LGエレクトロニクスがスマートフォン事業からの撤退を発表した。今年7月を目処にスマホの販売を終了する。
2020年12月期の販売台数は2500万台で、売上高は5兆2171億ウォン(約5100億円)。しかし、赤字が6期続いていたという。
当初、スマートフォン事業の売却を模索していたようだが、関連する特許が外部企業に流出する懸念があったため、撤退を選んだようだ。
確かにLGエレクトロニクスは通信関連の特許においてはトップクラスの保有を誇っていた。特にLTE関連では、特許数で首位を獲得したこともあるほどだ。
日本では2006年、NTTドコモ向けにGSMローミングできるiモード端末「SIMPURE L」を投入。2010年にはXi(クロッシィ。NTTドコモは当時LTEに独自のサービス名称をつけ、結構スベっていた)対応のデータ端末「L-02C」を出していた。
LGエレクトロニクスは通信関連の特許を多数保有しつつ、グループにディスプレーや電池などの関連会社を持つなど、技術力の高さに定評があった。しかし、マーケティングやブランド力が圧倒的に弱かった。
この連載の記事
-
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? -
第186回
トピックス
ソニーのXRは圧倒的に解像度が高かった アップルと違い、クリエイターに特化した作りに -
第185回
スマホ
量販店「1円スマホ」駆け込み需要で混雑 12月27日から割引規制強化 -
第184回
トピックス
「2025年のNTT法廃止にはこだわらない」NTT島田社長、自民党の提言ひっくり返す - この連載の一覧へ