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ヘルスケア領域で新規サービスを開始する企業向け

ソニーの技術を組み込み短期間でヘルスケアサービスを開発できる「X.SINCE」

2021年04月14日 16時30分更新

文● ASCII

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ヘルスケアサービスプラットフォーム「X.SINCE(エクスシンス)」

 ソニーネットワークコミュニケーションズは4月13日、食事・運動・美容・睡眠などヘルスケア領域における、効率的なサービス開発や立ち上げを支援するヘルスケアサービスプラットフォーム「X.SINCE(エクスシンス)」を提供開始した。

 

 X.SINCEは、ヘルスケア領域で新規サービスを開始する企業を対象としており、プラットフォーム上の機能やデザインを、サービス開発のコンセプトに合わせてカスタマイズすることで、オリジナルのサービスやアプリをスピーディーに立ち上げられる。自社が保有するコンテンツとの連携や、ソニーのAI技術を活かした食事画像解析などの機能も組み込めるため、付加価値のある高品質なサービスを立ち上げることが可能とする。

 同社はこれまで、食事画像解析サービス「カロリーチェックAPI」、肌解析サービス「Beauty Explorer」、パーソナルヘルスプロモーションサービス「FAIT」など、ヘルスケア領域において多様なサービスを提供してきた。これらのサービス展開によって得たノウハウや独自の技術・アセットを、網羅的にプラットフォームとして提供することで、新規事業や新規サービスの早期立ち上げを支援する。

 本プラットフォームでは、プロフィール設定や、食事や生活の各種記録、プッシュ通知など、ヘルスケアサービスの基本となる機能を多数備えているため、これらをカスタマイズすることで目的に沿った新規サービスを短期間で形にできる。

 食事・運動・美容・睡眠などのヘルスケア領域において、食事に関する機能の提供からスタートし、撮影した食事画像の解析や、メニュー名の検索と登録、摂取エネルギーと栄養素の計算、結果に基づいた食事改善アドバイスなどの機能を利用できる。運動・美容・睡眠などの機能については、問い合わせを受け付け、順次拡大する予定。デザインも様々なバリエーションを用意しており、サービスのコンセプトにあわせたテンプレートの選択やカスタマイズができる。

「X.SINCE」で作成できるスマホアプリのイメージ

 X.SINCEが提供する機能を組み合わせるほかに、それぞれの企業が保有するコンテンツとのシステム連携が可能。これにより、自社の強みを生かした独自性のあるサービスを作成できる。例えば、記録された食事内容に基づいて自社の商品やレシピを提案することや、独自のコラムを表示することなども可能なため、ユーザーの興味喚起に繋がるとする。また、属性情報等によってコンテンツを出し分けるなど、コンテンツ配信ロジックのカスタマイズにも対応する。

 ソニー独自の解析技術を活用し、ヘルスケア領域に特化したAI機能をサービスに組み込める。例えば、1枚の食事の画像から複数の料理メニューを識別し、栄養素を解析する「食事画像解析」機能などを利用可能。肌解析や運動フォーム解析の機能も開発を進めており、順次展開する予定。

※画像はイメージ

 料金は、初期制作費用(サービス・ビジネス企画支援、アプリ構築、リリース支援、コンテンツ制作支援など)のほか、月額費用(基本利用料、運用管理、保守・監視、サポート対応など)がかかる。サービス内容の企画、アプリ構築・導入、リリース後の運用までトータルでサポートが受けられる。

 なお、4月16日・26日にヘルスケアサービスを企画・検討している人に向けて、X.SINCEを活用した新規事業立ち上げを紹介するセミナーを開催する。参加費は無料で、Microsoft Teamsを使用してウェブで開催する。詳細は専用ページから確認できる。

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