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DNP、1枚あたりおよそ9.8gのCO2排出量を削減するICカードの製造開始

2021年04月08日 19時30分更新

文● ASCII

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 大日本印刷は4月8日、循環型社会の実現に向けて、ICカードの材料をリサイクルしたプラスチック材に切り替えられるICカードを4月に製造開始すると発表した。価格はリサイクルPVCを利用しない従来のカードと比較し、5%程度の価格上昇を目処に提供する。

 リサイクルプラスチック材を使用したICカードの第一弾として、丸井グループがみんな電力と提携して発行している「みんな電力 エポスカード」で採用された。DNPは2018年頃から丸井グループと共に環境に配慮したICクレジットカードについて検討を進めてきており、今回ではリサイクルPVC(ポリ塩化ビニル)を使用した非接触対応のICクレジットカードを提供する。

 みんな電力 エポスカードは、欧州のカード用リサイクルPVCを提供するサプライヤーと連携し、欧州のパッケージ工場から排出されるプラスチックの一つであるPVC(ポリ塩化ビニル)の廃材・中間材を回収し、リサイクル材の使用率99%に加工したシートを使用してカードを製造する。

 また、リサイクルPVCを使って製造することで、カード1枚あたりおよそ9.8gのCO2排出量を削減する効果があり、みんな電力 エポスカード1000枚で、およそ10kgのCO2排出削減効果を実現するとのこと。

 DNPは7月を目途に、リサイクル素材を使用したICカードの量産体制を構築し、「脱炭素社会」、「循環型社会」などの実現に取り組む金融機関のほか、ICカードや電子マネーカードを発行する事業者、ポイントカードや会員証等を提供する小売・流通企業などへ提供するとしている。

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