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RTX 3080搭載のPowered By ASUS認証モデル

ASUS ROGづくしの3080搭載ゲーミングPC、ZEFT最高峰モデルの魅力とは

2020年10月30日 19時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ASCII

提供: セブンアールジャパン

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 NVIDIAからAmpere世代の新型GPU「GeForce RTX 3080」(以下、RTX 3080)が登場し、PCパーツ市場やBTO PC市場は賑わいを増している。すでにRTX 3080搭載ビデオカードを購入した人や、今後購入を予定している人も多いのではないだろうか。ビデオカードの中では、ASUSがゲーミング向けブランドとして展開する「ROG」のSTRIXシリーズが、性能と安定性の高さから人気が高い。SNSなどの声を見ると、それはRTX 3080搭載モデルの「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」でも変わらないようだ。

 そんな、ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGを標準構成として採用するゲーミング向けPCが、セブンアールジャパンの運営するパソコンショップSEVENから登場した。「ZEFT G15ASZ」と名付けられたPCは、ビデオカードばかりかマザーボードやPCケースなどもASUS製品で揃え、「Powered By ASUS」の認証を受けたモデルでもあるという。では、ZEFT G15ASZは一体どのようなPCなのか、その詳細をセブンアールジャパンの西川 龍氏・中嶋孝昌氏、それにASUS Japanの市川彰吾氏に伺ってみた。

セブンアールジャパンの代表取締役である西川 龍氏(左)とASUS Japanのセールスマーケティングマネージャーである市川彰吾氏(右)。両者の前に置かれたPCが今回の主役となるZEFT G15ASZ

ZEFT G15ASZ
https://pc-seven.co.jp/spc/12126.html
直販価格 42万6580円

「ZEFT G15ASZ」の主なスペック
CPU Intel「Core i9-10900K」
(10コア/20スレッド、3.7GHz~5.3GHz)
PCケース ASUS「ROG STRIX Helios White Edition」(標準変更)
CPUクーラー ASUS「ROG STRIX LC 360 RGB」
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z490-E GAMING」
(ATX、Intel Z490)
メモリー 32GB PC4-21300(DDR4-2666 SDRAM、16GB×2)
グラフィックス ASUS「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」(GeForce RTX 3080)
ストレージ 1TB M.2 SSD(Samsung「970 EVO Plus」、NVMe)、2TB HDD
有線LAN 2.5Gb Ethernet LAN
無線機能 Wi-Fi 6/Blutooth 5.1対応
電源ユニット CoolerMaster「V850 Gold」
(定格出力850W、80PLUS Gold認証)
OS Microsoft「Windows 10 Home(64ビット)」

定評のあるROG STRIXシリーズでまとめた
こだわりの第3世代Powered By ASUS認証モデル

――今日はよろしくお願いします。今回もPowered By ASUS認証モデルなのですね。

西川氏:はい。ASUSさんとは長いお付き合いをさせていただいていますが、今回のZEFT G15ASZは第3世代Powered By ASUS認証モデルとも言える存在になります。初代のPowered By ASUS認証モデルは、マザーボードとビデオカードのみASUSさんの製品を採用したモデルでした。第2世代でASUSさんのCPUクーラーを搭載しました。そして今回の第3世代では、マザーボード、ビデオカード、CPUクーラー、さらにPCケースをすべてASUSさんのROG STRIXシリーズの製品でまとめあげています。

ROG STRIXシリーズでまとめられたZEFT G15ASZ

――ビデオカードはTUFシリーズではなくROG STRIXシリーズなのですね。

中嶋氏:はい、今回はおっしゃる通り、ビデオカードにTUFシリーズではなくSTRIXシリーズを採用している点に注目して頂きたいです。別モデルの話になりますが、RTX 3080が登場して以来、弊社ではPCケースの「ROG Strix Helios」とマザーボードの「ROG STRIX Z490-E GAMING」が人気を博しています。それらの製品とROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGを組み合わせたモデルが、今回のZEFT G15ASZになります。

 もちろん、ビデオカードはTUFシリーズでもPowered By ASUSは成立するのですが、市場での人気や製品としての魅力の高さを考慮して、STRIXシリーズを採用した次第となります。CPUクーラーには、同じくASUSさんの「ROG STRIX LC 360 RGB」を採用していますので、メーカーだけでなくブランドまでROG STRIXシリーズで揃っている点はなかなかユニークだと自負しています。

西川氏:ちなみに、ROG STRIXシリーズではないのですが、外付けのDVDマルチドライブもASUSさんの製品で揃えています。

ROG STRIXシリーズで揃えた点が最大の特徴と語る西川氏(左)と中嶋氏(右)

外付けDVDマルチドライブもASUS製品で揃えられている

――ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGを採用したメリットはどこにありますか?

