このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第236回
約3万円で21:9のディスプレーで防水もおサイフケータイも対応する「Xperia 8 Lite」
2020年10月26日 10時00分更新
ソニーモバイルのXperiaシリーズというと、「Xperia 1 II」や「Xperia 5 II」のようなハイエンドモデルに注目が集まりがちだが、ミッドレンジやローエンドモデルもラインアップしている。今回紹介する「Xperia 8 Lite」も、実売価格で2万円台後半から3万円台前半で購入できるローエンドモデルとなっている。
またこの値段で防水とおサイフケータイ対応は、国内メーカーモデルの中ではなかなか珍しい。
「Xperia 8 Lite」の基本的な仕様は昨年10月に発売された「Xperia 8」とほぼ同じ。差分としては音楽ファイルの再生機能で、圧縮音源をハイレゾ相当の高解像度音源に変換する「DSEE HX」に非対応だけ。そのほかカラーバリエーションはホワイトとブラックの2色のみとなっている。
Xperia 8は販売がauとUQ mobile、Y!mobileとMNOとサブブランドのみだったのに対し、Xperia 8 LiteはIIJmio、mineo、nuroモバイルといったMVNOが販売チャンネルとなっている。価格はIIJmioが2万9480円、mineoが3万6168円、nuroモバイルが3万2780円(すべて税込)。
Xperia 8 Liteは、Xperia 8をMVNO用にほんのちょっとだけカスタマイズを施したモデルといった位置づけだ。Liteとネーミングさているが、ベースモデルのXperia 8と比べて特別スペックが落ちていたり、大幅に機能が削除されているわけでなく、軽量化しているわけでもない。
ディスプレーは6型(1080×2520ドット)で液晶パネルを搭載している。アスペクト比は21:9で、これはXperia 1以降のソニーモバイル製スマートフォンに共通した縦長のスタイル。シネマスコープの映画などを見るときに画面いっぱいに表示できるのがポイントで、縦位置で使う場合は分割表示をしても十分に情報が表示できるので便利だ。
本体サイズは約69×158×8.1mmで、重さは約170g。液晶ディスプレーのため同サイズクラスの有機ELパネル搭載モデルと比べると、サイズの割に重量はあるが、コンパクトなのでグリップしやすく片手での操作性もよい。
本体右側面には音量ボタンと指紋認証センサーと一体型となっている電源ボタンを配置。本体下部にはType-C、そして本体上部にはイヤホンジャックが用意されている。有線イヤホンが使いたいユーザーにはうれしい仕様だ。
本体はフレームも含めて樹脂素材が使われている。金属やガラスを使ったハイエンドモデルと比べると高級感はないがチープさもなく、上品な仕上がりとなっている。
スペックはミドルレンジで
5Gには対応せず
SoCはSnapdragon 630で、メモリーは4GB、ストレージは64GBとなっている。ストレージの64GBはmicroSDカード(最大512GB)で対応できるが、メモリーの4GBは心許ないが、2万円台から購入できるモデルと考えればいたしかたのないところ。各種ベンチマークアプリでの計測結果は下記のとおり。ローエンドモデルということで、全体的にはスコアはあまり良くない。
ただし実際に操作した感じでは、動作にもたついたりするようなことはなく、アプリの切り替えやスクロールなどはスムーズ。ウェブサイトの閲覧やテキストのやりとりなどはストレスなくできるので、価格から見れば十分満足できるだろう。
この連載の記事
-
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 -
第475回
スマホ
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」 -
第474回
スマホ
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり -
第473回
スマホ
スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー -
第472回
スマホ
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ -
第471回
スマホ
4万円以下折りたたみスマホ「Libero Flip」は折りたたみ入門機に最適だが対応バンドの問題も -
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した - この連載の一覧へ