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HUAWEI Mate 30 Pro 5G ロングランレポート 第10回

HUAWEI Mate 30 Pro 5Gに楽天の5G SIMを挿したら5Gを掴むのかを検証

2021年01月27日 10時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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 昨年の春、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gを買った際、ドコモ、au、ソフトバンクの5Gに対応することに加えて、「楽天モバイルの5Gにも対応予定」と聞いていました。

 楽天モバイルの5Gサービスは9月30日に開始されました。楽天モバイルのユーザーは、5G対応の新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT V」に変更するだけで、SIMカードを交換することなく、5Gを利用できるようになるとのこと。HUAWEI Mate 30 Pro 5Gが楽天モバイルに対応したという正式な発表はありませんが、4Gエリアでは問題なく使えています。そこで、楽天の5Gエリアに行って、5Gの電波をキャッチできるかどうかを調べてみました。

5G対応の「Rakuten UN-LIMIT V」にプラン変更した上で、楽天モバイルのSIMをHUAWEI Mate 30 Pro 5Gに挿してみた

自動で楽天モバイルのAPNが設定される

5Gの電波をキャッチするには「優先ネットワークモード」を切り替える必要がある

クイック設定パネルでも5Gのオン・オフが可能

 楽天モバイルの5Gエリアは、まだまだ限定的。東京では世田谷区と板橋区の一部でしか利用できません。そこで、世田谷区の玉川地区、楽天本社ビルの近くに行ってみました。

 その時、ちょうど5G対応の楽天オリジナルモデル「Rakuten BIG」も持っていまして、Rakuten BIGでは安定して5Gにつながり、通信速度を測定したところ、概ね300Mbps前後のスピードが出ていました。

Rakuten BIGには常に「5G」のピクトが表示された

Rakuten BIGで通信速度を測定したところ、300Mbpsを超える受信速度を記録した

 一方、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは、スタータスバーに一瞬「5G」というピクトが表示されるものの、速度を測ろうとすると、すぐに「4G」に戻ってしまいます。どうやら5Gをオンにしていると、ロック解除時に「5G」と表示されるものの、実際には4Gにしかつながらない様子。しかし、4Gでも100Mbpsを超える速度が出たりするので、それなりに快適に使えます。

電波ピクトには「5G」という表示が出るのだが……

4Gにしかつながらないものの、100Mbpsを超える受信速度を記録した

 ファーウェイに確認したところ、やはり「現時点では楽天の5Gの仕様には対応していない」とのこと。ただし、「今後対応する予定はある」との回答でした。

 なお、楽天モバイルは「Rakuten Link」というアプリを使えば、国内通話を無料で発信でき、楽天モバイルのユーザー同士で無料でメッセージのやり取りができます。しかし、残念ながら、「HUAWEI AppGallery」では「Rakuten Link」は未配信。「Petal検索」を利用すれば、いわゆる野良アプリストアの「APKPure」からダウンロードできるものの、アプリは使えませんでした。

「Rakuten Link」アプリは、「APKPure」からダウンロードできたが、SMSでの認証ができず、使えなかった

 ちなみに、使用データ量などを確認できる「my楽天モバイル」アプリも、なんとかインストールできるものの使えず……。しかし、こちらはウェブ版で代用できます。

「my楽天モバイル」アプリは、起動すると「Google Playストア」でのアップデートを求められる

ブラウザーで楽天モバイルのサイトにアクセスすると、ウェブ版の「my楽天モバイル」のページを表示可能

 HUAWEI Mate 30 Pro 5GなどのHMS端末に楽天モバイルのSIMを挿した場合、現状では4Gネットワークで通話もデータ通信も使えるものの、国内通話無料というメリットを享受できない状況。調べてみると、「HUAWEI AppGallery」では楽天の「Viber」という無料通話とメッセージが使えるアプリは配信されています。ぜひ、5Gにも対応させていただき、「Rakuten Link」アプリも配信してほしいものです。楽天さん、ファーウェイさん、よろしくお願いしますっ!

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