西川氏:ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGのGPUクーラーにはLEDが搭載され、煌びやかに点灯するのですが、今回、初のアドレサブルRGB仕様になっています。従来ではマザーボード側はグラデーションでキレイに光っているのに対して、ビデオカード側は単色で点灯しているだけとミスマッチな場面が見られたのですが、今回のROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGであれば、ケースのHeliosを含めて、すべて同じエフェクトで光らせることが可能になっています。

市川氏:そうですね。今回のROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGは、カード側面の点灯する箇所も増えていますので、実際に光らせてみるとかなり煌びやかに見えると思います。

ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGの側面にはLEDが搭載されており、かなり広い範囲が点灯する

――ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGのGPUクーラーはかなり厚めですね。

市川氏:今回のROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGのGPUクーラーは、2.9スロット占有タイプなのですが、本社によるとこの厚さが限界とのことです。ただ、バラックの状態で実際に「3DMark」を実行して、GPUの温度がどこまで上がるか確認したのですが、一瞬70度を超えることはあってもほぼ60度台で推移していました。正直なところ温度計ツールが壊れたのかと思いましたが、繰り返しても同じ結果でしたので、冷却性能はかなり高いと自負しています。

――従来のGPUクーラーとは何か変わりはあるのですか?

市川氏:ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGでは、3基のファンを搭載していますが、両端と中央では回転の向きを逆にすることで、エアフローの整流効果を高めています。さらに、羽も中央が13枚で両端が11枚と数を変えています。RTX 2080世代の製品からは羽の数が増えていますので、冷却性の向上を実現しています。もちろん、それにより動作音が大きくならないよう静音性にも十分配慮しています。

 そのほか、ファンの外枠となるバリアリングですが、中央の1基は従来のものですが、両端の2基は波のような形状になっていまして、これにより横方向からの吸気を可能にしています。そのほか、冷却面においては、カードの裏側には金属製のバックプレートが装着されているのですが、メモリーチップの裏側にあたる箇所に熱伝導シートが貼付されています。これにより、バックプレートをヒートシンクとして、メモリーチップを裏側からも冷却するようになっています。

――TUFシリーズのRTX 3080搭載モデルとはGPUクーラーは異なるのですか?

市川氏:はい。ROG STRIXシリーズだけが羽の枚数が増えています。それだけGPUクーラーの冷却性能が高いということになります。

中嶋氏:ZEFT G15ASZがTUFシリーズではなく、ROG STRIXシリーズを採用したことで、GPUが十分冷却され、より高いパフォーマンスが期待できると思います。

ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGは3基のファンを搭載。中央と両端で羽の枚数が異なっている

ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGでは、中央の1基のみが時計回り、両端の2基が反時計回りと、回転の向きが変えられている

さらに両端のファンはバリアリングが波のような形状をしている点もユニーク

バックプレートは補強だけでなく、メモリーチップを裏側から冷却するヒートシンクとしての役割も兼ね備えている

――ROG STRIXシリーズというと性能の高さも魅力の1つですが、今回のROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGはいかがですか?

市川氏:デフォルト設定のGaming Modeではベースクロックが1440MHzとリファレンスと変わりはないのですが、ブーストクロックは1905MHzとリファレンスから195MHzも引き上げています。さらに、OC Modeを利用するとブーストクロックは1935MHzまで上昇し、ゲームプレイ中にはコアクロックが2000MHz以上にまで達しています。

 なお、ユーザーさんの自己責任にはなるのですが、補助電源コネクターも8ピンが3系統用意されていることもあり、個体差はあるもののかなり高いクロックまでOCを試すことが可能になっています。また、メモリーチップの冷却も十分図られていますので、こちらも自己責任にはなるのですが、メモリーのクロック引き上げも試すことは十分可能です。

ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMINGの補助電源コネクターは8ピン×3という構成

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