このページの本文へ

脳にならった画像処理を採用

ソニーがブラビア刷新、83インチ大画面有機ELや120Hz駆動などに対応

2021年04月12日 13時43分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ソニーは4月12日、ブラビアの新製品を発表した。価格はすべてオープンプライス。A90JおよびX90Jの65型と55型を皮切りに、5月1日から順次発売する。最も遅いタイミングになるのは、A90Jの83インチモデルで7月10日。

 有機ELテレビ「A90J」(55~83インチ:38.5~110万円前後)
 有機ELテレビ「A80J」(55~77インチ:30.8~66万円前後)
 液晶テレビ「X95J」(65~85インチ:35.2~60.5万円前後)
 液晶テレビ「X90J」(50~75インチ:20.9~38.5万円前後)
 液晶テレビ「X85J」(43~75インチ:16.5~33万円前後)
 液晶テレビ「X80J」(43~65インチ:9.2~15.4万円前後)

 A90J、A80J、X95J、X90Jについては新開発のXR(認知特性プロセッサー)搭載モデルとなる(ほかはHDR X1)。また、Google TVおよび、購入後無料で使える「BRAVIA CORE」への対応も特徴となる。

 新ブラビアについては、YouTubeの生配信で、ソニーの担当者が解説。一般からの質問にも回答するという。

各モデルの違いは?

 有機EL2シリーズの違いは、XR OLED Contrast PROの有無。放熱パネルの違いによって得られる高輝度を高画質化に生かす試みだ。

 液晶4シリーズの違いは、X95/X90Jが直下型LEDの部分駆動、さらにX95JはX-Wide Angle(高視野角)とX-Anti Reflection(低反射)パネルとなっている。X80Jを除くすべての機種が120Hz駆動のパネルを採用する。

 BRAVIA COREに対応するのは、X85J/X80Jを除く4シリーズだ。

AIを活用した新しい高画質化エンジンXR

 XRは、カラー・コントラスト・クラリティ・モーションの4つの軸で高画質化を図る技術。映像をエリアごとに検出し、上記の4要素を解析して高画質化につなげる。また、画質だけでなく音質を向上する処理(定位感の改善)も可能としている。

 チューナーは3基搭載で、4K放送の2番組同時録画可能。HDMI2.1に含まれる、4K120p、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)など、プレイステーション 5などの新世代ゲーム機との連携も強く意識した仕様だ。UIもAndroid TVからGoogle TVになったことで、変更されている。大きな違いとしては、Android TVのようにサービス軸(アプリ別)ではなく、コンテンツを軸にサービスやアプリを横断したおすすめのコンテンツがホーム画面に表示される点だ。

 BRAVIA COREは、ソニーピクチャーズと共同で検討したもので、最新映画が見られたり、名作が2年間見放題になるといったもの。特定モデルの購入特典としてとらえられるという。また、IMAX Enhancedや舞台裏を楽しめるスタジオアクセスなども特徴だ。

 ブラビアの販売に合わせて、キャンペーンも実施するとのことなので、以下のサイトを確認してほしい。

レコーダーも最新モデルに

 合わせてソニーは、BDレコーダーの新製品BDZ-FBT/FBWシリーズ(1~6TB、4Kチューナー&UHD BD対応)を6月5日、BDZ-ZT/ZWシリーズ(1~2TB、2Kチューナー&BD対応)を5月1日に発売すると発表した。

 価格はオープンプライスで、実売価格はBDZ-FBシリーズが8.8万円~18.2万円前後、BDZ-Zシリーズが6.1万円~8.3万円前後になる見込み。

 なお、HDD容量の違いは4桁数字の最初の数、搭載するチューナー数の違いは型番のT(トリプル)、W(ダブル)という型番が区別される。

 いずれもドラマ録画に注力。1ヵ月前から先行予約できる「新作ドラマ・アニメガイド」機能において、シリーズではなく単発もしくは短期集中(3回まで)で放送される「特番ドラマ」も選べるようになった。また、おまかせ・まる録機能の用語集も更新。グループで活動している歌手・タレントの場合、グループ名で検索した際にその中のメンバーも候補に挙がったり、「お笑い第7世代」や「戦隊ヒーロー俳優」といったキーワードで、そこに関連する芸人・俳優などを探せるようになっている。

 ほかにも「4Kインテリジェントエンコーダー」により、4K放送の長時間録画モード、特にLSR<4倍>以上で録画した際の画質を改善、圧縮に厳しい、激しい動き、明暗の変化があるシーンのブロックノイズ低減といった効果がある。業界初となる、4K放送の1.3倍早見再生も特徴だ。また、外付けHDDの最大容量も、従来の最大6TBから最大8TBまで対応できるようになった。

 スマホアプリの「Video & TV SideView」も進化し、有料だった、レコーダーに記録した番組をスマホで観る「どこでも視聴」「ワイヤレスおでかけ転送」機能が無料で使えるようになった。

 Video & TV SideViewは4月1日のアップデートで、「みどころピックアップ」を改良し、「今日のおすすめ」「今週のおすすめ」「お気に入り番組表」「好きなジャンル」「放送中の人気番組」「録画番組」などトップに表示される画面が増えている。ニュースサイトで記事を探す感覚で、自分に合った番組を見つけやすくする点に配慮したという。

■関連サイト

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン