このページの本文へ

6コア/12スレッドのCore i7 10750Hを搭載

画像・動画編集が快適、GTX 1660 Ti搭載の高コスパクリエイティブ向け15.6型ノートPC「SENSE-15FX068-i7-RXSX」

2021年02月26日 13時00分更新

文● 周防克弥 編集●市川/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「SENSE-15FX068-i7-RXSX」

 ユニットコムのクリエイター向けブランド「SENSE ∞」の「SENSE-15FX068-i7-RXSX」は、第10世代のCore i7とGeForce GTX 1660 Tiを搭載するモバイルワークステーションだ。前回はクリエイティブ系ソフトを使って実力を確認したが、今回は各種ベンチマークテストを行ない、性能チェックをしてみた。

十分なクリエイティブ性能を持ったコスパモデル

 解説の前に、SENSE-15FX068-i7-RXSXの基本性能をおさらいしておこう。採用しているCPUは6コア/12スレッドのCore i7 10750Hで、ベースクロックは2.60GHz、ターボブースト時には最大で5.00GHzまで上昇する。そのほか、GPUはGeForce GTX 1660 Ti(ビデオメモリー6GB)、メモリーは16GB(8GB×2)、ストレージは500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)といった構成だ。

 まずはベーシックなベンチマークテストである「CINEBENCH R23」を実行してみた。CPUのマルチスレッド動作とシングルスレッド動作の性能を見ることができ、CPU単体の性能チェックが可能だ。いざ計測したところ、マルチスレッドのスコアは7715、シングルスレッドは1207と、なかなかの好成績だった。

CPU単体の性能を測定でき、マルチスレッド動作とシングル動作を他機種と比較することができる。テスト中の描画も速く、見ているだけでも性能の高さがうかがえる

 続いてのテストは、CPUとGPUを組み合わせた総合的な性能を数値化する「PCMark 10」。こちらのスコアは「5829」で、詳細を見てもバランスのよさを確認できる。

 なかでも、アプリの起動やブラウザー操作をメインにした一般的な作業である「Essentials」と、ビジネスアプリ系の処理を行なう「Productivity」のスコアが高めだ。この2つと比較すると「Digital Content Creation」はやや低めだが、内容を見ると動画編集をシミュレーションする「Video Editing Score」が低いだけで、ほかの項目はかなり高い数値になっている。項目ごとに見ると低く感じるが、全体的に十分に高いスコアが出ている。

項目ごとのスコアが出ているが、いずれも高いスコアが出ている

 次はGPUの性能を測る「3DMark」だ。こちらもCPUとGPUの性能チェックができるが、主に3D系の処理に特化しており、ゲームでどれくらいのパフォーマンスを出せるかの目安になる。実際に計測したところ、こちらのスコアは5951となった。

 SENSE-15FX068-i7-RXSXに搭載されているGeForce GTX 1660 TiはディスクリートGPUではあるが、ゲーム界隈ではエントリー/ミドルクラスになるのでそれなりの数値といえよう。それでも内蔵GPUよりは段違いに高い性能を持っているほか、ビデオメモリーを6GB搭載されているので、3D系アプリや動画編集でエフェクトなどを加える場合はかなり心強くなるだろう。

DirectX 12を利用したベンチマークテスト「Time Spy」で、3D系のゲームをする際の目安になる

 本機はクリエイター向けブランドのパソコンだが、構成的にはゲーミングパソコンと何ら変わりはなく、軽めのゲームをする人にもオススメだ。そういうわけで、参考までに「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXV)のベンチマークテストも行なってみた。

フルHD、フルスクリーン表示、画質は標準設定で「快適」評価が得られる

 フルHDでフルスクリーン表示、画質は標準設定でスコアは8172、評価は「快適」。このスコアを見る限り、FFXVレベルのゲームは快適といえる。さすがに3D系の最新ゲームやレイトレーシングを用いた処理は少し厳しいが、画質を下げるなどの調整をすれば十分にプレイできそうだ。

ベンチ中にタスクマネージャーを表示させ、CPUとGPUの動作を確認。CPUは多少余裕がありそうだが、GPUは目一杯機能している

 前回、「Photoshop Lightroom Classic」の書き出しでストレージアクセスが頭打ちになることがあったので、ストレージ速度もチェックしてみた。結果は以下のとおり。

搭載されているSSDはNVMe接続ではあるが、インテル製SSDのなかでも安価なモデルなので速度は出ないものの、SATA接続のSSDよりは格段に速く、実用面での問題はない

シーケンシャルリードで1500MB/秒、ライトで980MB/秒とSATAに比べると速いが、NVMe接続のSSDとしては低コストモデルなだけあって速度は控えめだ

 CPUとGPUともに最新型ではなく、かつ最上位クラスでもないが、静止画や動画の編集補正作業においては十分な性能を発揮できる組み合わせになっており、コストパフォーマンスの面でも優れている。

 標準構成で16GBのメモリーと500GB SSDを搭載し、カスタマイズなしで購入してもすぐに実用できるSENSE-15FX068-i7-RXSX。十分な処理能力を持つCPUと、エントリークラスに近いがハードウェアアクセラレーションを活用できるGPUを搭載するため、安価に静止画や動画編集を実用レベルで運用したい人には最適な1台といっていいだろう。

試用機の主なスペック
機種名 SENSE-15FX068-i7-RXSX
CPU Core i7-10750H
グラフィックス GeForce GTX 1660 Ti
メモリー 16GB
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1、USB 3.1(Type-C)、USB 3.0、USB 2.0、HDMI出力、Mini DisplayPort出力、有線LAN端子、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力
サイズ およそ幅365×奥行257.5×高さ34.1mm/約2.24kg
OS Windows 10 Home(64bit)

■関連サイト

カテゴリートップへ