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外出先でも写真・動画編集が可能

持ち運び可能で写真・動画編集も可能なクリエイティブ向け15.6型ノートPC、第10世代CoreとGTX 1660 Ti搭載

2021年01月13日 09時00分更新

文● 周防克弥 編集●八尋/ASCII

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「SENSE-15FX068-i7-RXSX」

 ユニットコムのクリエイター向けブランド「SENCE ∞」から、第10世代Core i7を搭載した15.6型ノートパソコン「SENSE-15FX068-i7-RXSX」が登場した。15.6型ノートパソコンといえば、汎用性が高くメインマシンと使えて、限定的にはなるもののモバイル用途にも利用できる、人気の高いクラスだ。

モバイル可能なサイズ感で、外出先での写真・動画編集も可能な性能

 私はプロカメラマンで、現在は所有している15.6型ノートパソコンをロケなどの出先の撮影に持ち出すことが多く、外出先でも本格的な作業が行なえるため、急ぎの撮影データをその場で処理して納品することも多々ある。また時間がある場合には外部ディスプレーに接続して大きな画面で作業を進めることも可能で、どこにでも自分のメイン環境を持ち出して仕事のできる便利なサイズだと思っている。

 SENSE-15FX068-i7-RXSXは、CPUにインテルの第10世代「Core i7-10750H」に加え、GPUにNVIDIAの「GeForce GTX 1660 Ti(ビデオメモリー6GB)」を搭載。クリエイティブ系のアプリを扱うには十分なスペックを持ったマシンだ。標準構成ではメモリー16GB(8GB x2枚でデュアルチャネルで動作)、NVMeに対応したM.2接続の500GB SSDが搭載され、14万4078円とお手頃な価格になっている。購入時にメモリーやストレージの増設や変更は可能だが、標準構成でもよほど大事な処理をしないなら十分といえる構成だろう。

 メモリーの増設は最大で64GB(32GB x2枚)まで可能で、ストレージはNVMe接続が可能なM.2スロットが1つとSATA接続が可能な2.5型の空きスペースが1つあり、その気になればかなり本格的な増設を行なうことが可能だ。

 今回は外観を中心に本体のチェックを行なってみよう。筐体はいたって普通のノート型で、外装は樹脂製だ。サイズはおよそ幅365×奥行き257.5×高さ34.1mmで、重量は約2.24Kg。狭額縁なデザインになっているため接地面積は少なめだ。

15.6型のIPSパネルはノングレア処理されており、光源の反射は少なく屋外での使用も大丈夫そうだ。本体側は鋭角的なデザインになっていて底面に向かって絞り込まれているので、スリムな印象を受ける

天板にはロゴが小さめに入っているだけのシンプルなデザイン

 厚みはモバイル型のノートに比べると多少厚めだが、高性能なCPUにGPUが載っているため発熱のことを考えるとこれくらい余裕のある筐体のほうがむしろ安心感はある。ディスプレーサイズが15.6型あるので、小型化には限界があり、へたに薄くしようものならインターフェースが足りなくなったり、キーボード付近が熱くなったり、ファンの動作音が大きくなるなどと、デメリットが増えていく。作業性と性能を損なわないで、快適に使うにはこれくらいのサイズはあったほうがいいというわけだ。

フロントには動作状況を確認できるインジケータが並ぶ

 インターフェースは左右背面と分散しているため、接続機器が多いとちょっと複雑になりそうと思うかもしれないが、AC電源、外部ディスプレー出力、有線LAN端子が後ろに集中しているので、机の上に設置しても余計な機器を接続しないなら左右のスペースはスッキリする。外部ストレージを接続するにもUSB Type-Cでの接続なら背面にあるため、ディスプレーの影に隠してキレイに収めることが可能だ。

背面にはUSB 3.1 Type-C、HDMI出力、有線LAN端子、AC端子が並ぶ。USB Type-Cはディスプレー出力も可能だ

左からUSB 3.1 Type-A、USB 2.0Type-A、マイク入力、ヘッドフォン出力(インカム対応)が並ぶ。USBは規格の違うポートが並んでいるので接続する機器には注意が必要だ

USBは規格の違うポートが並んでいるので接続する機器には気をつけたほうがいい

右側にはSDカードスロットがある。薄くしたり小型化したノートパソコンではmicroSDカードのスロットを搭載するものも多く、標準サイズのSDカードが利用できるのはうれしい仕様だ

吸気用のスリットが空いている。左右と背面に大きくスリットが設けられていているので、排熱性はよさそうだ

 キーボードは、一般的な15.6型ノートパソコンに搭載されているものと同等のサイズで、テンキー付きの107配列となっている。キーピッチは余裕があり窮屈さは感じない。押し込んだ感じも適度な重さとクリック感があり、長時間の入力でも苦はないだろう。

テンキー付きの標準的なキーボードだ配列は一般的だが右シフトキー付近のキーが小さく、人によっては慣れが必要になるだろう

 キー配置も一般的な配置だが、右側のシフトキー付近は詰め込んである印象で、一部のキーは狭くなっているため、人によっては慣れが必要かもしれない。これは個人的な癖でもあるのだが、チャットなどでクエスチョンマークを入力する際に右のシフトキーと一緒に押す癖があり、本機ではシフトキーも「?」キーも小さいため、目測で確認する必要があり、入力が一時中断してしまうのが気になった。十字カーソルが通常のキーと同じ大きさだが、これは半分の大きさでいいので右シフトキーは大きめにしてほしかったところだ。

キーボードはバックライトを搭載

個別の配色はできないが色の変更は可能だ

 SENSE-15FX068-i7-RXSXは、第10世代のCore i7を搭載し、ディスクリートGPUにGeForce GTX 1660 Tiも載っているため、写真・動画編集などにおいて行なえる作業の制限はほぼなく、出先において単体での作業や、外部ディスプレーを拡張しての本格的な作業まで1台で快適にこなせるメインマシンとして、十分に使える実力を持ったノートパソコンだ。

 私が現在所有している15.6型ノートパソコンは、Core i7-9750HにGeForce GTX 1650の組み合わせで、CPUとGPUともにワンクラスアップしたSENSE-15FX068-i7-RXSXがどれくらいの性能を引き出せるのかが気になるところ。次回は普段使っているアプリで実作業を行なって、その実力を確認してみたい。

試用機の主なスペック
機種名 SENSE-15FX068-i7-RXSX
CPU Core i7-10750H
グラフィックス GeForce GTX 1660 Ti
メモリー 16GB
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1、USB 3.1(Type-C)、USB 3.0、USB 2.0、HDMI出力、Mini DisplayPort出力、有線LAN端子、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力
サイズ およそ幅365×奥行257.5×高さ34.1mm/約2.24kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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