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科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」 ― 第87回

徐々に大きくなっている〝西之島〞  じつは大陸形成の謎を解く鍵だった!?-倶楽部情報局

2020年11月24日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「徐々に大きくなっている〝西之島〞  じつは大陸形成の謎を解く鍵だった!?」を紹介します。


成長し続ける西之島

 突然ですが、“島”ってロケーション的にも響き的にも惹かれませんか? 日本列島という島国に住んでいるクセに、車や電車ではいけない、つまり陸路を使ってはいけない、いわゆる離島はちょっとした非日常感があります。この“行くのにちょっとハードル高い感”が別世界感を演出しているのでしょうか? どうにも島には不思議な魅力があるような気がします。

 そんな島が、“新しくできました!”ってなったら、それはもう超テンションアゲアゲです。それまでは海だったところに、突如として陸地、つまり島が現れるのです。RPGが好きなもので、どうしてもこのような現象を聞くと、「つ、ついに隠しマップが現れたか……」などと思う性分なのですが、つい最近、日本にもこの隠しマップが現れましたね!

 西之島。小笠原諸島にある小さな島ですが、この小さな島が2013年に我々を沸かせました。もとからあった島の近くで噴煙が上がり、新たに小さな島が生まれたのです。まさに“島、出現!”です。その後もこの新しい島は噴火を続け、その溶岩流によってスクスクと成長、もとからあった島と合体しました。ここまでで1カ月というスピード成長、このときの島の形が、某犬のキャラクターに似ていると話題になりました。

 生まれたてほやほやの新しい島は面積わずか0.056平方kmくらいと、東京ドームよりちょっと大きいかなくらいの大きさでしたが、もとからあった島との合体もあり、2018年1月現在、面積約3平方km。東京ドームが62個くらい入ってしまうくらいの広さになりました。とにかく噴火を繰り返し大きくなった西之島、2020年に入っても噴煙を上げ、溶岩の噴出も続いています。またいつか噴火するんでしょうか……?

 とにかく、海からの巨大な水柱、そして噴煙、溶岩と、ダイナミックな島の誕生。西之島は1973年にも噴火していて、その時の映像が残っていてインターネット上で見られるのですが、とにかく「おおおおおおおっ!」と声が出るほどダイナミックです。平穏だった海の色が変わり、ぶくぶくと泡が立ち、そして上がる噴煙と水柱。まるで地球の初期を見ているかのようです。そしてこの西之島が、地球における大陸生成のメカニズムを再現しているのでは? と、別の観点でも注目されているのです。なんと……太古の地球のメカニズムを解明するヒントが西之島にあったとは……。ただスクスクと成長しているだけではなかったのですね!

 さてさて、地球の陸地を大きく2つに分けると、“大陸”と“海洋底”、つまり、私たちが普段目にしている陸地と、海に潜らないと見えない陸地(海の底)の2つに分けられます。この2つ、面白いことに、大陸は分厚い安山岩、海洋底は薄い玄武岩でできています。この大陸を形成する安山岩は、大陸(大陸の火山)において噴出すると考えられているのですが、地球の創成期を思い出してみてください。地球の始まりは、マグマが固まって、その上に雨が降って、まずは海ができました。始まりは“海”、つまり陸地の始まりは海の底からなのです。が、海洋底は玄武岩でできているのに、今の大陸が安山岩でできているのって、なんだかおかしくないですか!?

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。


 続きは「徐々に大きくなっている〝西之島〞  じつは大陸形成の謎を解く鍵だった!?」でお楽しみください。

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