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コロナのお正月、回転ずしで「寒ブリ」が例年以上におススメな理由

2021年01月01日 06時00分更新

文● ながさき一生(ダイヤモンド・オンライン

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お正月の回転寿司でオススメのネタとは? Photo:PIXTA

お正月は、おすしが食卓に上る機会が増え、持ち帰りができる回転ずしを利用する方も多いことでしょう。今年は、昨年からのコロナの影響で、水産品の流通状況が例年と違うこともあり、いつもよりお買い得なネタもチラホラ見受けられるとか。今回、漁師の息子で元築地卸、東京海洋大学非常勤講師でもある、おさかなコーディネータのながさき一生さんが2021年のお正月にオススメのすしネタについて、レポートします。

昨年から続く
「回転寿司」に良いネタが集まる状況

 飲食店のみで使われるような高級な魚介や、出荷時期が決まっていて長く保管できない養殖魚、輸出向けの魚介などは、コロナの影響を受けて単価が下がる状況が続いています。一方で、このような状況の中、いつもより質の良い魚介を仕入れられる傾向にあるのが、回転ずしチェーンです。

 規模の大きい回転ずしチェーンは、安い時に一気に仕入れて、売り時に一気に売ることができます。そして、年末年始はまさにその売り時。テークアウト需要も取り込みつつ、業績も回復傾向にある回転ずし各社が、業績をさらに上げるため、あらかじめ仕入れておいたとっておきのネタを放出してくるのが、年末年始なのです。

 では、ここからは、今回転ずしで何を食べるのがお得なのか。具体的にオススメなすしネタを解説していきます。
※各社の商品情報は2020年12月24日のもの。価格はすべて税抜きの通常価格で、エリアや時期によって変動する場合があります。実際に足を運ぶ際には、その時点の情報を各自でご確認ください。

持ち帰りセットも充実
お得度合いは内容によりけり

 まず、具体的にオススメなすしネタの話をする前に、持ち帰りセットについて触れておきたいと思います。年末年始の回転ずしといえば、さまざまな持ち帰りセットが提供されており、今シーズンはコロナ禍で需要も増えていることから、各社テークアウト体制には特に力を入れています。

 例えば、スシローでは、セルフレジや自動土産ロッカーを設置し、完全非接触で持ち帰りができる体制を整えているほど。

非接触で買えるスシローの自動土産ロッカー Photo by Ikki Nagasaki

 このような持ち帰りセットは、さまざまなネタが満遍なく盛り込まれており、頼むのが簡単なのに加え、中には通常のメニューにないネタが入っていることがある点も見逃せません。

 例えば、くら寿司が12月31日~1月2日に提供している「2021祝いセット」には、このセットでしか食べられない最高級の数の子を使用した「数の子大」が含まれています。

 さらに、持ち帰りセットは、まとめて販売することで削減できるコストもあるため、バラで頼むよりもディスカウントされている場合があります。

 分かりやすい例だと、元気寿司グループの魚べいが、1月5日から期間限定で販売する「年始セット」は、本まぐろ赤身3貫にあわびなどが入った高級ネタ計9貫で540円という驚きの内容です。

 一方で、原価が異なるネタが満遍なく盛り込まれているため、結局のところ、持ち帰りセットのお得感については、その内容によりけりで、一概には言えません。

 ですが、次に紹介するすしネタは、この年末年始に質が良かったり、いつもよりも安かったりしているケースが多いので、それらが多く入っているものを選ぶようにすると良いかと思います。

オススメのすしネタ1:寒ブリ
圧倒的なコストパフォーマンス!

 では、ここからは、具体的にオススメのすしネタについて紹介します。

 まず、圧倒的にオススメなのは、「養殖ブリ」で、多くの回転ずしでは「寒ぶり」と名の付く商品で提供されています。「養殖ブリ」はコロナ禍の流通の滞りで、良質なブリを仕入れやすい環境にあります。また、地域によっては、マグロを超える人気ネタのため、各社とも力を入れていることが多いです。

 例えば、かっぱ寿司では12月から、全国の生産者を応援する「国産魚リレー販売プロジェクト」を開始。その中で、「活〆寒ぶり」を、2貫100円で扱っています。マグロのトロ並みに脂ののったクセのない朝どれブリを、四国・九州から全国へ空輸。生産者と連携して絶品の寒ブリを提供しています。

かっぱ寿司の「活〆寒ぶり」 Photo by I.N.

 このほか、はま寿司も養殖池から水揚げ後12~24時間以内に店舗に届けた「活〆ぶり(四国・九州産)」を2貫100円で提供。さらに、活〆ぶり(四国・九州産)のみが10貫入った「ぶり三昧」という持ち帰りセットも500円で提供しています。くら寿司も12月25日~1月6日までの期間限定で寒ブリを2貫200円で提供しています。

 今回、実際に各社の店舗に出向いて試食しましたが、寒ブリはどの店舗でも非常にコストパフォーマンスが良く、今、本当にオススメなネタです。

オススメのすしネタ2:高級マグロ
これまでに仕入れた高級マグロを一気に放出

 2つ目のオススメネタは、高級マグロです。高級マグロとは、マグロの中でもランクが高い本マグロやミナミマグロのことですが、それらは、飲食店の需要低下で、仕入れやすい状況が続いていました。マグロは冷凍での流通が進んでおり、おいしい状態を保ったまま保存できるネタです。当然ながら書き入れ時には、目玉商品になりやすいところがあります。

 例えば、魚べいでは、現在、特選まぐろと肉祭りを開催中(※1月1日は全店休業)。この中で、特に注目なのが1月5日から販売される「本鮪赤身」で、3貫180円という圧倒的なお値打ち価格になっています。

 また、スシローでは、中トロと赤身を3貫ずつ楽しめる「天然本鮪づくし」750円というセットを12月16日~1月8日の間だけ販売します。定番のマグロを11月にリニューアルしたはま寿司は、「本鮪中とろ」を数量限定にて1貫150円で提供しています。

 マグロに力を入れていない回転ずしはないと思いますが、特に期間限定品を狙っていくと楽しみが広がるでしょう。

オススメのすしネタ3:ホタテ
大型サイズも登場!

 3つ目のオススメのネタは、ホタテです。水産品の中で輸出額がトップのホタテは、コロナで輸出が停滞した際に価格が下がり、仕入れやすい状況が続いていました。そのため、かっぱ寿司が12月中に販売していた「北海道産 もりっとほたて包み」1貫3粒100円のように、以前は回転ずしではあまり見られなかった良質なホタテを提供するお店が増えています。

 例えば、スシローにある「特大ジャンボほたて貝柱」1貫300円は、通常のすしネタにはない大きな国産のホタテが使われています。甘みが強く、味もしっかりとしているので高い満足度が得られます。

 また、魚べいでは、普段提供している「北海道ほたて」1貫100円に加え、1月19日からは、「北海道産ほたて3品揃い踏み!フェア」を期間限定で開催。「大ほたて」を1貫220円で提供するほか、「ほたてミニ丼」220円は、ほたてが丸々5粒も使われており、満足度の高い仕上がりになっています。

 以上のように、今、回転ずしはいつも以上に魅力的なネタが増えています。おいしいおすしをリーズナブルに楽しみつつ、一年の始まりを過ごしてみてはいかがでしょうか。

(おさかなコーディネータ ながさき一生)

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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