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ポータル、LMSの2種をサブスクリプション型で提供、オプション追加で機能拡張も可能

キヤノンITS、教育機関向け「in Campusシリーズ」でSaaS版を発表

2021年04月09日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2021年4月9日、教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の「ポータル」および「LMS(学習管理システム)」の2種を、サブスクリプション型のSaaS「in Campus ポータル Cloud」「in Campus LMS Cloud」として新たに提供すると発表した。ユーザー数に応じた料金体系と必要な機能だけを追加できるオプション設定により、オンプレミス導入が難しかった中規模大学などへの販売拡大を目指す。提供開始は5月下旬から。

教育機関「in Campus ポータル Cloud」「in Campus LMS Cloud」の概念図。基本機能に加え、各種オプション機能もラインアップしている

 in Campusシリーズは、キヤノンITSが明治大学向けに開発した教育支援情報システムをベースとして、2014年から教育支援情報プラットフォームとして展開してきた製品。学内情報発信の窓口となるポータル、授業シーンで利用されるLMS、そのほかシラバス、コミュニティ、モバイルなど、多様な製品で構成されている。これまではオンプレミス製品として、国内大規模大学を中心に提供されてきた。

 今回はこのラインアップから、主要製品であるポータル、LMSを、新たにSaaSとして提供する。物理インフラの導入運用コストがかからず、初期費用と契約ユーザー数ベースの年額利用料で利用できるため、これまでオンプレミス導入の難しかった中小規模の教育機関でも採用しやすいという。同社では、500~5000名規模の中規模大学をメインターゲットに据えている。

in Campus ポータル Cloud/LMS Cloudの標準機能全体像

 ポータル Cloud、LMS Cloudのそれぞれには、標準サービスで提供される機能に加えてオプション機能も用意されており、オプション料金を支払うことで機能拡張ができる仕組みとなっている。なおこれらのオプションは、オンプレミス版の提供を通じて各校向けに独自カスタマイズしてきた機能をメニュー化したものであり、今後も順次追加していく方針だという。

in Campus ポータル Cloud/LMS Cloudのオプション機能

 またポータル CloudとLMS Cloudは連携機能を備えており、同一インタフェースからの操作ができるほか、LMSのお知らせをポータルに表示したり、LMSの予定や課題提出時期をポータルのカレンダーに表示したりすることが可能となっている。

 税抜価格は、in Campus ポータル Cloud、in Campus LMS Cloudとも初期費用+年額180万円から。また各種オプションは年額21万円から(いずれも最低契約人数500名の場合)。最低契約期間は1年間で、月払い/年払いが選択できる。

 キヤノンITSでは、両SaaSで2025年までに100校の契約獲得、年間4.2億円の売上目標を掲げている。

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