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ダスキン草加が生々しく語るLINE WORKS導入のしくじりやLINEとつながるメリット

2020年11月05日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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顧客のLINEとつながる価値 つながる仲間

 後半のトピックは、LINEとの外部トーク機能だ。これは「会社のLINE WORKSのアカウントでLINEユーザー(顧客)とつながる」ことを指す。

 トークやカレンダーを使いこなせるようになったダスキン草加が次にチャレンジしたのはこの外部トーク連携だ。Webサイトやチラシ、InstagramにLINEで連絡できる問い合わせ先としてQRコードを設置し、顧客が読み込むと顧客対応用のLINE WORKSアカウントにつながるようにしたのだ。この結果、既存の顧客に喜ばれたのはもちろんのこと、新規顧客の登録にもつながったという。

ダスキン草加のチラシにはLINEでの問い合わせも用意

 田上氏は、「スマホユーザーの多くはLINEを使っていますし、電話やメールからLINEに移るのは時代の趨勢。われわれは一般のご家庭にサービスを提供しているので、この仕組みはどうしても作りたかった」と語る。

 LINEとつながるもう1つのメリットは、写真の送受信ができること。「高いところにあるエアコンのクリーニングをお願いしたい、という問い合わせが入ったときに、その高いところの写真をLINEで送ってもらえる。これが電話ではできませんでした」と田上氏は語る。訪問する前に現状を写真で送ってもらえるのは大きなメリットだった。

 実際にLINE WORKS - LINEでの顧客対応を行なう寺門氏も、「メールに比べてもやりとりが手軽になったのでとても楽になりました。時間外は自動応答に設定できるのも便利です」と語る。

LINEのトークで訪問予定などを調整できる

時間外での自動応答も可能。訪問前に写真も送ってもらえる

 なお、ダスキン草加では顧客対応用には社内用とは別アカウントを開設して運用している。ワークスモバイルジャパンの篠田氏は、「社外とも同じアカウントでつながることも可能ですが、ダスキン草加さんのように外部に接続するためのアカウントを別で作れば、社内と社外の情報が混在しないというメリットがある。マルチログインに対応しているため、新着通知が来たアカウントにすばやく切り替えられる」と補足する。

 ダスキン草加は外部のLINE WORKSやLINEとの連携を増やしている最中だ。定期・新規の顧客はもちろん、ダスキン本部のエリアマネージャーや他のダスキン加盟店、工務店や介護サービスなどの取引先、委託業者まで幅広くつながっている。

LINE WORKSとLINE連携のメリットを語る寺門氏(左下)

導入して半年 会社は全然変わった

 ダスキン草加のLINE WORKS活用を聞いた篠田氏は、「トークから始め、カレンダー、ホーム、外部連携とステップを踏んで使い方を拡げているところが印象的でした」と語る。これに対して、オオタニも「一言で情報と言っても、流れてしまう情報、ストックしておきたい情報、時系列で見たい情報などいろいろあるので、うまく機能を使い分けている気がします」と応じる。また、現場で浸透させるコツについては、田上氏が「ささいなことでもLINE WORKSのトークに投げてもらい、ほかのメンバーが反応していくことから始めるのがよいのでは」とコメントした。

田上氏が従業員に送る社内報もLINE WORKSを活用している

 篠田氏によると、顧客のLINEとつながる事例は大手では増えているが、中小企業ではまだまだ珍しいという。こうした先行的な使い方ができるのも、「ITは詳しくない」と開き直り、意欲的にセミナーや個別相談会に参加し、情報収集を重ねた結果だ。オオタニからの「会社は変わったと思うか?」という質問に対して、寺門氏は「もちろんです!導入して半年ですが、全然変わりました。トークで透明性があるので、お互いの誤解もなくなった」と力強く語った。

 ワークスモバイルジャパンでは、先着5000名で『これだけは知っておきたい LINE WORKSのはじめ方』というハンドブックを無料進呈中。また、セッションの中でも出てきたセミナーや個別相談会、そしてユーザーコミュニティである「LWUG(LINE WORKS USER GROUP)」でも随時、無料勉強会を開催している。

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