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スーパー耐久 2020レポート 4

スーパー耐久第5戦オートポリスはミスもトラブルもなかったが6位で終わる

2021年01月22日 15時00分更新

文● ASCII 写真●加藤智充

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2020年最後のスーパー耐久は
6位と苦しい戦いに!

 2020年のピレリ スーパー耐久シリーズ第5戦が12月12~13日にオートポリスで行なわれ、ASCII.jpが密着している19号車 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR(福田幸平/松本武士/塩津佑介/奥村浩一)はST-Zクラス6位となった。

 今回の舞台となったのは九州の大分県にあるオートポリス。標高およそ800mのところに位置し、山の中に作られたサーキットということもあって、非常に高低差があるのが特徴だ。さらに高速コーナーから低速のヘアピンまで多種多彩なコーナーがあり、国内屈指の難関コースとして知られている。

 さらに新型コロナウイルスの影響でスケジュールが変更されたことで、12月と冬のコンディション下でレースが開催されることになった。幸い予選・決勝ともに晴天に恵まれたが、決勝日は特に冷え込み、気温5度、路面温度10度と極寒の中でのレース開催となった。

 今回も予選では、Aドライバーの福田、Bドライバーの松本が果敢に攻め込んだ走りを見せるも、高地のサーキットということで、パワーのあるターボ車のライバルが先行する展開となった。その点で、19号車が今季使用しているポルシェはターボがついていないため、1周のペースで苦戦。福田、松本とともに渾身のアタックを披露したが、ST-Zクラス6番手に終わってしまった。

 前回の第4戦もてぎに続き、今回も全8クラスの混走で5時間耐久でレースがスタートしたが、前述の通り気温と路面温度が低いことから安全のためフォーメーションラップを3周に伸ばして、レース開始となった。

 まずは福田がスタートドライバーを務めた。序盤から着実にライバルの背後に食らいついていく走りを見せるものの、なかなか順位を上げるまでには至らず。1時間が経過した30周目にピットインし、松本に交代した。

 いつもならセーフティーカーが出動するなどして波乱のレース展開になりがちなオートポリスラウンドなのだが、今回は途中に2度のフルコースイエローがあったのみで、淡々のレースが進んでいく展開となった。その中で松本も必死に前のマシンを追いかけるが、その差をなかなか詰めることはできず。後半に塩津が乗り込み、最終スティントは再び松本がステアリングを握ったが、とにかく我慢のレースとなってしまい、最終的にスタートポジションと同じクラス6位でレースを終えた。

 なお、シリーズ最終戦は2021年1月23日に三重県の鈴鹿サーキットで開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により近隣府県に緊急事態宣言が出されたことをうけ、関係者やファンの安全と安心を最優先して開催中止となった。スーパー耐久機構によると代替開催の可能性を模索しているというが、今のところ詳しい情報は入ってきていない。

エントラント代表
奥村浩一氏コメント

 予選順位のままのチェッカーでした。レースラップもそんなに悪くもなく、淡々と走っていてトラブルも作業ミスもなく、ペナルティーもない状態だったんですが、周りと同じペースで走ってしまい、抜き返すことができませんでした。特別、戦略的にも悪いところは一切ありませんでした。ということは、予選順位をもう少し上げないといけませんね。

 ポルシェにとってオートポリスは凄く苦手なコースで、ターボじゃないので過給がかかりません。標高が高いサーキットは、パワーがないクルマには苦しいのです。日本中のサーキットで一番苦手な所なので、この順位は妥当だったのかもしれません。欲を言えば、レースラップがあと0.5~1秒早ければ、もうちょっと違う展開ができたかなと思います。

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