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業界人の《ことば》から 第418回

世界最軽量を更新した「LIFEBOOK UH-X/E3」。重量634gが持つ裏の意味とは?

2020年12月28日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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今回のひとこと

「ストレスを感じさせない、空気のような存在。これが、私たちが作るパソコンの目標である。ニューノーマライフとともに進化したのが、記録を更新した世界最軽量のパソコン。このパソコンには自信がある」

(富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長)

 富士通クライアントコンピューティングが、13.3型ノートPCの世界最軽量をさらに更新した「LIFEBOOK UH-X/E3」を発売した。

 従来モデルの同UH-X/C3は、698gという世界最軽量が大きな話題を呼んだが、新製品では、そこから64gも軽量化し、634gを達成した。

 「634」という数字は、東京スカイツリーの高さである634メートルでも用いられており、「ムサシ」という語呂が当てはまる。東京スカイツリーのこの数字は、世界一の高さを持つ自立式電波塔として完成した高さであり、同時に日本人が覚えやすいこと、そして、その語呂が示すように、東京、埼玉、神奈川の一部を含む「武蔵」の国を一望できるという意味がある。

 一方で、LIFEBOOK UH-X/E3の「ムサシ」にも意味がある。東京スカイツリーと同様に、世界一を達成する数字であるとともに、このPCが開発、設計された富士通クライアントコンピューティングのR&Dセンターが、JR南武線の武蔵中原駅が最寄り駅であり、「ムサシ」で生まれたPCであったことが背景にあるからだ。 実は、634gはぎりぎりで達成された。

発表直前にさらに更新された重量

 10月19日に、正式にLIFEBOOK UH-X/E3が公開されたが、オンライン会見で行われた製品説明の映像では、富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長が「638g」と発表した。映像収録時点では、まだ638gであったことがわかる。編集作業の時間などを考えても、10月上旬時点ではまだ638gであったといえるだろう。

 10月19日の会見では、質疑応答にはリアルで回答するため、齋藤社長、竹田康弘副社長がオンライン会見に登場したが、その場で、「開発陣が最後の最後の瞬間までの粘ったことがある。それを報告したい」と言いながら、2人で「世界最軽量更新638g」と書かれたボードを持ち出し、そこで末尾の「8」のシールをはがしてみせた。その下からは、「4」という数字が表れ、「私にとっては、本当にうれといことだ」と、齋藤邦彰社長は語り、「世界最軽量はムサシである」と宣言した。

 「ニューノーマルライフとともに進化したのが、記録を更新した世界最軽量のパソコン。このパソコンには自信がある」と齋藤社長は語ったが、「634」を達成した開発陣が、最後の最後までこだわって、4gの軽量化したことに対して、高い評価をしていることを示したものだといえるだろう。

 ボードはそこで撤収されたが、齋藤社長の仕草からは、そのボードをまだ持っていたいという雰囲気すら感じられた。

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