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マルチギガ/10ギガ対応の8ポート/PoE++スイッチも、NETGEAR Insightはトポロジーマップを追加

法人オフィス向けWi-Fi 6 APなど、ネットギアが新製品群を発表

2021年01月14日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 米ネットギア(NETGEAR)は米国時間2021年1月11日、Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント(AP)の「WAX214」「WAX218」、マルチギガ(2.5/5GbE)+10ギガ対応の8ポートスマートスイッチ「MS510TXM」「MS510TXUP(60W PoE++対応)」などの法人オフィス向け新製品群を発表した。クラウド型ネットワーク管理ソリューションの「NETGEAR Insight」では、ネットワークトポロジーマップ機能を追加するバージョンアップも行っている。

Wi-Fi 6(802.11ax)対応の無線LANアクセスポイント「WAX218」(左)、マルチギガ+10ギガ対応の8ポート/PoE++スマートスイッチ「MS510TXUP」(右)。MS510TXUPはSFP+スロット×2も備える

 これらの新製品群は技術見本市「CES 2021」に合わせて発表されたもの。

 WAX214とWAX218は天井/壁掛け設置が可能で、オフィスや店舗、病院、学校などへの設置や在宅勤務環境に適したデュアルバンドWi-Fi 6アクセスポイント。WAX214の最大スループットは1.8Gbps(600Mbps+1200Mbps)、最大同時接続デバイス数は40台、WAX218は同 3.6Gbps(1200Mbps+2400Mbps)、75台となっている。WAX214は1GbEポート、WAX218は2.5GbEポートを備え、いずれもPoE給電に対応。最大4つのSSIDを設定可能で、WPA3セキュリティに対応する。

 MS510TXMとMS510TXUPは、8ポートのマルチギガ対応スマートスイッチ。うち4ポートは10ギガ(10GbE)にも対応しており、別途SFP+スロット×2も備える。従来の1GbEスイッチでは十分に能力を発揮できないWi-Fi 6アクセスポイント(WAX218、WAX610など2.5GbEポートを備える製品)の接続に適するほか、敷設済みのCat 5eケーブルを変更することなく5GbEまでネットワークを増速できるメリットもある。いずれもNETGEAR Insightによるクラウド/アプリ管理が可能。

 MS510TXUPはUltra60 PoE++(IEEE 802.3az)規格にも対応しており、1ポートあたり最大60W、8ポート合計で最大295Wの電力供給が可能。無線LANアクセスポイントのほか、ネットワークカメラやスマート照明、オーディオスピーカー、POS端末など、幅広いIoTデバイスの接続に適する。なお、スイッチのファームウェア更新やリブート時にも給電が途切れない機能を搭載する。

 バージョンアップされたNETGEAR Insightでは、ネットワークトポロジーマップ機能が追加された。ツリービュー/アブストラクトビュー/SSIDビューという、3つのビューを切り替え表示することができる。

「NETGEAR Insight」最新バージョン(V6.0)で追加されたネットワークトポロジーマップ機能(画面はツリービュー、SSIDビュー)。直感的かつ多角的にネットワークを可視化できる

 さらに、多数のアクセスポイントを高密度設置する大規模な無線LANネットワークの管理機能/ツール群も新たに追加された。具体的には高速ローミング規格(IEEE 802.11k/v/r)への対応、複数アクセスポイント間でのロードバランシング、接続クライアント台数と信号強度に基づく高度な通信速度制限設定、SSIDレベルでのクライアント隔離などだ。

 各製品の価格は、WAX214が120ドル、WAX218が225ドル(いずれも米国価格)、MS510TXMが6万1500円、MS510TXUPが9万3750円と発表されている(日本国内での発売時期は未定)。またNETGEAR Insight新バージョンの各機能は、対応製品のファームウェアアップデートを行うことで利用が可能だ。

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