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「第2回 ファーマラボ EXPO [医薬品] 研究・開発展」に出展

HACARUS、細胞分析から搬送まで自動化したデモを初展示

2020年11月26日 18時10分更新

文● ASCII

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「医療・創薬の研究・実験を自動化するAIシステム」のデモンストレーションを初公開

 HACARUS(ハカルス)は、11月25日~27日に幕張メッセにて開催される「第2回 ファーマラボ EXPO [医薬品] 研究・開発展」に出展する。本展示会では、ハカルスのAIシステムと三菱電機の産業用ロボットを連携し、細胞分析から搬送までの動作を自動化したデモンストレーションを初公開する。

展示イメージ

システム構成イメージ

 三菱電機の産業用ロボットと、ハカルスのスパースモデリング技術を活用した細胞分析に関するデモンストレーションを実施。ハカルスは三菱電機アクセラレーションプログラム2019にて最優秀スタートアップ企業に採択された経緯もあり、この度の連携に至ったという。

 デモンストレーションでは「顕微鏡で試料を観察、記録、解析し、産業用ロボットが試料を搬送する」までの一連の動作が自動的に完結する様子を公開。これまで細胞分析は人の目による確認が必要だったが、ハカルスのスパースモデリングを活用した画像解析技術により、AIによる細胞の自動判定を実現した。この技術が実用化されることで、画像分析における人的リソースを削減と、解析ミスがない正確な分析が可能になるという。

 また、最近はコロナウイルスの影響もあり、狭スペースで大人数になりがちな実験室を使用しづらいという問題が増えているが、本技術によって細胞分析の遠隔処理を実現すれば対応できる。

 さらにハカルスは、医療分野やエッジAIの分野で多数のAI開発を実施してきた知識・経験を掛け合わせ、産業用ロボットの制御システムと「少データでも分析が可能で、説明性が高く、省電力」なAIシステムを連携。クラウドへの接続・処理を必要としない組み込み型のAI開発は、軽量な計算資源で分析を可能にするスパースモデリング技術の強みを活かしている。本デモンストレーションは、今後医療研究開発、特に再生医療研究や創薬への活用を想定しているという。

 第2回 ファーマラボ EXPO [医薬品] 研究・開発展の入場料はイベント公式サイトにて事前申込みをした場合は無料。招待券を持っていない場合、入場料1人5000円が必要。

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