、我慢できずに生活費までゲームにつぎ込んだ経験を持つ人の割合も少なくない状態だ。

 「毎日ゲームをしている。今手に入れなきゃ、このキャラはもう手に入らないと思うと、1万円でも惜しくない気持ちになる。でも月末に生活が苦しいときは、『使いすぎた』と少し後悔する」と、ある20代男性は語る。これまでに数十万円は課金しているはずという。

 ゲームは気分転換にもなり、特にコロナ禍の今はゲームに救われている人も多いだろう。しかし生活が苦しくなるほどはやりすぎなので、本末転倒しないよう適度に楽しんでほしい。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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